2日(金)。いま都心でも今年2度目の雪が降っています 今まさに受験シーズン。ユキ過ぎないように祈るばかりです
さて、昨日の日経夕刊・くらしナビ面のコラム「人生後半 初めまして」にエッセイストの岸本葉子さんが「スーパーのレジに学びあり」というタイトルでエッセイを寄せていました 超訳すると
「スーパーのレジに並んでいたら、自分の列が停滞した 60代とおぼしき女性が、支払額を店員に告げられてから、千円札を1枚、2枚と数え、次に小銭入れの奧から小銭を1枚、2枚とほじくり出していたのだ さらにポイント・カードの有無を問われ『あ、あります』と、またもや財布の中を探し始めた。後ろの人が軽く舌打ちするのが聞こえた マイペースを貫くのはご立派だが、ああ、周りが見えなくても困る」
こういう経験は誰もがお持ちではないでしょうか。私は何度もあります その都度イライラしています 私が買いもので支払いをする時は、自分の順番が来る前に 必ず小銭入れの中を確かめ、5円玉と1円玉を集めます。消費税が5%から8%になってから1円単位の支払いが多くなったので、下一桁のお金をすぐに出せるようにという考えからです もちろん、下一桁が8円で、手元に7円分しか小銭がない場合は、10円玉を出すようにします。これによって、かなり支払いが速く済むようになっています
それと、バスの運賃を現金で支払う時、バスに乗ってから 財布や小銭入れをポケットから取り出して 支払いをする人が少なくありません。あれも時間を取ります 後ろにいるとイライラします 特に都営バスの場合は運賃が決まっているのですから、乗る前から支払いの準備をしておくべきです こういう配慮は一切 年齢に関係ありません
ということで、わが家に来てから今日で1220日目を迎え、記録的な寒波でコートやダウンジャケットといった冬物衣料の販売が伸びている一方、売り場の主力に切り替わるはずの春物衣料の需要が盛り上がりを欠く というニュースを見て感想を述べるモコタロです
冬物・春物にかかわらず先立つものが カンパお願いします! って看破されてた?
昨日、夕食に「豚肉と大根の炒め煮」と「シメジとエノキダケのスープ」を作りました 「豚肉~」は40分煮込んだので味がよく浸み込みました
昨日、神楽坂のギンレイホールで「ブランカとギター弾き」を観ました これは長谷井宏紀監督による2015年イタリア映画(77分)です
マニラのスラムに住む孤児のブランカは、窃盗や物乞いをして暮らしていたが、幼い頃に自分を捨てた母親を金で買うことを思い付く。ある日、街頭でギターを弾く盲目のピーターと出会い お金を稼ぐため一緒に旅に出る ピーターから 得意な歌でお金を稼ぐことを教わったブランカは、レストランでピーターの伴奏で歌う仕事を得てお金を稼ぐようになり、計画は順調に進んでいるように思えた しかし、二人が住み込みで働くようになったため 部屋を明け渡さなければならなくなった古株の使用人の恨みを買い、店の売上金を横領したという濡れ衣を着せられ、二人は追い出され、再び路上生活に戻る すると、今度はブランカが貼り出した「母親を3万ペソで買います」というビラを見た 人買いの女から声をかけられ、いかがわしい店に売り飛ばされそうになる そんな危ない目に遭いながらフランカは成長していく
主人公の少女の名前「ブランカ」は「白」「白紙」という意味で、過酷な暮らしにある孤児のすさんだ灰色の心が、盲目のギター弾きによって癒されて白く浄化されていく様を描いているように思います その一方で、無拓で真っ白な少女の未来は、大人によってどうにでも色付けられるということも描いているように思います
フィリピンでは、今でもこの映画で描かれたような 貧しい子供たちにとって過酷な世界が続いているかも知れない と思うと複雑な気持ちになります 映画のモデルとなった実在のピーターは、この映画の公開後しばらくして天国に召されたとのこと 今ごろ天国でギターを弾いているのかも知れません