6日(火)。わが家に来てから今日で1224日目を迎え、5日の株式市場は 前週末に米国株が急落した流れを引き継いで日経平均株価が大幅に値下がりし 下げ幅は592.45円に及んだ というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「アメリカが風邪をひくと日本がくしゃみする」という状況は相変わらずじゃね?
昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜とワカメのサラダ」を作りました 「ハッシュドビーフ」は月曜日の定番メニューの一つになった感があります
昨日の朝日夕刊・文化面の連載コラム「地域の響き」は神奈川フィルハーモニー管弦楽団が取り上げられていました 超訳すると
「横浜市が拠点の神奈川フィルは『地方オケ』としては例外的な存在だ 神奈川県は、オケがひしめく東京都から絶えず越境される地域だからだ。中でも、東京交響楽団は川崎市とフランチャイズ契約し、同市のミューザ川崎シンフォニーホールを本拠地とする。集客競争を勝ち抜くための地域に密着した活動の柱が、子ども向け音楽体験事業だ 年数回、県内小中学校で開く『ゆめコンサート』は『鑑賞でなく体験』がモットー 地方自治体からの補助金は少ない 日本オーケストラ連盟の統計によれば、15年度の自治体から神奈川フィルへの補助金額は2億2200万円。予算規模が近い群馬交響楽団は3億6600万円、九州交響楽団は3億3400万円だ。神奈川フィルは2006年当時、35年以上にわたる債務超過と 5億円の負債があった 2011年に「ブルーダル基金」を設立し、商業施設や役所などで演奏して楽団員自ら寄付を募るまでの努力で、3年で4億6000万円を集めた 13年に黒字転換し、14年には公益財団法人化を果たした 14年に29歳で就任した常任指揮者、川瀬賢太郎氏のもと 演奏にも磨きがかかる。音楽評論家の高山直也氏は『川瀬氏の持つ表現の力強さと推進力が、オケの鮮度や一体感を高めている。温かく支える聴衆の力も大きい』と話す」
神奈川フィルが定期演奏会を開いている横浜みなとみらいホールは、自宅からは遠く 交通費がかかるので定期会員になっていませんが、最近かなり実力を付けていると耳にすることが多くなりました 上のコメントにもある通り、常任指揮者・川瀬賢太郎氏の尽力によるところが大きいと思いますが、神奈川フィルならではの独自性を打ち出し、不利な地域特性を跳ね返すよう 頑張って欲しいと思います
昨日、早稲田松竹で「大人は判ってくれない」を観ました これはフランソワ・トリュフォー監督・原案・脚本・台詞による1959年フランス映画(モノクロ・99分)です
12歳のアントワーヌ・ドワネルは気の強い母と、うだつの上がらない義父とともにパリのアパートで暮らしているが、学校では悪戯好きで 家に帰れば家事を言いつけられ宿題をやる暇さえないので成績も悪い ある日、登校途中に親友ルネと会ったアントワーヌは学校に行かず映画を観たりして街を遊びまわっていた。その時 彼は街頭で見知らぬ男と抱き合っている母を目撃してしまう 翌朝 登校したアントワーヌは前日の無断欠席の理由を追究され、思わず「母が死んだからだ」と答える しかし、それが嘘であることがばれ、学校に駆け付けた父親から平手打ちされる。その日、アントワーヌは家に帰らずルネの父親の印刷工場で寝ることにした 家出に驚いた両親は彼に気遣って家に連れ戻し しばらく平穏な日々が続く。しかし、父親の勤務先からタイプライターを盗み出したことがばれて、警察署に収監されてしまう。ここに至って両親はアントワーヌに見切りをつけて少年鑑別所に入れることにする 鑑別所での面会で母親から「あなたを引き取る気持ちはない。一人で生きていきなさい」と言われ、絶望した彼は仲間内のサッカー・ゲームの最中に脱走を図り海に出る
この作品はフランソワ・トリュフォーの長編デビュー作ですが、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したことから、ヌーヴェルヴァーグが世界中から脚光を浴びるキッカケとなった記念すべき作品です また、この作品を基に 後にジャン=ピエール・レオ―を主演とする「アントワーヌ・ドワネルの冒険」がシリーズ化されました
タイプライターを盗んだり、家出をしたり、少年鑑別所に収容されたり・・・といった”事件”はトリュフォー監督自身の少年時代の体験に基づいています それだけにストーリーがリアルで説得力を持ちます
この映画はトリュフォー監督が見い出したジャン・ピエール・レオ―なくして成り立たない作品ですが、両親が学校を訪ねてきて、教師から呼び出されて立ち上がるアントワーヌの不安そうな顔、映画のラストで海をバックに画面を見つめる虚ろな顔が忘れられません
また、この映画では親友ルネを演じたパトリック・オーフェーがとてもいい味を出しています
この映画を観るのはこれが3回目か4回目だと思いますが、観るたびに新鮮な感慨があります