17日(土)。わが家に来てから今日で1235日目を迎え、平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子のショートプログラムで、羽生結弦(はにゅう ゆずる)選手がダントツ・トップの成績を収めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
くまのプーさんのぬいぐるみ をたくさんもらったので 欲しい人にゆずるってさ
ゆずる君のおかげて ショパンのバラード第1番のCDが売れそうな気がするなあ
昨日、夕食に「麻婆茄子」と「生野菜とタコのサラダ」を作りました 昨日は午後と夜にコンサートがあったので午前中に作りました
昨日午後2時から、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「ルビー・コンサート」を、午後7時からNHKホールでN響定期演奏会(Cプロ)を聴きました ここでは、すみだトリフォニーホールで開かれた新日本フィルの「第12回ルビー(アフタヌーン・シリーズ)コンサート」について書きます
プログラムは①ブラームス「悲劇的序曲」、②ハイドン「交響曲第104番ニ長調”ロンドン”」、③メンデルスゾーン「交響曲第5番ニ長調”宗教改革”」で、指揮はバッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督・鈴木雅明です
弦の配置は左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対等配置をとります コンマスは西江王子です。いつも通り第2ヴァイオリンの篠原英和氏と松崎千鶴さんを確認 松崎さんは手前の奏者の陰で姿が隠れてしまいよく見えません。とても残念です
1曲目はブラームスの「悲劇的序曲」です この曲は1880年夏に滞在した温泉保養地バート・イシュルで作曲した2つの序曲のうちの1曲です もう一つは「大学祝典序曲」ですが、両曲とも歌劇の序曲という性格の曲ではなく、独立した演奏会用の楽曲です
鈴木雅明氏が登場、さっそく演奏に入ります。B.C.Jの定期演奏会と同様に彼はタクトを使用しません 冒頭の衝撃的な2つの和音を聴くと、ベートーヴェンのコリオラン序曲を思い浮かべます。ブラームスは交響曲だけでなくこうした作品でもベートーヴェンを意識していたのかな、と思います
速めのテンポでグングン進める推進力が引き締まった演奏を実現します 最後のフィナーレを聴き終わって感じたのは「ドイツ」でした 言うまでもなく、バッハもベートーヴェンもブラームスもドイツ出身です
2曲目はハイドン「交響曲第104番ニ長調”ロンドン”」です フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)はロンドンのザロモンの招へいにより1791年1月から翌92年6月までと、1794年2月から翌95年8月までの2回 イギリスに渡り、いわゆる「ザロモン交響曲集」と言われる12曲の交響曲を作曲しました この第104番の交響曲もその一つで、1795年4月~5月頃初演されたと考えられています この曲は、第1楽章「アダージョ~アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグロ」、第4楽章「フィナーレ:スピリトーソ」の4楽章から成ります
鈴木雅明氏の指揮で第1楽章が決然とした序奏で開始されます この曲でも鈴木氏は速めのテンポで引き締まった演奏を展開します 堅めのマレットで打ち込まれるティンパニが小気味の良いリズムを作り出します 第2楽章の中盤でゲネラル・パウゼ(全休止)がありますが、ポーズが長く、一瞬 演奏が止まってしまったかと思いました こういうところは計算通りかも知れません 第3楽章のメヌエットは極めてテンポが速く、ここでもティンパニの乾いた音が心地よく響きます 続けて演奏された第4楽章では、強弱のメリハリを付けた軽快な演奏が展開し怒涛のフィナーレを迎えました
プログラム後半は、メンデルスゾーン「交響曲第5番ニ短調”宗教改革”」です メンデルスゾーンは神童として知られていたばかりでなく、ヨハン・セバスチャン・バッハの「マタイ受難曲」を1829年3月11日に復活上演し、バッハの偉大さを世の中に知らしめたことでも知られています メンデルスゾーンはバッハと同じルター派プロテスタント教会の信者でしたが、1830年は、16世紀の神学者だったフィリップ・メランヒトンがルター派の信仰信条をまとめた「アウグスブルク信仰告白」の宣言(1530年6月)から300年にあたることから、メンデルスゾーンはそのために交響曲の作曲を進めていました そして1830年5月頃にこの交響曲第5番を完成しましたが、社会情勢の変化等により初演は1832年11月まで待たなくてはなりませんでした
この曲は、第1楽章「アンダンテ~アレグロ・コン・フーコ」、第2楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「レシット」、第5楽章「コラール”神はわがやぐら”:アンダンテ・コン・モト~アレグロ・ヴィヴ―チェ」の5楽章から成ります
鈴木雅明氏の指揮で第1楽章が神秘的な音楽で開始されます 管楽器によるファンファーレと弦楽器による静かな讃美歌のような曲想が交互に奏でられます。ここは まるでワーグナーを聴いているような錯覚を覚えます 第2楽章は一転、見通しのいい景色を見ているような曲想です 第3楽章のアンダンテは「悲しいまでの美しさ」とでもいうような曲想で、短いのが残念なくらいです 続けて演奏される第4楽章はフルートのソロから入りますが、白尾氏の演奏はさすがは首席という見事なものでした さらに続けて演奏される第5楽章はルターのコラール「神はわがやぐら」が奏でられます。堂々たる楽章、堂々たる演奏です
この曲を聴き終わって感じたのは、やはり「ドイツ」でした 言うまでもなくメンデルスゾーンはドイツの作曲家です
この日のコンサートはドイツの作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハの音楽を演奏するために組織された「バッハ・コレギウム・ジャパン」の音楽監督・鈴木雅明氏が指揮をとったことにより、全体を通して(ハイドンはドイツ出身ではないけれど、ドイツ・オーストリア系ということで)ドイツを感じさせる演奏が繰り広げられた、と言えるのではないかと思います