15日(木)。2011年2月15日にtoraブログを立ち上げてから今日で満7年になります あの日から1か月も経たないうちに3.11東日本大震災と東電原発事故が起こったのでした。あらためて月日の流れの速さを実感します この7年間で書いたブログは本日で2653本になりますが、計算が合わないのは1日2本書いた日があるからです
とういうことで、わが家に来てから今日で1233日目を迎え、昨日のバレンタインデーを振り返るモコタロです
ご主人がどこかでもらってきたチョコレートらしい チョコっと食べてみたいな
神楽坂のギンレイホールで「ベイビー・ドライバー」を観ました これはエドガー・ライト監督による2017年アメリカ映画(113分)です
ベイビー(アンセル・エルゴート)は天才的なドライビング・センスを見込まれて強盗団の”逃がし屋”として働いている 彼は子供の頃の事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、音楽によって外部から遮断されることで耳鳴りが消え、驚くべき運転能力を発揮することができる そんな彼がある日 ウエイトレスとして働くデボラ(リリー・ジェームズ)と恋に落ち、逃がし屋から足を洗うことを決心するが、ベイビーの才能を惜しむ犯罪組織のボス(ケビン・スペイシー)に脅かされ 無謀な強盗に手を貸すことになる
この映画は、主人公のベイビーが iPod で音楽を聴きながら高度なテクニックで運転する、という設定なので、終始ご機嫌な音楽が流れます(たぶんロック)が、私には1曲も分かりませんでした
スピード・カーアクションやロック好きにはたまらない映画だと思います
R.D.ウィングフィールド著「フロスト日和」(創元推理文庫)を読み終わりました 著者のウィングフィールドは1928年イギリス、ロンドン生まれ。石油会社に勤務する傍ら執筆を始め、68年にラジオドラマの放送作家としてデビュー 72年に小説第一作「クリスマスのフロスト」を執筆したが、出版は84年になってから。その時大きな話題を呼びシリーズ第二作「フロスト日和」が刊行され 作家専業となった。2007年死去
結論から先に書くと「とにかく長い それでも こんなに面白い警察小説があるだろうか」という感想です
この小説は、イギリスの地方都市、デントン市の警察署犯罪捜査部の警部 ジャック・フロストが主人公です ヨレヨレのレインコートに えび茶色のマフラーがトレードマークのフロストは、規律が求められる警察署の中では極めて異色の存在で、服務規程を守らず、きわどいジョークを連発し、地道で真面目な捜査と書類仕事が大嫌い その上、上司の命令はすぐに忘れ、叱咤されれば言い訳たらたら。そして 部下からは毛嫌いされている 服装だけなら「刑事コロンボ」を思い浮かべるけれど、同じようでも まったくキャラが違う。「だらしがない」のを絵に描いたような刑事だが、同僚たちは彼に一目置いて尊敬さえしている どうやら過去に大手柄を立てて勲章をもらっているらしい それと、事件に関わる容疑者やその関係者たちはどうもフロストと普段から顔なじみの様子が窺えます。いかにフロストが市内で顔が広いかという証拠です
フロストは 目の前の事件が未解決なのに、次の事件に首を突っ込むので、仕事を終えて早く家に帰りたい同僚の若い警部はいつまでたっても開放してもらえない フロストはいつ寝ているのか? と疑いたくなるほど 早朝から深夜まで働いている。それでいながら事件はなかなか解決しない そんなフロストが市内で起きた浮浪者死亡事件、連続婦女暴行事件に挑んでいます
この本は文庫本ですが700ページを超えます。普通の文庫本の2倍のボリュームがあります 読む前から怖気づいてしまいそうですが、いったん読み始めると面白くて読む手が止まりません はっきり言って、同じ内容を本格ミステリー的に書けば半分の350ページで済んでしまうのではないか、と思います しかし、話があっちへ行ったりこっちへ来たりする「残りの半分」がこの作者の本領発揮なのです とにかく滅茶苦茶楽しい会話やギャグが次から次へと繰り出してきて、思わずニヤニヤ、ときに爆笑しながら読み進めることになります しかし、そうやって読者を油断させておいて 最後にはダメおやじ刑事フロストが鮮やかに事件を解決するのです
もう一つこの小説を面白くしているのは、芹澤恵さんの翻訳が素晴らしいということです
私はこの作品が面白かったので、第一作「クリスマスのフロスト」を購入済みであることは先日のブログに書いた通りです こちらは約530ページなのでいくらか気分が楽そうです