11日(水)。わが家に来てから今日で1288日目を迎え、学校法人「加計学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設計画に関して、愛媛県が作成したとされる文書の記録に「本件は、首相案件」と記されていた というニュースを見て安倍首相の心境を代弁するモコタロです
わが政権の存続を左右する致命的な文書が出て来たな 何とか切り抜けたい P M
昨日、夕食に「肉野菜炒め」「生野菜とサーモンのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 「肉野菜炒め」の肉は豚バラです
昨夕、国立科学博物館 日本館講堂でミュージアム・コンサート「N響メンバーによる室内楽~ブラームス弦楽四重奏曲全曲演奏会Ⅲ」を聴きました プログラムは①シューマン「弦楽四重奏曲第3番イ長調」、②ブラームス「弦楽四重奏曲第2番イ短調」、③同「弦楽五重奏曲第2番ト長調」です 出演はヴァイオリン=山口裕之、宇根京子、ヴィオラ=飛澤浩人、川崎和憲(③)、チェロ=藤村俊介です
全席自由です。並んでセンターブロック6列目の右通路側を押さえました
1曲目はシューマン「弦楽四重奏曲第3番イ長調」です この曲は1842年に作曲されました 第1楽章「アンダンテ・エスプレッシーヴォ~アレグロ・モルト・モデラート」、第2楽章「アッサイ・アジタート~ウン・ポコ・アダージョ~テンポ・リゾルート」、第3楽章「アダージョ・モルト」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ~クァジ・トリオ」の4楽章から成ります
4人のメンバーが入場し、配置に着きます。左から山口裕之、宇根京子、藤村俊介、飛澤浩人という並びです
第1楽章がゆったりした序奏から開始されます。が、何かしっくりきません 私がこの曲を聴くのはこれが初めてなので、曲に慣れていないせいもあると思いますが、アンサンブルがかみ合っていないというか、美しくありません。どうしたことでしょう 第1楽章が終わると全員がチューニングを始めました。やっぱり調弦がうまくいっていなかったのでしょうか 実は、この日演奏した3曲について、すべての楽章間でチューニングが行われました この「日本館講堂」は演奏者の後ろの壁が近く、音の跳ね返りが強いという会場特性があるようです。そのことも音に影響しているのかも知れません しかし、東京春祭の「N響メンバーによる室内楽」は毎年聴いているのに、これほど違和感を抱いたのは今回が初めてです 会場だけの問題ではないように思います。したがって、この曲の演奏は 私から見ると「不完全燃焼」だったように思います
2曲目のブラームス「弦楽四重奏曲第2番イ短調」に期待です この曲は1860年代後半から73年までの長い年月をかけて苦労の末に完成し、1873年にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・モデラート」、第3楽章「クアジ・メヌエット、モデラート」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・ノン・アッサイ」の4楽章から成ります 各楽章の速度表示を見ると ほとんどベートーヴェンと同じだと気が付きます。ブラームスにとってベートーヴェンはすべての手本だったのでしょう
第1楽章が開始されます。シューマンよりもアンサンブルがまとまってきたような感じがしますが、やはりまだ演奏が荒い、というか音自体の美しさが響いてきません どうしたことでしょう? 前述の通り 楽章ごとにチューニングが入ります。やっぱり問題を抱えたまま演奏が進んでいるように思います
休憩後はブラームス「弦楽五重奏曲第2番ト長調」です この曲は1890年の夏に作曲され、同年ウィーンで初演されました。弦楽四重奏にヴィオラが加わる五重奏です 4人のメンバーに元N響ヴィオラ首席の川崎和憲氏が加わります この曲は第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ、マ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ウン・ポコ・アレグレット」、第4楽章「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ・プレスト」の4楽章から成ります
第1楽章の冒頭、藤村俊介のチェロが主題を弾いた時、音が変わったな と思いました。明らかに前半の不安定な音と違い、確信に満ちた力強い音に変貌を遂げています ヴァイオリンとヴィオラも本来の実力を発揮している感じがします 全体を通してヴィオラの川崎氏の活躍が目立ちます。一人加わっただけでこうも違ってくるか、と驚きを隠せません この日のプログラムでは、この曲がベストでした
拍手の中、山口氏が「今日はわざわざお出でいただき ありがとうございました。アンコールと言っても、何も用意していないんですが、4楽章をもう一度という訳にもいかないので第1楽章を演奏します」と挨拶し、演奏に入りました この日の出来から言って、この楽章しかないと思います 5人は1回目よりもリラックスした雰囲気で弦楽五重奏曲の第1楽章を演奏し、拍手喝さいを浴びました