人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

読響アンサンブル第18回「長原幸太リーダーによる室内楽」でメンデルスゾーン&エネスコ「弦楽八重奏曲」を聴く~長原氏のプレトークも楽しい

2018年04月10日 08時11分50秒 | 日記

10日(火)。わが家に来てから今日で1287日目を迎え、金正恩朝鮮労働党委員長が李雪主夫人らとともに3月5日に韓国特使団と会食した際、韓国側の鄭義浴大統領府国家安保室長と李夫人がともに、愛煙家の正恩氏に禁煙を勧める一幕があったと複数の南北関係筋が明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

          北朝鮮国民と世界平和のためには もっと大量に吸うように勧めた方が良くね?

     

          

 

昨日の夕食は「牛タン」を塩焼きにして「生野菜サラダ」を作りました 先週末は凄く疲れたので超簡単料理にしました

 

     

 

          

 

昨夕、よみうり大手町ホールで読響アンサンブル第18回「長原幸太リーダーによる室内楽」を聴きました 新年度第1回目のプログラムは①メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲変ホ長調」、②エネスコ「弦楽八重奏曲ハ長調」です 出演はヴァイオリン=長原幸太、川口尭史、對馬哲男、外園彩香、ヴィオラ=鈴木康治、正田響子、チェロ=高木慶太、芝村崇です

いつも通り、本番に先立って午後7時から読売新聞の鈴木美潮さんの進行により「プレトーク」があり、この公演の仕掛け人=長原氏にインタビューする形で話が進められました

鈴木:プログラムのプロフィール欄に「趣味は野球観戦(狙うはリーグ3連覇!)」とありますが、ということは・・・?

長原:カープ・ファンです

鈴木:この会場はよみうりホールですが (※読売巨人軍が入居してるビル)

長原:・・・少年時代を広島で過ごしましたが、リトルリーグでは最優秀投手に選ばれました あの当時は野球の道に進むか、音楽の道に進むか迷いました。あの松坂投手と同世代です 野球の道に行っていれば今ごろは・・・・

鈴木:ところで、今日取り上げる2曲の特徴はどんな点でしょうか?

長原:2曲とも同じ楽器編成による弦楽だけの8人態勢で 指揮者がいないので、音量や音色のバランスをとるのが非常に難しいというところです

鈴木:今日の出演メンバーはどうやって選んだのでしょうか?

長原:飲み会で決めました 鈴木君(ヴィオラ)と飲んでいて、「最近の若者は何を考えているんだろうね。誘ってみるか」ということで その場で電話をかけて決まりました

鈴木:飲み会で決めたんですか

長原:そうです みんな楽しく優秀な人たちです

この後、長原氏がこれから演奏する2曲について楽章ごとの聴きどころを解説し、予定の15分が過ぎました

午後7時半の開演直前に常任指揮者のカンブルラン氏が会場に入り、左サイドの席に着きました。演奏する彼らは知っているのだろうか

 

     

 

さて本番です。1曲目はメンデルスゾーン(1809-1847)の「弦楽八重奏曲変ホ長調」です この曲は1825年に作曲された、ということは、作曲者が16歳の時の作品ということになります 8人の奏者が配置に着きます。左から長原、對馬、川口、外園、鈴木、正田、高木、芝村という並び、つまり左からヴァイオリン4、ヴィオラ2、チェロ2という順番です この配置には合理的な理由がありますが、それは第4楽章で明らかになります

この曲は、第1楽章「アレグロ・モデラート・マ・コン・フォーコ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・レッジェーリッシモ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります

何度かこのブログに書きましたが、私はメンデルスゾーンが大好きで、中でもこの「弦楽八重奏曲」は最も好きな曲です この日の演奏を聴いて あらためて思ったのは、第1楽章と第4楽章における 音楽の”推進力”の魅力です 前へ前へという若者(16歳!)の意気込みを感じます 一方、第3楽章「スケルツォ」は妖精が飛び回っているようなイメージが浮かびます この楽章について長原氏はプレトークで「みんなが小さな声で小難しい話をしゃべっているような音楽」と表現しましたが、そう言われてみるとそんな感じもします とても面白い楽章です。そして第4楽章「プレスト」は冒頭、右端の第2チェロ・芝浦氏が弾く主題が左へ左へと受け継がれていくフーガから始まります これが先に説明した「配置の合理的な理由」ですが、単純かつ明快な効果が表れます。演奏するメンバーを見ると、演奏するのが楽しくて仕方ないという喜びに満ちた表情で丁々発止のやり取りを楽しむ姿が窺えます これは曲の魅力によるところが大きいと思いますが、素晴らしいアンサンブルでした

 

     

 

休憩後はルーマニアの作曲家でヴァイオリニストでもあったジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の「弦楽八重奏曲」です この曲は1900年、作曲者が19歳の時に作曲されました 第1楽章「トレ・モデレ」、第2楽章「トレ・フギュー」、第3楽章「ラントマン」、第4楽章「ムヴマン・ド・ヴァルス ビアン・リトメ」の4楽章から成りますが、第2楽章以降は続けて演奏されます

8人のメンバーが配置に着きますが、今度は長原氏を除くヴァイオリン・セクション内部の配置換えがあり、右にチェロ、ヴィオラという並びに変わります

第1楽章の冒頭はチェロ以外の6人が同じメロディーを弾くという単純な演奏形態ですが、これがマスの力となって迫力で迫ってきます 中間部ではヴィオラの鈴木氏を中心に音楽が進められますが、鈴木氏の演奏の素晴らしいこと 第3楽章はゆるやかなテンポによるアンサンブルが美しい 第4楽章はうねるような音楽の流れが強く印象に残ります

私はこの曲を初めて聴きましたが、とても19歳の作品とは思えない充実した作品だと思いました しかも、ちゃんとメロディーがあるので聴きやすい ノリノリで演奏を終えた8人は、アンコールにバルトークの「ルーマニア民族舞曲から」を これもまたノリノリで演奏し、会場の温度を上昇させました

この8人が揃ったのは飲み会がキッカケだっただけに、演奏後の打ち上げはさぞかし楽しいものになることでしょう   打ち上げ会場は「八重奏曲」にちなんで「つぼ八」・・・まさかぁ 「八芳園」・・・遠すぎ ランク的には その中間あたりのお店で、多分 大手町から東京駅を越えて八重洲口方面に繰り出すんだろうな

コメント (4)
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