人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイングでプッチーニ「ラ・ボエーム」を観る~ヨンチェヴァのミミ、ファビアーノのルドルフォ、ムゼッタのフィリップスにブラボー!~絢爛豪華なゼフィエッリの演出・舞台

2018年04月04日 07時53分44秒 | 日記

4日(水)。わが家に来てから今日で1281日目を迎え、存在しないと説明してきた陸上自衛隊のイラク派遣の日報が見つかった問題で、小野寺防衛相が、問題を把握したのは3月31日だったと明らかにした というニュースを見て”一人会話”を楽しむモコタロです

 

     

                「イラクは美味いね」「それはイクラだろ」「それ いくら?」「イラつクなあ」

 

          

 

昨日、夕食に「棒棒鶏(バンバンジー)」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」を作りました 昨日はほとんど夏のような陽気だったので夏メニューにしました

 

     

 

          

 

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、プッチーニ「ラ・ボエーム」を観ました これは今年2月24日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です 出演は、ミミ=ソニア・ヨンチェヴァ、ロドルフォ=マイケル・ファビアーノ、ムゼッタ=スザンナ・フリップス、マルチェッロ=ルーカス・ミーチャム、ショナール=アレクセイ・ラヴロフ、コルリーネ=マシュー・ローズ、指揮=マルコ・アルミリアート、演出・美術=フランコ・ゼフィレッリです

幕間のインタビューで、2014-2015METライブビューイングの「メリー・ウィドウ」でヴァランシエンヌを歌ったブロードウェイのトップ・スター歌手ケリー・オハラから「今期のライブビューイングの『トスカ』で城壁から飛び降りて以来ですね」と からかわれたように、ミミを歌ったソニア・ヨンチェヴァは今期ライブビューイングでは、「トスカ」を歌い、今回の「ラ・ボエーム」でミミを歌い、4月14日(上映は6月下旬)にはヴェルディ「ルイザ・ミラー」でルイザを歌います いかにMETが彼女に期待をかけているかが窺えます。ブルガリア出身のソプラノですが、繊細かつドラマティックな歌唱力を備え、演技力も抜群です

 

     

 

相手役のルドルフォを歌ったアメリカ出身のマイケル・ファビアーノにはあまり期待していなかったのですが、実際に聴いていみると よく通るリリック・テノールで、感心したのは卓越した演技力です このオペラの最後の「ミミの死」のシーンは涙なくして観られませんでした

もう一人、忘れてはならないのは、ムゼッタを歌ったスザンナ・フィルップスです チャーミングで親しみやすい容姿と瑞々しい歌声を持ったアメリカ出身のリリック・ソプラノです 2011年6月のMET来日公演「ラ・ボエーム」でもムゼッタを歌い 日本の聴衆にその存在感を見せつけました 

 

     

 

それで思い出すのは、その公演でミミを歌う予定だったアンナ・ネトレプコが、東日本大震災とその後の東電原発事故の影響を受けて来日しなくなり、代わりにバルバラ・フリットリが歌ったのでした ネトレプコを聴くために6万4千円も払ったのに、と恨めしく思ったものです

 

     

 

METの「ラ・ボエーム」はフランコ・ゼフィエッリの演出・舞台と切り離すことが出来ません このオペラは全4幕から成りますが、幕が開くたびに聴衆から大きな拍手が起こります 一例を挙げれば、第2幕はルドルフォら若者たちが「カフェ・モミュス」に繰り出す場面ですが、2階建ての「カフェ・モミュス」のセットに多くの人々が登場するシーンには圧倒されます 2011年の来日公演の時、東京文化会館大ホールでこの絢爛豪華な舞台を観た時は感激しました

ゼフィエッリ演出による代表的なオペラはヴェルディ「アイーダ」、プッチーニ「トゥーランドット」、そして「ラ・ボエーム」ですが、スケールの大きさ、絢爛豪華さ、細部にわたるこだわりにおいて他の追随を許さないものがあります そのゼフィエッリの演出による「アイーダ」が明日(5日)から新国立劇場「オペラパレス」で始まります これは舞台を観るだけでも価値のあるプロダクションです もちろん私も観に行きます

 

     

コメント
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