人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「上野 de クラシック~軽井沢チェンバーオーケストラ」でモーツアルト「ディヴェルティメントK、138」、「ピアノ協奏曲第14番」~第1楽章、チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」~第3、4楽章を聴く

2018年04月26日 07時58分13秒 | 日記

26日(木)。わが家に来てから今日で1302日目を迎え、トランプ米大統領が24日、フランスのマクロン大統領との会談で、近く首脳会談を行う予定の北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長について「非常に率直で、尊敬に値する」と評価した というニュースを読んで感想を述べるモコタロです

 

     

      トランプの発言もここまでくると ジョーカーのジョークにしか聞こえないなぁ

 

        

 

昨日、夕食に「ポークソテー」「生野菜と生ハムとタコのサラダ」「豚汁」を作りました 「ポークソテー」はスライス・チーズを載せるだけで一味違います

 

     

 

        

 

昨日、上野の東京文化会館小ホールで「上野 de クラシック ~軽井沢チェンバーオーケストラ」公演を聴きました プログラムは①モーツアルト「ディヴェルティメントK.138」、②同「ピアノ協奏曲第14番K.449」~第1楽章、②チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」~第3、4楽章です 

軽井沢チェンバーオーケストラは「軽井沢大賀ホール2014春の音楽祭」の際に東京文化会館と軽井沢大賀ホールの協力事業として結成されたもので、東京音楽コンクール入賞者を中心とした若手メンバーで構成されています。2014年以来、「軽井沢大賀ホール春の音楽祭」にレギュラー出演していますが、今回は初めての東京公演という位置づけにあります

メンバーは、ヴァイオリン=依田真宣(東フィル・コンマス)、瀧村依里(読響・首席)、小川響子(東フィル・第1ヴァイオリン・フォアシュピーラー契約団員)、植村太郎(藝大フィルハーモニア・ソロコンマス)、ヴィオラ=瀧本麻衣子(神奈川フィル・ゲスト首席)、村松龍(N響次席)、チェロ=富岡廉太郎(読響・首席)、加藤陽子(レイア・トリオ)、コントラバス=髙橋洋太(都響)、ピアノ=居福健太郎です

 

     

 

雨が降る中、東京文化会館の庇の下で30分並び、小ホール手前の坂道通路で30分並び、開演までロビーで30分待ちました 靴の中は雨水でぐちゃぐちゃ、不快指数100%です 1時間のコンサートを聴くのに何でこれほど苦労しなければならないのでしょうか 好きなんですねぇ 音楽が

全自由席です。右ブロック左通路側を押さえました。会場は9割方埋まっているでしょうか。入場料1,000円の魅力でしょうか

拍手の中、オケのメンバーが入場し配置に着きます。コンマスは東京フィルの依田君、その隣は読響の瀧村さんです 瀧村さんは爽やかな空色、小川さんは明るいクリーム色と言った具合に、女性陣はカラフルなステージ衣装に身を包まれています こういうカジュアルなコンサートでは華やかで良いと思います

1曲目はモーツアルト「ディヴェルティメントK.138」です この曲はモーツアルト(1756 -1791 )が16歳の時にザルツブルクで書かれたK.136~K138の3曲のディヴェルティメント(喜遊曲)のうちの最後の作品です この3曲はいずれもメヌエットのない3つの楽章から構成されていることから、後に交響曲にする予定だったのではないかと言われており、そのため「ザルツブルク・シンフォニー」とも呼ばれています 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります

依田君の合図で第1楽章が開始されます。私はK.136~K138の中ではK.136が一番好きですが、このK.138も良い曲ですね まさに「喜遊曲」そのものです。演奏する人たちも真面目な顔つきをしながらも楽し気です ヴァイオリンの瀧村さん、チェロの富岡氏の読響コンビは余裕の表情で、音楽を楽しんでいる風情です

ピアノのセッティングに時間を要するため、時間つなぎで依田君がマイクを持って登場、このコンサートの趣旨を説明しました また、次にピアノを演奏する居福氏は東京藝大の先輩だが、今回初めて協演することになった旨の話がありました

 

     

 

2曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲第14番K.449」から第1楽章です この曲は1784年(モーツアルト28歳の時)に、弟子の一人だったバルバラ・フォン・プロイヤー嬢のためにウィーンで作曲されました。この曲は第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

この日演奏されるのは第1楽章「アレグロ」です。ステージ上には蓋を外したグランド・ピアノが客席に鍵盤を見せる形で設置されています つまりピアニストは客席に背を向けてオケに対峙する形で指揮をしながらピアノを弾く(弾き振り)ことになります

健康優良児がそのまま大人になったような立派な体格の居福健太郎氏が登場しピアノに向かいます この曲の第1楽章は、モーツアルトの多くのピアノ協奏曲と同様、主役のピアノがなかなか登場せず、オケだけによる前奏が続きます 居福氏は立ち上がって両手で指揮をとりますが、自分の出番になると腰を下ろし、おもむろにピアノを弾き始めます 軽やかで、時に力強いピアノが会場を満たします カデンツァはモーツアルト自筆のものが残されているので、多分これを弾いたのだと思いますが、鮮やかな演奏でした

今度はピアノを片付けるための時間調整のため、再び依田君がマイクを持って登場、居福氏を呼びインタビューに移りました 依田君が「今日はありがとうございました。どうでしたか、今回の演奏は?」と訊くと、居福氏は「実は客席に背を向けて弾き振りするのは今回が初めてす オケと直接対話しながら演奏でき、また客席と一体となって音楽作りをしているような感じがして、今後クセになりそうです」と答えていました

 

     

 

3曲目はチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」から第3、4楽章です この曲はチャイコフスキー(1840-1893)が40歳の時(1880年)に作曲した作品で、彼がモスクワ音楽院に着任した時からの親友コンスタンチン・アルブレヒトに捧げられました 第1楽章「ソナチネ形式の小品:アンダンテ・ノン・トロッポ~アレグロ・モデラート」、第2楽章「ワルツ:モデラート」、第3楽章「エレジー」、第4楽章「フィナーレ:アンダンテ~アレグロ・コン・スピリト」の4楽章から成りますが、第3楽章から第4楽章へはアタッカで続けて演奏されます

オケのメンバーが再度登場し配置に着きます。今度は、コンマスを除いて各楽器群での第1、第2の入れ替わりがあります

第3楽章は美しいメロディーです ピッツィカートに乗せて第1ヴァイオリンやチェロが歌うところは まるで舟歌のようです アタッカで続く第4楽章は活気にあふれ、演奏者たちの情熱が伝わってきます 曲の終盤で、演奏が終わったと勘違いした男性客から「ウォー」という雄叫びとともに拍手が起こりましたが、それほど興奮を呼ぶ熱演でした いずれにしても、この2つの楽章を聴いただけでも、チャイコフスキーが屈指のメロディーメーカーであることが分かります

9人のメンバーは、アンコールにルロイ・アンダーソンの「フィドル・ファドル」を軽快かつジャジーに演奏し拍手喝さいを浴びました

このグループの演奏会は下のチラシの通り、4月29日(日・祝)午後2時から軽井沢大賀ホールで開かれます 時間とお金に余裕のある方は聴きに行かれてはいかがでしょうか

 

     

コメント
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