人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョアン・ファレッタ+山下洋輔+新日本フィルでガーシュイン「ピアノ協奏曲へ調」、バーバー「交響曲第1番」、コープランド「アパラチアの春」他を聴く / METライブ「ルイザ・ミラー」の座席指定を取る

2018年05月19日 08時01分30秒 | 日記

19日(土)。わが家に来てから今日で1325日目を迎え、麻生太郎財務相が16日の東京都内の講演で、6月に開催予定の米朝首脳会談に関連し「あのなんとなく見てくれの悪い飛行機がシンガポールまで無事に飛んでってくれることを期待します。途中で落っこっちゃったら話にならんな」と述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      思っていても我慢して言わないのが見識なのに この人は言っちゃうから嫌われる

     

         

 

昨日、夕食に「鶏ささみの照り焼き」「生野菜サラダ」「トマト、タケノコ、椎茸、玉ねぎのスープ」を作りました 「鶏ささみ~」は麺つゆを3倍に薄めたものを使うのですが、何を勘違いしたか、ストレートで使ったので味が濃くなってしまいました。たまにはこういうこともあるよね

 

     

 

         

 

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ヴェルディ「ルイザ・ミラー」の座席指定を取りました 22日(火)午前10時からの部です。いつも通り、最後列の席を取りました

 

     

 

         

 

昨日、午後2時から すみだトリフォニーホールで新日本フィルのコンサートを、7時からNHKホールでN響C定期演奏会を聴きました ここでは新日本フィルの「アフタヌーン・コンサート・シリーズ」公演の模様を書くことにします

プログラムは①バーバー「交響曲第1番」、②ガーシュイン「ピアノ協奏曲へ調」、③カーニス「ムジカ・セレスティス」、④コープランド:バレエ組曲「アパラチアの春」です   ②のピアノ独奏は山下洋輔、指揮はジョアン・ファレッタです

プログラムは見ての通り、アメリカ音楽特集です 指揮のファレッタはバッファロー・フィル、ヴァージニア響の音楽監督を務めている女性指揮者ですが、ギター、マンドリン、リュート奏者としても活躍しているマルチ人間のようです

 

     

 

1曲目はバーバー「交響曲第1番」です この曲はサミュエル・バーバー(1910‐81)が1935年から翌36年にかけて作曲し その年の12月に初演されましたが、初演後何度か改訂を行い 1944年に改訂版がブルーノ・ワルターの指揮で初演されました。4部構成ですが、全曲は休みなく演奏されます

オケはいつもの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です    コンマスは西江王子。いつものように第2ヴァイオリンの松崎千鶴さんを確認  篠原さんは降り番のようです

年齢不詳のファレッタが登場、指揮台に上がり、さっそく演奏に入ります   冒頭の音楽を聴いて、大画面に映し出される「大映」のマークを思い浮かべました ひと言でいえば今にも時代劇が始まるような「日本的」な曲想です これは意外でした。ただ、それは最初だけで、全曲を通して感じるのは「弦楽のためのアダージョ」で有名なバーバーの世界そのものです すごく聴きやすい曲でした

ピアノがセンターに運ばれ、2曲目のガーシュイン「ピアノ協奏曲へ調」の演奏に備えます この曲は、あの有名な「ラプソディ・イン・ブルー」が初演された年の翌年の1925年に発表された作品で、同年12月にガーシュインのピアノとダムロッシュ指揮ニューヨーク交響楽団により初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ~アンダンテ・コン・モト」、第3楽章「アレグロ・アジタート」の3楽章から成ります

1969年にトリオを結成して以来、独特のフリー・スタイルのジャズで内外のジャズ・シーンに衝撃を与えた山下洋輔が登場し、ピアノに向かいます ファレッタの指揮で第1楽章に入ります。チャールストン風の前奏に続き、ピアノが主題を演奏します 山下は楽譜を見ながら演奏しますが、気のせいか 何となくクラシックは居心地が悪そうです 中盤と終盤でカデンツァ(ピアノ独奏)がありますが、そこでやっと束縛から解放されたかのように生き生きと演奏する姿が印象的でした 第1楽章が終わるや否や、山下は天を仰ぎ「あ~」とため息を漏らしました。第2楽章を経て、第3楽章が躍動感に満ちた演奏で開始されます 自席からは良く見えなかったのですが、中盤で山下氏得意の肘で鍵盤を叩く場面があったのか、第1ヴァイオリン奏者がニヤケていました

終演後は満場の拍手にブラボーがかかりましたが、「ラプソディ・イン・ブルー」と違って、この曲は長い割にはドラマ性が薄いとあってか、隣席のオバサンは寝てました これが同じジャズ・ピアニストでも小曽根真だったらどうだっただろうか、などといらぬことを考えてしまいました

 

     

 

休憩後のプログラム後半の1曲目はカーニス「ムジカ・セレスティス」です この曲はフィラデルフィア生まれのアーロン・ジェイ・カーニス(1960~)が1990年に「弦楽四重奏曲第1番」の第2楽章として作曲したもので、翌91年に弦楽合奏に編曲されました 「ムジカ・セレスティス」とは「天上の音楽、神々しい音楽」という意味です

弦楽セクションだけがステージに上がり、ファレッタの指揮で演奏が開始されます 冒頭の静謐な音楽を聴いて、ワーグナーの「パルシファル」前奏曲を思い浮かべました この曲では西江コンマスとヴィオラ首席の篠崎さんのソロが素晴らしかったです

最後の曲はコープランドのバレエ組曲「アパラチアの春」です この曲はアーロン・コープランド(1900‐90)が1943から44年にかけて、振付師・ダンサーのマーサ・グレアムと、彼女の主宰するダンス・カンパニーのために作曲されました バレエはアパラチア地方のペンシルヴェニア州の農村が舞台で、そこで挙行される開拓者の結婚式・パーティーの模様がモティーフになっています

音楽は、登場人物たちの紹介、人々の高揚感、新郎新婦の踊り、信徒たちの踊りなどが表現され、最後に新婚の二人が未来を夢見ながら祈りを捧げるシーンで幕を閉じます オーボエ首席の古部賢一、フルート首席の白尾彰、クラリネット首席の重松希巳江ら木管楽器群を中心とする色彩感豊かな演奏に支えられ一大絵巻が描かれました

アンコールが用意されていたようで、ファレッタが再度指揮台に上がり タクトを振り下ろしましたが、舞台袖から金管楽器奏者たちが慌てて入場してきました どうやらファレッタのフライングだったようで、全員が揃ったところでタクトを振り直しました 第2ヴァイオリン首席の吉村知子、ビルマン聡平の二人は よほどこのフライングが可笑しかったようで、しばらく笑いながら演奏していました   とくに吉村知子は時々笑いが止まらなく習癖があるようです

ヨーロッパ諸国中心のクラシック音楽界ですが、たまには この日のようなアメリカ音楽特集があっても良いと思います この日のコンサートで一番印象に残ったのはバーバーの「交響曲第1番」でした

コメント (2)
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