23日(水)。わが家に来てから今日で1329日目を迎え、米軍普天間飛行場の輸送機オスプレイが昨年8月に豪州で墜落した事故で、米軍は自機が吹き下ろした風で気流が乱れたことが原因とする報告書をまとめた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
自分で自分の首を絞めるような飛行機を飛ばされたんじゃ 安心して眠れないよね
昨日、夕食に「 鮭のバター焼き」「生野菜サラダ」「ニラ玉」「マグロの山掛け」「冷奴 山形のだし乗せ」を作りました 鮭は上手く焼けないです。コツがあるんだろうか
10月10日(水)午後6時半から大手町の日経ホールで開かれる「第477回 日経ミューズサロン~ウィーン・ニコライ弦楽四重奏団 日本デビュー・リサイタル」のチケットを取りました 「ウィーン・ニコライ弦楽四重奏団」はヴァイオリンのウィルフリート・和樹・ヘーデンボルクをはじめとして 全員がウィーン・フィルのメンバーから成るカルテットです
プログラムは①ハイドン「弦楽四重奏曲第77番”皇帝”」、②モーツアルト「弦楽四重奏曲第14番”春”K.387」、③ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第7番”ラズモフスキー第1番”」です
昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ヴェルディ「ルイザ・ミラー」を観ました これは今年4月14日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です キャストは、ルイザ=ソニア・ヨンチェヴァ、ミラー=プラシド・ドミンゴ、ロドルフォ=ピョートル・ベチャワ、ヴルム=ディミトリ・ベロセルスキー、ヴァルター伯爵=アレクサンダー・ヴィノグラドフ、管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、指揮=ベルトラン・ド・ビリー(パワハラ問題で降板したジェームズ・レヴァインの代演)、演出=エライジャ・モシンスキーです
舞台は17世紀前半のチロル。退役軍人ミラーの娘ルイザは、相手の本当の名前と家柄を知らぬまま、領主ヴァルター伯爵の息子ロドルフォと恋に落ちていた 息子の地位を万全にしたい伯爵は、ロドルフォを裕福な未亡人フェデリーカと結婚させようとするが、ロドルフォから恋人がいると打ち明けられる 身分違いの恋人と聞いて怒った伯爵はルイザを侮辱し、伯爵に立てついたルイザの父ミラーは投獄されてしまう ルイザに横恋慕する伯爵の腹心ヴルムは、ルイザに父ミラーを助けたいなら「自分を愛している」という手紙をロドルフォ宛に書けと迫る。父を救いたいがために泣く泣く従ったルイザだが、手紙を見て彼女の心を誤解したロドルフォは裏切られたと思い込みフェデリーカとの結婚を承諾する 絶望したロドルフォはルイザとの無理心中を図ろうと毒入りの水を仰ぎ ルイザにも飲ませるが、ルイザは真実を告白した後、駆けつけた父の前で息絶える。ロドルフォはやってきたヴルムを刺し復讐を果たして絶命する
私は このオペラを観るのも聴くのも今回が初めてです これまで「ルイザ・ミラー」とは一人の人物の名前だと思っていました
「ルイザ・ミラー」はジュゼッペ・ヴェルディ(1813‐1901)がフリードリヒ・シラーの戯曲「たくらみと恋」の原作、サルヴァトーレ・カンマラーノの台本を基に1849年にオペラ化した作品です これ以前に作曲された有名な作品に「ナブッコ」(1842年)がありますが、「ルイザ・ミラー」の2年後の1851年には「リゴレット」、53年には「イル・トロヴァトーレ」と「椿姫」という傑作オペラ群が作曲されています そういう意味では、「ルイザ・ミラー」は初期の作品から中期の傑作オペラへの橋渡しをする重要な作品と言えるでしょう
今回の公演を聴いて一番圧倒されたのはロドルフォを歌ったポーランド出身のテノール、ピョートル・ベチャワです 役に成り切った演技とともに強靭な歌唱力で会場を圧倒します 「泣く子も黙るテノール」とでも言っておきましょう 幕間のインタビューで、全3幕(正味2時間40分)の中で どこに力を入れて どこで抜くか といったペース配分をするのかどうか聞かれたベチャワは「いっさいしない。その時その時を全力で歌います」と答えていましたが、これは嘘ではありません。彼は常に全力投球です
ルイザを歌ったブルガリア出身のソニア・ヨンチェヴァは、今期のライブビューイングだけでも今回が3回目の出演です いかにMETが彼女の実力を認め、期待を寄せているかが分かります 1回目は「トスカ」のタイトルロール、2回目は「ラ・ボエーム」のミミ、そして今回のルイザです。彼女は トスカでは城壁から飛び降りて死に、ラ・ボエームでは肺炎で息を引き取り、ルイザ・ミラーでは毒を飲んで死にます 何回死んでも生き返る不死鳥のようなソプラノです 幕間のインタビューで「これまでのプッチーニ(トスカ、ラ・ボエーム)から今回ヴェルディ(ルイザ・ミラー)を歌うことになったが、どんな違いがあるか?」と聞かれ、ヨンチェヴァは「プッチーニは映画的、ヴェルディは演劇的です」と答えていましたが、なかなか本質を突いているなと思いました 私は大雑把に言って プッチ―二は情緒的、ヴェルディは劇的(ドラマティック)だと思います
さて、驚くべきは来年がMETデビュー50周年というプラシド・ドミンゴです 長い間 世界の3大テノールの一人として歌ってきましたが、年齢を重ねるにつれてバリトンも歌うようになっています 全盛期の”張り”はないものの、説得力のある歌唱力で、まだまだ人気絶頂です ドミンゴと言えば、2001年5~6月のMET来日公演の際、NHKホールで聴いたサン・サーンス「サムソンとデリラ」のサムソンを歌った時のことを思い出します 当時すでに61歳でしたが、現役のバリバリでした そういえば、当時の首相・小泉純一郎氏も観にきていました
エライジャ・モシンスキーの演出は約40年前にドミンゴがこのオペラのロドルフォを歌った時と同じとのことで、極めて古典的でオーソドックスなもので好感が持てました
METライブビューイング2017-2018も残すところあと1作、マスネ「サンドリヨン」(シンデレラ)のみとなりました ジョイス・ディドナートが主演するこの作品の日本での上映は6月2日から8日までです
次期 2018-19シーズンのラインナップが発表されていますが、次期からは新たにヤニック・ネゼ=セガン(現在 フィラデルフィア管弦楽団 音楽監督)がMET音楽監督に就任します 全10作の中で、個人的に期待しているのはアンナ・ネトレプコが出演する第1作:ヴェルディ「アイーダ」と第6作:チレア「アドリア―ナ・ルクヴクール」(新演出)、エリーナ・ガランチャが出演する第2作:サン・サーンス「サムソンとデリラ」(同)、ディアナ・ダムラウとファン・ディエゴ・フローレスが出演する第5作:ヴェルディ「椿姫」(同)といったプログラムですが、どれもが とても楽しみです