人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アンジェラ・ヒューイット「バッハ・オデッセイ6~『ゴルトベルク変奏曲』」 を聴く~紀尾井ホール / 加藤昌則 「開門!クラシックのとびら~オーケストラ」入門講座(5/28)を申し込む

2018年05月26日 07時45分05秒 | 日記

26日(土)。わが家に来てから今日で1332日目を迎え、トランプ米大統領が24日、ホワイトハウスで記者団に対し、6月12日に予定されていた米朝首脳会談を中止すると表明し、「北朝鮮、世界にとって途方もない後退だ」との認識を示した というニュースを見て米朝相互の立場を代弁するモコタロです

 

     

       金正恩:核実験場を爆破したのにぃ  トランプ:準備会合に誰も来なかったじゃん

 

         

 

昨日の夕食は「すき焼き」にしました  たまにはね

 

     

 

         

 

28日(月)午後7時から文京シビックセンター・小ホールで開かれる「作曲家・加藤昌則クラシック入門講座 開門!クラシックのとびらVol.2~オーケストラ」の受講申し込みをしました 昨年5月にこの講座のVol.1「室内楽」を聴いて面白かったので、今回も聞いてみようと思ったのです

この講座は、スロヴァキア・フィルハーモニーのチケットを持っている人は無料で、私のように持っていない者は1,500円となっています

 

     

     

 

         

 

24日(木)午後7時から紀尾井ホールで「アンジェラ・ヒューイット バッハ・オデッセイ6」を聴きました プログラムはJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲ト長調BWV988」です この曲は、アリアと30の変奏曲から成りますが、最後に冒頭のアリアが再登場します

良く知られているように「ゴルトベルク変奏曲」という呼称はバッハが付けたのもではなく、後世の人が次のような逸話から名付けたものです

「ドレスデン駐在の前ロシア大使カイザーリンク伯爵は不眠症に悩まされていたが、眠れない夜の気分を紛らわすため、少年音楽家ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクにチェンバロを弾かせていた 伯爵はゴルトベルクに演奏させるのに相応しい作品の作曲をバッハに依頼した

その結果生まれたのが演奏時間にして約80分を要するこの変奏曲でした

カナダ出身のピアニスト、アンジェラ・ヒューイットは2016年秋に「バッハ・オデッセイ:バッハ遍歴の旅」プロジェクトを発表し、向こう4年間にわたりバッハの鍵盤音楽のすべてを、ロンドン、ニューヨーク、オタワ、東京、フィレンツェの各都市で、各12回公演で完奏することに着手し、日本では2017年5月にバッハ・オデッセイⅠとⅡを開催し 話題を呼びました。私も「フランス組曲」全曲を聴きました

 

     

 

自席は1階15列5番、左ブロック右通路側です 紀尾井ホールの収容人数は800人ですが、9割近く入っているのではないかと思われます 

ステージ中央にはヒューイットの弾く FAZIOLI が黒光りして威容を誇っています   FAZIOLI (ファツィオリ)は1981年に創業したイタリアのピアノメーカーで、創業者兼現社長のパオロ・ファツィオリは家具職人の家に生まれ、ロッシーニ音楽院でピアノを、ローマ音楽院で作曲を専攻した後、ファツィオリ社を1981年に創業したとのことです

照明が消え、アンジェラ・ヒューイットが黒地に金の網目模様の煌びやかな衣装で登場、ピアノに向かいます アンジェラは意識を集中して「アリア」を弾き出します アナウンスでは途中休憩がないと言っていたので、彼女は約80分間 アリアと30の変奏曲を暗譜で一気に弾くことになります

アンジェラは、FAZIOLIの美しい音色を活かしながら 舞曲、カノン、フーガなどの手法を用いた変奏曲をテンポよく弾いていきますが、彼女の演奏の最大の特徴は どんなに速いパッセージでも一音一音の粒立ちが美しいということです

 

     

 

前半の第15変奏が終わり、第16変奏は後半の第1曲目という位置づけにあり、フランス風序曲が採用されています。堂々たる音楽です 後半の変奏曲が始まってしばらく経った第22変奏前後の時(8時頃)のことです。2階席からケータイの着メロが聞こえてきました バッハの世界にそぐわない 軽快でなく軽薄なメロディーです   残念ながらその音は演奏者の耳にも届いたようで、彼女は音が鳴り止むのを待つか、無視して次の変奏曲に入るか、しばし迷っているように見えましたが、なかなか鳴り止まないので、次の変奏に入ったようです 事前にケータイの電源を切るのはコンサートでは常識です 明らかに集中力に満ちた演奏を展開している演奏者に対する妨害行為です はっきり言って、日本人の恥です。猛省を求めます と言うか、もう来なくていいです

さらに、冒頭のアリアが再生されて最後の音が消え、演奏者の両手がまだ下ろされないうちに、また2階席から 今後は拍手のフライングがありました    先ほどのケータイの着メロと同じ方角から聞こえました。演奏者にとって2階席は鬼門か 最後の音が消えても、演奏者の手が降りない限り音楽は終わっていないし、その一瞬の”しじま”こそがクラシック音楽を聴く醍醐味だということが理解できていないのです こういう輩が一人いるために他の全員の感動が台無しになるのです。猛省を求めます と言うか、もう来なくていいです

ピアノ1台で80分に及ぶバッハの宇宙を 完璧な演奏技術によって”楽し気に”演奏し切ったアンジェラ・ヒューイットの姿を見て、何とすごい人なんだろうと感嘆しました

 

     

 

次回のアンジェラ・ヒューイット「バッハ・オデッセイ7」は下のチラシの通り9月28日(金)午後7時から紀尾井ホールで開かれます プログラムはバッハ「平均律クラヴィーア曲集第2巻」です 私も聴きに行きたいのですが、読響定期と重なっていて残念ながら行けません バッハが好きな人には超お薦めコンサートです

 

     

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