30日(水)。わが家に来てから今日で1336日目を迎え、財務省が森本学園との取引をめぐる決裁文書を改ざんしたことについて、麻生太郎財務相が29日午前の衆院財務金融委員会で「悪質ではない」と述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
それじゃあ「良質な改ざん」とは何かって聞いてみたいもんだ って君だれよ?
昨日、夕食に「ブリの照り焼き」「生野菜と紋甲イカのサラダ」「マグロの山掛け」を作りました 「ブリ~」は、ブリに包丁で切れ目を入れておいたので味が浸み込みました
昨日、早稲田松竹でチリ出身のアレハンドロ・ホドロフスキー監督映画「エル・トポ」と「ホーリー・マウンテン」の2本立てを観ました
「エル・トポ」はホドロフスキー監督・脚本による1970年アメリカ・メキシコ合作映画(123分)です
流浪のガンマン、エル・トポは、幼い息子を馬に乗せて砂漠を行く 山賊の襲撃により大虐殺があった村にたどり着き、修道院に陣取る大佐たちを倒すが、大佐の女に心を奪われ、最強のガンマンになるため、息子を置き去りにして砂漠へと旅立つ エル・トポは女から焚きつけられ 砂漠に暮らす4人の銃のマスターたちを卑劣な手段で倒していくが、最強であることの無意味さを思い知る
ホドロフスキー監督は30年以上にわたって「キング・オブ・カルト」の異名をとってきたとのことですが、映像を観るとその奇抜さが際立っています それにしても・・・と思うのは、幼い子に対して「お前はもう立派な大人だ。一人で生きていけ」と言って、女を馬に乗せて去っていくのはどうなんだろう、ということです せめてマックでエル・ポテトでも買ってあげてもいいんじゃないかと思ったりしました
「ホーリー・マウンテン」はホドロフスキー監督・脚本による1973年のアメリカ・メキシコ合作映画(113分)です
どこかの砂漠で 磔にされているキリストに似た盗賊(ホラシオ・サリナス)が、裸の子供たちに石を投げつけられた後、自らの力で十字架から降り立ち、居合わせた腕のない小人とともに町に向かう 喧騒の中にある町で盗賊は捕らえられ、石膏で造られたキリスト像を売る男たちによって鏡の間に閉じ込められる 何とかそこから脱出した彼は、高い塔のてっぺんにたどり着き、そこで錬金術師(アレハンドロ・ホドロフスキー)と出会う。男の持つ錬金術の力を目の当たりにした盗賊は、その技を手に入れるために「聖なる山」を目指す そこでは9人の不死の賢者たちが住み、現世を支配しているという 彼らから不死の術を奪うため、9人の男女は「聖なる山」に向けて旅立つ 彼らは自我の束縛から解放されるために経験しなければならない苛酷な儀式の後、ついに「聖なる山」の山頂にたどり着く しかし、そこで待っていたのは意外な人物たちだった
これは「エル・トポ」を上回る奇抜な映画です ストーリーはあるものの、目先がくるくる変わるので、いったいどうなっているんだろうと時々考えてしまいます それに、死んだはずの人間が生き返っていたりして、ますます訳が分からなくなりますが、これが「カルト」なのでしょう 純粋に映像を楽しめば良いのかも知れませんが、正直言って、映画を観ながら時々眠気がさしてこっくりしていました
それにしても・・・と思うのは、ラスト・シーンです 映画の世界から一気に現実の世界に引き戻される仕掛けですが、このエンディング・パターンは一度しか使えないテクニックだし、この作品以降、誰が作る映画でも同じようなテクニックを使うと すぐに「ああ、あの『ホーリー・マウンテン』のラストのパターンね」とすぐにバレて、オリジナリティーを疑われることになるでしょう
この2作品を観ただけでは ホドロフスキー監督の作品の本当の良さは分かりませんでしたが、一度好きになるとクセになりそうな映画だと思います