18日(金)。わが家に来てから今日で1324日目を迎え、「YOUNG MAN」「傷だらけのローラ」などのヒット曲で知られる西城秀樹さんが16日夜、急性心不全のため、横浜市内の病院で死去した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
30年前:カレーを食べて秀樹感激! 3年前:秀樹還暦! 現在:さらばヤングマン!
昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました あとはホタルイカとマグロの刺身です。「豚バラ~」は醤油、砂糖、日本酒はもちろんのこと、豆板醤、甜面醤など かなりの種類の調味料を使っています 手間暇かけただけに とても美味しく出来ました
昨日の朝日朝刊・社会面のコラム「ニュースQ3」に「図書館で自習 ダメなの? 席取り加熱で排除」という見出しの記事が載っていました この記事は次のようなリードから始まっていました
「この春、大阪市の市立図書館の多くが46年前から続くルールを見直し、図書館での自習を認めた。図書館での自習は、東京都立図書館など多くの公立図書館で禁じられている」
この記事を見てビックリしました 「図書館で自習するのは当たり前のこととして認められている」と思っていたからです
記事によると、「日本図書館協会が70年にまとめた『指針』では、『公立図書館は資料を提供するところであって、座席と机だけを提供するところではない』とし、89年に示した『公立図書館の任務と目標』では『席借りのみの自習は図書館の本質的機能ではない。自習席の設置は、むしろ図書館サービスの遂行を妨げることになる』と批判した」となっています ただ、多くの図書館は、自習を禁止する一方で、自習を黙認してきたようです その結果、一般利用者からは『席に余裕がないから、譲るように言って』と苦情を言われ、自習する学生からは『どうして自習はダメなのか』と問いただされ、図書館職員は板挟みになっていた、ということです
地元の図書館はどうなっているのだろう、と気になったので、久しぶりに巣鴨図書館に行ってみることにしました 暇人28号の出番です 図書館に最後に行ったのは、息子が大学受験の高校3年の夏休みの時だったと思います。したがって9年前になります。9年の歳月は短いようで長かったようで、地元なのに道に迷ってしまいスマホの「マップ」アプリの力を借りました やっと辿り着いたと思ったら、「資料整備のため3日間休館します」と書かれていました ただ、入口のガラス戸に「図書館を安全に快適にご利用いただくために皆様のご協力をお願い」という掲示が貼り出されていたので、内容を確認しました すると、
「図書館では次のような行為は禁止されています」として いくつかの項目が挙げられており、その一つに「館内資料を利用しない閲覧席の利用」がありました また「『閲覧席』をご利用の方へ」の項目の中に、「閲覧席は館内の資料を持って読書・調べものをなさる方のための席です」という記述がありました 公立図書館ですからどこも同じ扱いだと思いますが、本当は開館中の閲覧席に行って学生が自習をしているかどうか 実態を見てみたかったのです。今回は残念賞でした
記事では、「図書館の役割は変わった」として、積極的に学生を呼び込む動きもある(東京都武蔵野市、愛知県田原市など)ことを紹介しています 個人的には今まで通り自習を「黙認」して 学生を図書館から追い出さないでほしいと思います。最近、喫茶店で新聞や本を読んでいると、静かに自習している学生を見かけます 「図書館がいっぱいで こっちに回って来たんだな」と気の毒になります 店によっては壁に「自習などで長時間のご利用はご遠慮ください」と書かれていたりします 彼らはどこに行けばいいのか? また、学生たちが一生懸命勉強しているそばで、大声でペチャクチャ喋っている大人たちを見ると、蹴飛ばしてやろうかと思います(ポケットにナイフを忍ばせているかも知れないので、実際にはやりませんが)。「お金さえ払えば何をしようが自由だろう」という公共心もデリカシーもない輩はでーきらいです せめて静かに会話するなど気を付けてあげたいものです
昨日、上野の東京藝大奏楽堂で第3回藝大モーニングコンサートを聴きました プログラムは①アホ「クラリネット協奏曲」(Cl:三界達義)、②プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」(Pf:和田華音)です
全自由席です。先週と同じ1階11列12番、左ブロック右通路側を押さえました
オケはいつもの通り、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。管弦楽は藝大フィルハーモニア管弦楽団、コンミスは澤亜紀さん、指揮は山下一史です
1曲目はアホ「クラリネット協奏曲」です カレヴィ・アホ(1949年~)はフィンランドの現代作曲家で、交響曲16曲、協奏曲14曲など多作家のようです この作品はスウェーデンのクラリネット奏者マルティン・フロストの委嘱により2005年に作曲され、2012年にフロストによって初演されました
第1楽章「テンペストーソ」、第2楽章「カデンツァ」、第3楽章「ヴィヴァーチェ・コン・ブリオ」、第4楽章「アダージョ、メスト」、第5楽章「エピローゴ(ミステリオーソ)」の5楽章から成りますが、全楽章が切れ目なく演奏されます
クラリネット独奏の藝大4年生・三界達義君が指揮の山下一史とともに登場します プロフィールを見ると「三界秀実ほかに師事」と書かれています。もしかして、達義君は都響首席の三界秀実さんのご子息でしょうか
山下氏の指揮で第1楽章が開始されますが、冒頭、独奏クラリネットが雉が首を絞められて苦し気に鳴いているような激情的な演奏を展開します バックのオケは極めてメタリックな音楽で応えます この楽章を聴いただけでも最低音から最高音まで超絶技巧を駆使しないと演奏できない曲想だと分かります 第1楽章から第3楽章まではかなり激しい曲想が続きますが、楽章が切れ目なく演奏されるため、今どの楽章を演奏しているのかが分からなくなります 曲想ががらりと静かな音楽に代わり、第4楽章「アダージョ」に入ったのだな、と分かりました 速いパッセージだけでなく、ゆったりしたパッセージもなかなか聴かせます 第5楽章では重音などいろいろな特殊奏法が駆使されますが、最後は静かに収束します 会場いっぱいの惜しみない拍手が送られました
この曲は初めて聴きましたが、なかなか面白い曲だと思いました 三界君はテクニック的にはかなりの実力者だと思います ほとんど演奏される機会のないアホの曲を取り上げたことに感謝します
2曲目はプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」です この曲はプロコフィエフ(1891‐1953)がロシア革命から逃れ1918年にアメリカに亡命した後、1921年の夏に滞在中のフランスで完成しました 彼の作曲した5つのピアノ協奏曲の中で最も人気がある作品です 第1楽章「アンダンテ~アレグロ」、第2楽章「テーマ・エ・ヴァリアシオン」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります
ピアノ独奏の藝大4年生・和田華音さんがイエローの明るい衣装に身を包まれて颯爽と登場しピアノに向かいます 山下氏の指揮で第1楽章が開始されます。クラリネットと弦に導かれて楽しく弾むような独奏ピアノが入ってきます 和田さんのピアノは軽快です 自席から演奏する両手の指の動きが良く見えますが、鮮やかな運指です 第2楽章の変奏曲はとても面白く聴きました。プロコフィエフ特有のアイロニカルな曲想がストレートに伝わってきます 第3楽章では後半のピアノとオケとの丁々発止のやり取りが楽しく、フォルティッシモによる決然とした終結は見事でした
和田さんはテクニック的にはしっかりしたものを持っていると思います あとは、いかに個性を発揮できるかというところが課題でしょうか