人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京藝大モーニングコンサートでカルウォーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲」(Vn:山本佳輝)、小野田健太「Groovy Heartbeat Ⅲ」を聴く / 藝大✕桐朋協演「フランス室内楽」のチケットを取る

2018年06月22日 07時20分38秒 | 日記

22日(金)。わが家に来てから今日で1359日目を迎え、米国で不法移民の子2千人以上が親と引き離されている問題で、トランプ大統領は20日、不法入国で拘束された親子をともに収容するための大統領令に署名した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

          トランプが自分で蒔いた困った種を ほんの一部回収しただけじゃん えらそうに!  

     

         

 

昨日、夕食に「アスパラの豚肉巻き焼き」「もやしの胡麻和え」「生野菜とサーモンのサラダ」「トマトと卵のスープ」を作りました 昨夕は娘が仕事休みで、いっしょに夕食をとることが出来たので、父の日にプレゼントしてくれた長野県木曽の地酒「中乗さん」を飲みながら夕食をいただきました

 

     

 

         

 

昨日、東京藝大奏楽堂で藝大モーニングコンサートを聴きました プログラムは①小野田健太(藝大4年)「Groovy Heartbeat Ⅲ:Sticks/Stones/Bones」、②カルウォーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲イ長調作品8」です ②のヴァイオリン独奏は藝大4年生・山本佳輝君。管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=ラースロー・ティハ二です

 

     

 

全自由席です。1階9列24番、センターブロック右通路側を押さえました。会場はプログラムが地味なせいか、いつもよりは空いています

オケはいつもの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です。コンミスは澤亜紀さん

1曲目は藝大4年生・小野田健太作曲「Groovy Heartbeat Ⅲ:Sticks/Stones/Bones」です 演奏に先立って本人がマイクを持って登場、簡単に内容を説明しました それによると、この曲は心臓の性質から導き出されたパルスを自由に組み合わせ、音楽における様々なノリを追求したものとのことです

リスト音楽院教授・東京藝大卓越教授のラースロー・ティハ二の指揮で第2ヴァイオリンの弱音から演奏が開始されます 作曲者の言う通り、曲は心臓のドックンドックンという鼓動をはじめ、かなり打楽器が活躍する曲で、比較的分かり易い曲想でした


     


2曲目はカルウォーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲イ長調作品8」です ミェチスワフ・カルウォーヴィチ(1876-1909)はポーランド出身の作曲家ですが、同郷のシマノフスキ以上に将来を嘱望されていたものの、スキー遠征中の雪崩事故に巻き込まれ32歳の若さで死去しています このヴァイオリン協奏曲は1902年、彼が26歳の時に作曲されました。第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「ロマンツェ:アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:ヴィヴァーチェ・アッサイ」の3楽章から成りますが、第1楽章と第2楽章は続けて演奏されます

山本佳輝君が指揮者とともに登場、さっそく演奏に入ります 第1楽章は冒頭の金管楽器による派手な導入を経て、独奏ヴァイオリンが主題を奏でます カデンツァはかなり技巧的な曲想ですが、山本君は美しくも力強い演奏で弾きこなします ホルンが鳴り続ける中 第2楽章に入ります。第2楽章は、独奏ヴァイオリンが美しい音色でロマンティックな音楽を奏で、見知らぬ作曲家はこんなに美しい音楽を書いていたのか、と感嘆します 第3楽章の序奏部はまるでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の第3楽章序盤のような溌剌とした音楽です この楽章でも技巧的な演奏が続き、徐々にテンポアップして熱狂的なフィナーレを迎えます

山本君の演奏は確かな技術に裏づけられた素晴らしいパフォーマンスでしたが、それに加えて、魅力的な曲なのに人々から忘れ去られてしまった作品を取り上げてくれたことが素晴らしいと思います ポーランドにカルウォーヴィチという作曲家がいたことを、この日の山本君の素晴らしい演奏とともに心に刻みたいと思います

 

         

 

当日のプログラムに藝大関係のコンサート・チラシが挟み込んであり、その中に「藝大ピアノ科と桐朋弦楽科教授陣によるフランス室内楽の午後」のチラシがありました コンサート終了後、奏楽堂内のチケット売り場で早速買い求めました 10月8日(月・祝)午後2時開演のコンサート・プログラムは下のチラシの通り、ドビュッシー、ミヨー、ラヴェル、フォーレの室内楽です 桐朋学園側の教授陣はヴァイオリン=加藤知子、久保田巧、ヴィオラ=佐々木亮、チェロ=長谷川陽子、東京藝大側の教授陣(全員ピアノ)は、青柳晋、有森博、伊藤恵、江口玲ほかです

 

     

コメント
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