人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アダム・リフキン監督「ラスト・ムービースター」、セルジオ・レオーネ監督「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」を観る

2020年01月09日 07時22分19秒 | 日記

9日(木)。わが家に来てから今日で1928日目を迎え、イラクにある米軍の駐留基地がイランから十数発の弾道ミサイルの砲撃を受けたことに対し トランプ米大統領は7日、ツイッターに「全て良好だ!被害を確認しているところだ。今までのところはとても良い!」と書き込み、米国人の被害者が出ていない可能性を示唆した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     最初に喧嘩を売っておいて何が「全て良好」だ! すべてが大統領選のためだろう

     

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」を作りました シンプル・イズ・ベスト とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「ラスト・ムービースター」と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」の2本立てを観ました

「ラスト・ムービースター」はアダム・リフキン監督による2017年アメリカ映画(103分)です

かつては映画界のスーパースターとして一世を風靡したが、今では人々からほとんど忘れられているヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、ある映画祭から功労賞を贈りたいという招待状が届く 過去に名の知れた名優たちにも賞を贈ったという言葉を信じ、老骨に鞭打って贈賞式に出席することにしたものの、車で空港に出迎えたのは「短パン・鼻ピアス・へそ出しルック」のギャル、リル(アリエル・ウィンター)だった 会場に着き、ほとんど騙されたに等しい無名の映画祭であることが分かり、エドワーズは憤慨する しかし、そこは彼が生まれ育ったノックスビルの町の近くだった。彼はリルを運転手にして、育った家、大学のフットボールで活躍したスタジアムなどを訪ねる 憤慨していたエドワーズだったが、次第に懐かしい思い出に浸り、映画祭を主催した若者たちに感謝し、前向きに生きることを決心する

 

     

 

この映画は2018年9月に82歳で死去したバート・レイノルズの最後の主演作です 劇中、過去の彼の主演作が登場したりして、彼自身の映画人生を自ら楽しみながら振り返るような作品に仕上がっています

この映画を楽しくしているのは「短パン・鼻ピアス・へそ出しルック」のリルの存在です 恋人とトラブル中で、ケータイで話しては怒りまくっています ほとんど杖なしでは歩けない老人エドワーズと、若さが溢れ元気いっぱいのリルとが対照的です

映画祭で賞を受けた後、エドワーズが受賞スピーチをしますが、彼の言いたいのは「人生のあらすじは、途中で変えられる」ということです そう、若さとは年齢ではないし、人の生き方は変えられるのです

 

         

 

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」はセルジオ・レオーネ監督による1968年イタリア・アメリカ合作映画(2時間45分)です

ニューオーリンズから西部に嫁いできた元高級娼婦のジル(クラウディア・カルディナーレ)は、何者かに家族全員を殺され、広大な土地の相続人となる そして、莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、殺し屋フランク(ヘンリー・フォンダ)や強盗団の首領シャイアン(ジェイソン・ロバーズ)、ハーモニカを吹く謎のガンマン(チャールズ・ブロンソン)らが繰り広げる争いに巻き込まれていく

 

     

 

この映画は、大陸横断鉄道の施設により新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期を舞台に、女性主人公ジルの目を通して、移り変わる時代とともに滅びていくガンマンたちの落日を描いた作品です

セルジオ・レオーネといえば「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」などマカロニ・ウエスタンで知られる巨匠です 本作でも拳銃による決闘シーンや撃ち合いのシーンがありますが、むしろ、顔の表情をアップで映すことによって、それぞれの登場人物の心理状態を描くことに主眼を置いているように思います

何と言ってもフランク役のヘンリー・フォンダとハーモニカ吹きのチャールズ・ブロンソン(オ~、マンダム!)がカッコイイこと

それとヒロインのジルを演じたクラウディア・カルディナーレの魅力が半端ない

クラウディア・カルディナーレといえば、忘れられない思い出があります 中学生時代のことなので今からン十年前のジュラ紀のことです 私は彼女の写真を持っていて、昼休みの時だったか、それを眺めていたら、クラスのある女子が後ろから見ていて「あら、〇〇君って、こういう女性が好みだったのね!」と言いました 別に私としてはクラウディア・カルディナーレでなくても誰でも良かったのですが(大人の美しい女性に対する漠然とした憧れのようなものです。分かりますね)、たまたま雑誌か何かの写真の切り抜きを持っていたに過ぎません あえて「そうだよ」とも「違うよ」とも答えませんでしたが、「こういう女性が好みだったのね!」と意外そうな表情で言われたことが気になって、「それでは、自分はどんな女性が好きだと思われているんだろう」と考えてしまいました たぶん、目力が強く 勝気な感じのクラウディア・カルディナーレのようなタイプではなく、どちらかというとおとなしいタイプの女性が好みだと思われていたのではないかと思います    クラウディア・カルディナーレという名前を見ると、あの時のことが思い出されます 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ  田舎の中学校」の小さな出来事でした

 

     

コメント
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