人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

第24回読響アンサンブル・シリーズ「日下紗矢子リーダーによる室内合奏団」を聴く ~ モーツアルト「ディヴェルティメント第11番」、シェーンベルク「浄夜」

2020年01月11日 07時18分35秒 | 日記

11日(土)。わが家に来てから今日で1930日目を迎え、レバノンに逃亡している日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告は9日、地元テレビ局のインタビューに応じ、森雅子法相が同被告の主張について「抽象的で根拠を伴わない」と指摘したことに対し、「ばかげている」と反論した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「ばかげている」と思うのはゴーン一家と レバノンの高給取り国民だけだと思う

     

         

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」を作りました 久しぶりに作りましたが、とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夜、よみうり大手町ホールで第24回読響アンサンブル・シリーズ「日下紗矢子リーダーによる室内合奏団」を聴きました プログラムは①モーツアルト「ディヴェルティメント 第11番 ニ長調K.251」、②シェーンベルク「浄夜  作品4」(弦楽合奏版)です 

演奏は、ヴァイオリン=日下紗矢子(読響特別客員コンマス)、瀧村依里(首席)、外園彩香(首席代行)、荒川以津美、伊東真奈、川口尭史、武田桃子、對馬哲男、ヴィオラ=鈴木康浩(ソロ・ヴィオラ)、冨田大輔、長岡晶子、三浦克之、森口恭子、渡邉千春、チェロ=富岡廉太郎(首席)、唐沢安岐奈、芝浦崇、渡部玄一、コントラバス=大槻健(首席)、瀬泰幸、オーボエ=金子亜未(首席・契約)、ホルン=矢野健太、山岸リオです

 

     

 

1曲目はモーツアルト「ディヴェルティメント 第11番 ニ長調 K.251 」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1776年に、姉ナンネルの聖名祝日を祝って作曲した作品です 第1楽章「アレグロ・モルト」、第2楽章「メヌエット」、第3楽章「アンダンティーノ~アダージョ~アレグレット」、第4楽章「メヌエット:主題と変奏」、第5楽章「ロンド:アレグロ・アッサイ」、第6楽章「フランス様式の行進曲」の6楽章から成ります

演奏はヴァイオリンが日下、瀧村、外園以下8人、ヴィオラが鈴木以下3人、コントラバス2人、ホルン2人、オーボエの総勢16人です

日下紗矢子のリードで演奏に入りますが、緻密な弦楽合奏にオーボエとホルンが程よく調和して華やかで美しいアンサンブルを奏でていました こういう演奏を聴くと、つくづくモーツアルトはいいなあ、と思います 個人的に嬉しかったのは、新日本フィルから読響に移籍してまだ半年足らずのオーボエ・金子亜未さんが、すっかり読響の仲間に溶け込んで素晴らしい演奏を展開していたことです

休憩時間にホワイエで当ブログの読者Nさんとコーヒーを飲みました お互いに最近観た映画などの話をしました。また、12日にエッシェンバッハ指揮N響のマーラー「復活」を聴く予定なので、「彼がフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務めている時にオケの経営が傾いたんでしたね」と話を向けると、当時現地に住んでいて同オケの定期会員だったNさんは「そうなんですよ。楽員とうまくやっていけなくて、経営状態も悪くなって・・・」とおっしゃっていました 15分の休憩は短かすぎます。別れ際にNさんから地元の有名なケーキ屋さんのチーズケーキをいただきました 今朝、娘と美味しく頂きました。Nさん、ありがとうございました

 

     

 

プログラム後半はシェーンベルク「浄夜  作品4」(弦楽合奏版)です この曲はアーノルド・シェーンベルク(1874‐1951)がリヒャルト・デーメルの詩をもとに1899年に作曲、1902年にウィーンで初演されました 最初に弦楽六重奏曲として作曲されましたが、1943年に作曲者自身の編曲による弦楽合奏版が作られました

デーメルの詩は大筋 次のような内容です

「月の夜、ある女が恋人に、自分は別の男の子どもを身ごもったと告白する。恋人は女に、二人の愛によってその子どもは清められ、我々の子として生まれると答える」

この曲は単一楽章の作品ですが、上記のストーリーに沿って5つの部分から成ります

日下リーダーの下、読響の20人の弦楽アンサンブルの渾身の演奏が繰り広げられます ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、それぞれのセクションと、セクション同士のアンサンブルの音のうねりが凄い タイトルは「浄夜」ですが、演奏は「情夜」とでも表現したくなるような情念に満ちた、しかも色彩感溢れる演奏でした

私がシェーンベルクで良いと思うのは、この「浄夜」と「グレの歌」だけです よく考えてみたら、2曲とも十二音技法で作曲する前の作品です

満場の拍手に、モーツアルト「ディヴェルティメントK.138」から第2楽章「アンダンテ」を優雅に演奏、鳴りやまない拍手にヨハン・シュトラウス2世の「ピッツィカート・ポルカ」を軽快に演奏し、再び大きな拍手に包まれました

この日のプログラムは、趣がまったく異なる2曲から構成されていましたが、それぞれが緻密なアンサンブルで演奏され、十分楽しむことが出来ました やっぱり、読響は一人一人の演奏レヴェルが高いと思わせるコンサートでした

コメント
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