人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ベルナルド・ベルトルッチ監督「ラストタンゴ・イン・パリ」を観る ~ 新文芸坐 / 真山仁著「標的」を読む ~ 初の女性総理候補 対 敏腕特捜検事、 二人を追う新聞記者

2020年01月24日 07時20分38秒 | 日記

24日(金)。昨夕、内幸町の日本記者クラブ・レストランで、K氏を囲む懇親会があり 出席しました Kさんは 私が25年間勤めた新聞関係団体NSKに入職した時の直属の上司(国際部主管)でした 私は同部に3年間在籍しましたが、この間、Kさんから仕事のやり方を懇切に教えていただきました。今でも感謝しているのは、英文の手紙の書き方を含めて文章の書き方を徹底的に仕込まれたことです 今こうして他人様に読んでいただくブログを毎日休まず書き続けていられるのも、元をただせば Kさんのご指導のお陰と言っても過言ではありません

この会はKさんが総務部長時代に部下だったU氏(元NPC専務)が音頭をとって始められた会で、ロンドン在住のKさんが帰国するタイミングを見計らって、2017年1月11日(新橋亭)、同12月5日(日本記者クラブ・レストラン)、2018年4月16日(同)、同7月13日(同)、2019年1月10日(同)と開かれ、今回が6回目となります 今回はKさん、U氏、私の3人以外に、私の国際部の先輩Mさん、S氏、広告部の後輩A君、現役職員の0さんの7人が参加しましたが、全6回”皆勤賞”はU氏と私の二人です Kさんの薫陶を受けた”教え子”たちが今でも集まるのは、Kさんの人徳以外の何ものでもありません

会は、赤ワインで乾杯してKさんを囲んで懇談しました  昨年11月に87歳になられたKさんは、前回の会で、ロンドンの家を引き払って日本に帰国したいと話しておられましたが、昨年 娘さんが引っ越ししたロンドンから準急で50分程のドーバー海峡を臨む街(メモしたが、字が酔っていて読み取れない)を訪ねたところ、とても住環境が良いところだったので、いずれ近くに引っ越して1年のうち日本に半年、イギリスに半年というペースで過ごそうと思っていると語っていました    女性参加者2人のうち国際部の先輩Mさんは、髪の毛こそ白髪ですが、いつまでも若く見えます 最近は体力を維持するため週1回トレーニングに通っているそうです。なるほどと思いました もう一人の女性で、いつまでも美人の現役職員のOさんは、Kさんが総務部長を務めていた頃の職場は130人くらいの職員がいたが、現在は83人しかいない、OA化が進み合理化したが、職員はひたすらパソコンに向かって仕事をしているので、昔のような職員間のコミュニケーションを図るのが難しくなっていると話していました 国際部の先輩S氏は、前日 妹夫婦と一緒に大相撲の見学に行ったが、8時間くらい酒を飲んでつまみを食べながら相撲を楽しんだので二日酔いだそうです 普段は犬の散歩で健康維持を図っているとのことでした U氏は昨年春に手術した脚が、埋め込んだ金属を取り除く手術を待つだけになったそうですが、ここ3年は毎年兄弟が死んでいるのであまり良いことがないと語っていました 現在、私の2番目の職場NPCで監査役をしているA君は、運動のためクロスバイクを買ったが、母親が家の中で転び車椅子生活になってしまったので、それどころではなくなったと残念そうに話していました 私からは、いつものように6つの目標とその現状について話しました 6つの目標とは①クラシック・コンサートを年間200回聴く、②映画を年間160本観る、③本を年間65冊読む、④それらをすべてブログに書く、⑤健康維持のため毎日8000歩歩く、⑥毎週月から金までは夕食を作る、というものです いずれも少しの誤差で目標を達成しているが、ブログを書き過ぎて右手が腱鞘炎になってしまったことを併せて話しました 以上の話について複数の方から、せっかくブログを書いているのだから、いずれ本にして出版したらどうか、という提案が出されました しかし、2011年2月から始めたブログはトータルで3385本も書いてきたので、この中から本に収録するブログを選択するのだけでも相当の時間がかかる、とお答えしました あとはS先輩が指摘されていたように、編集者がいないと本にすることは難しいという問題もあります

会は話が弾み3時間近く続きましたが、最後に記念撮影をして解散しました   Kさんはじめ ご参加の皆さま、楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございました またお会いできるのを楽しみにしております

ということで、わが家に来てから今日で1942日目を迎え、国連の特別報告者は22日、米アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏(ワシントン・ポスト紙を所有)の携帯電話へのハッキングにサウジアラビアのムハンマド皇太子が関与した可能性を指摘する報道声明を発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ムハンマド皇太子は 同国のカショギ記者殺害への関与だけに止まらないみたいだ

 

         

 

昨夕は私が 懇親会だったので、娘のために「ビスク鍋」を作りました トマトベースの「ビスク鍋の素」に、キャベツ、シメジ、玉ねぎ、鶏もも肉、ブロッコリ、牛乳を入れて煮込み、上からチーズをかけて食べるのですが、簡単で美味しいです 時間がない時にはお薦めです

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐でベルナルド・ベルトルッチ監督による1972年イタリア・フランス合作映画「ラストタンゴ・イン・パリ」(129分・4Kデジタルリマスター版)を観ました

ある冬の日、中年男のポール(マーロン・ブランド)はアパートの空き室を訪ねてきた若い女性ジャンヌ(マリア・シュナイダー)と偶然出会ったが、衝動的に犯す。その後、二人は何事もなかったように別れる ジャンヌにはTVディレクターのトム(ジャン=ピエール・レオ―)という婚約者がいたが、再び同じ部屋を訪ねポールと逢瀬を重ねてしまう やがて、実はポールの妻が最近自殺したばかりだという暗い過去が明らかにされる ポールはジャンヌを肉体関係だけの相手と考えていたが、次第にポールが中年男のいやらしさを晒すようになるにつれてジャンヌはキレて、ポールを銃殺する

 

     

 

この映画が公開された1970年代前半としては大胆な性描写で世界中に物議を醸し、日本でもゴシップ週刊誌的な話題ばかりが先行しました 残念ながら当時はそれほど映画には興味を持っていなかったので観ていません 表現の自由をうたい文句に「何でもアリ」の現在の映画界の中で、いま初めて4Kデジタルリマスター版でこの作品を観ると、それほど大胆な性描写だと思うシーンはありません 慣れというのは恐ろしいものです。むしろ、マーロン・ブランドの演じた中年男の悲哀を感じました

ところで、この映画では ジャンヌの婚約者でTVディレクターのトム(ジャン=ピエール・レオ―)が、ジャンヌをヒロインとして映画の撮影をするシーンがありますが、トムが首から下げたカセット・テレコからBGMとして流したのはモーツアルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364」の第2楽章「アンダンテ」(ハ短調)でした    憂いに満ちた旋律を聴くと、ジャンヌよりもポールのテーマ音楽とした方が相応しいように思いました

 

         

 

真山仁著「標的」(文春文庫)を読み終わりました 真山仁は1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科を卒業。中部読売新聞記者、フリーライターを経て、2004年に企業買収を巡る人間ドラマ「ハゲタカ」でデビュー これは2007年にNHKでドラマ化され大きな反響を呼びました いま話題のIR(統合型レジャー)をテーマとした真山氏による「バラ色の未来」を昨年9月8日のブログでご紹介しました

 

     

 

初の女性総理大臣を目指す越村みやびは、ライフワークとしてサービス付き高齢者向け住宅(いわゆるサ高住)の規制強化を目指す法律の制定に執念を燃やしている 東京地検特捜部に みやびをめぐる贈収賄の内部告発がもたらされ、特捜検事・冨永真一は内偵捜査を進める その冨永の動きを暁光新聞記者・神林裕太が追いかける 果たして越村みやびは女性初の総理になれるのか

初の女性首相誕生となるか、と期待される清廉潔白が売りの厚生労働大臣・越村みやび、サ高住に絡んで一儲けしようと企み 越村みやびに3億円の闇献金を渡す実業家・楽田恭平、酒造会社の代表を務めながら妻みやびを陰で支え、みやびに疑念が向けられないように画策する越村俊策・・・「事件の裏に女あり」とはよく言われる言葉ですが、歴史的事実に照らしても「政治の裏に金あり」も真理だと思わせる小説です そして、検察側の正義と報道側の正義のぶつかり合いも読み応えあります 一気読み必至のエンタメ小説です。お薦めします

         

今日は午後2時からトリフォニーホールで「新日本フィル 定期公演」、6時から新国立劇場「オペラパレス」でプッチーニ「ラ・ボエーム」、明日は午後3時から文京シビックホールで東京フィルの「ニューイヤー・コンサート」、6時からサントリーホールで「東京交響楽団 定期公演」があります   2日連続でコンサートのハシゴは体力的にキツイので、明後日に映画を観るかどうかは、その日の朝に判断したいと思います

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