人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ヤクブ・フルシャ ✕ ピョートル・アンデルシェフスキ ✕ NHK交響楽団でドヴォルザーク:序曲「フス教徒」、シマノフスキ「交響曲第4番”協奏交響曲”」、ブラームス「交響曲第4番」を聴く

2023年02月17日 07時03分03秒 | 日記

17日(金)。第一生命ホール主催の「室内楽ホールdeオペラ 林美智子のモーツアルト『ダ・ポンテ三部作』」のうち、5月13日(土)の「コジ・ファン・トゥッテ」と6月10日(土)の「ドン・ジョバンニ」のチケットを先行発売で取りました 過去に上演した公演の再演です 私は3公演とも鑑賞しましたが、とにかく楽しい公演で、再演したら是非観たいと思っていたものです 7月8日の「フィガロの結婚」は東京フィルのコンサートと重複していて観られないのが残念です

 

     

 

本公演の大きな特徴は、全アリアをカットし、重唱のみをクローズアップして「アンサンブル・オペラ」の楽しさを追求した点です また、オケの代わりにピアノ1台でカバーし、舞台道具は椅子しかないという極めてシンプルな舞台となっています 林美智子さんの演出が冴えています これは今から楽しみです

 

     

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2957日目を迎え、ドバイに滞在し、去年7月の初当選以来一度も登院していないガーシー氏について、参院懲罰委員会は16日、理事懇談会を開き、ガーシー氏への処分内容を決める懲罰委員会を21日午前10時から開催することで合意したが、当日はガーシー氏側に弁明の機会を与えるが ガーシー氏本人は出席せず、NHK党の浜田政調会長が代理で出席し弁明することになる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     働かない国会議員を 高い歳費で養うほど 国民は寛容じゃない 即刻クビにすべきだ

 

         

 

昨日の夕食は「おでん」にしました🍢 寒い日が続くとおでんが食べたくなります からしを付け過ぎて涙が出てきました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールでN響11月度定期演奏会Bプロブラム2日目公演を聴きました プログラムは①ドヴォルザーク:序曲「フス教徒」、②シマノフスキ「交響曲第4番 ”協奏交響曲”」、③ブラームス「交響曲第4番 ホ短調」です 演奏は②のピアノ独奏=ピョートル・アンデルシェフスキ、指揮=ヤクブ・フルシャです

ヤクブ・フルシャは1981年チェコ・モラヴィア地方のブルノ生まれ 現在バンベルク交響楽団首席指揮者。チェコ・フィル、ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の各首席客演指揮者を兼務しています 2010年から2018年まで東京都交響楽団の首席客演指揮者を務めました

 

     

 

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつものN響の並び コンマスはゲスト・コンマスの白井圭です

1曲目はドヴォルザーク:序曲「フス教徒」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1883年に作曲、同年11月13日にプラハで初演されました

タイトルの「フス教徒」とは、15世紀初頭に宗教改革を行い火刑に処せられたヤン・フスの支持者を指し、1420~1434年の間、チェコに独立政権を樹立しました

スメタナは「わが祖国」でフス教徒を扱いましたが、この曲はドヴォルザーク版「わが祖国」のように思います 冒頭の木管を中心とするコラール風の旋律から、終盤の金管を中心とする力強い勇壮な音楽まで、一編の叙事詩のような曲想で、フルシャは生まれた祖国の偉人を誇るかのように堂々たる響きをN響から引き出していました

2曲目はシマノフスキ「交響曲第4番 ”協奏交響曲”」です この曲はカロル・シマノフスキ(1882-1937)が1932年に作曲、同年10月9日にボズナン市で作曲者自身のピアノ独奏で初演されました 第1楽章「モデラート」、第2楽章「アンダンテ・モルト・ソステヌート」、第3楽章「アレグロ・ノン・トロッポ、マ・アジタート・エ・アンシオーソ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏のピョートル・アンデルシェフスキは1969年、ポーランド人とハンガリー人の両親のもとワルシャワで生まれました

オケは14型に縮小し、フルシャの指揮で第1楽章に入ります 冒頭から独奏ピアノが入ってきて民俗的な旋律を奏でますが、誤解を恐れずに言うと、まるでトイ・ピアノで演奏しているような音と曲想で、シマノフスキのイメージが変わりました ひと言でいうと、トイ・ピアノにより超絶技巧で演奏されるファンタジー音楽といった感じです アンデルシェフスキのピアノは切れ味が鋭く、あいまいなところがありません 第2楽章では、神田寛明のフルート、ヴィオラ・トップ、白井コンマスのヴァイオリン・ソロが冴えた演奏を繰り広げました ティンパニに導かれて間断なく入った第3楽章では、独奏ピアノが時に打楽器的に扱われ、鋭いリズムを刻みます じっくりと耳を傾けていると、アンデルシェフスキは超絶技巧曲を、そうと感じさせないようにあっけらかんと演奏していることが分かります この人は相当巧いと思いました フルシャ✕N響はピタリとソリストに寄り添いました

満場の拍手にアンデルシェフスキは、バルトーク「シク地方の3つのハンガリー民謡」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

どうでもいい話ですが、隣席の女性が演奏中ずっとウタタ寝をしていて、椅子の背もたれに頭をゴチンとぶつけていました どうやらこの人、前にコックリするタイプではなく、後ろに頭を反らすタイプのようです 正確に数えたわけではありませんが、30回はゴチンとやってました その度に 椅子は大丈夫か? と心配になりました(その前に 頭を心配しろ) しかし、後半のブラームスでは終始 真面目に耳を傾けていたので、どうやら「コンサートでは、知らない曲は寝て過ごす」ことを信条にしているようです ゴチンをして後頭部にコブができても大勢に影響はありませんが、隣の椅子を振動させるのは止めてほしいと思います

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第4番 ホ短調 作品98」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1884年から85年にかけて作曲、1885年10月25日にマイニンゲンで作曲者自身の指揮で初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・モデラート」、第3楽章「アレグロ・ジョコーソ」、第4楽章「アレグロ・エ・エネルジーコ・エ・パッショナート」の4楽章から成ります

オケは再び16型に拡大し、フルシャの指揮で第1楽章が繊細な演奏で入ります 提示部の反復を聴いていると、まるで音楽に合わせて呼吸をしているような気になります 穏やかな第2楽章を経て、第3楽章で曲想が一変します 元気溌剌・・・まるで1曲目の「フス教徒」の世界に戻ったかのように、フルシャはオケを煽り立て、生き生きとした演奏を展開します 第4楽章では、神田寛明のフルート、吉村結実のオーボエ、伊藤圭のクラリネットを中心とする木管楽器群が素晴らしい演奏を展開します 中盤から終盤にかけて、フルシャはアクセルを踏んでN響を煽り立て、エネルギッシュな演奏を引き出します 私はこれほど激しい第4楽章を聴いたことがありません しかし、ブラームスの第4楽章の速度指定をあらためて見ると「アレグロ・エ・エネルジーコ・エ・パッショナート」となっており、フルシャは指定通り指揮しているに過ぎないことが分かります 指揮者によって解釈がそれぞれ異なるにしても、フルシャの指揮には説得力があります 第1楽章で晩年の枯淡の境地かと思われた演奏は、第4楽章を青年の躍動感で駆け抜けました 清々しいブラームスでした

満場の拍手にカーテンコールが繰り返されました

 

     

 

楽員を代表してホルン奏者の野見山和子さん(元・都響)からフルシャへ花束が贈呈されました 粋な計らいですね

 

     

コメント
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