9日(木)。昨夜、日テレで「リバーサルオーケストラ」第5回を観ました ストーリーは
「朝陽(田中圭)との再会を喜ぶかおり(相武紗季)は、初音(門脇麦)の姿を見つけると、復帰に期待を寄せる かおりの勢いに初音は戸惑い、玲緒(瀧内公美)も思わぬ恋敵の出現に気が気でない そんな中、シンフォニーホールの4月のこけら落とし公演で、玉響は高階フィルと対決することが報告される しかし、初音はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソロの練習が思うようにいかずに焦りを感じている」
さて、今回のストーリーで登場した音楽は、ビゼー「アルルの女」組曲から「ファランドール」、シベリウス「フィンランディア」、ラフマニノフ「前奏曲嬰ハ短調作品3-2」、ドヴォルザーク「交響曲第9番」から第2楽章「ラルゴ」、チャイコフスキー「交響曲第5番」から第4楽章、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」から第1楽章 & 第3楽章、ビゼー「カルメン組曲」といった曲でした いつものように、清塚信也氏により巧みにアレンジされていて分かりにくい曲もありました この前も書きましたが、コマーシャルが多いです とくに後半はドラマが再開されたと思ったら、またすぐにコマーシャルが入り、「えっ、またかよ」という感じでした 民放なので仕方ありませんが、もう少し何とかならないでしょうか
ということで、わが家に来てから今日で2950日目を迎え、国連安全保障理事会で対北朝鮮制裁の履行状況を調べる専門家パネルが3月にも公表する最終報告書案の内容が明らかになったが、それによると北朝鮮が2022年に過去最高額の暗号資産(仮装通貨)を奪い取ったと指摘している というニュースを見て感想を述べるモコタロです
いくら経済制裁をしたって 盗人猛々しい北朝鮮には通用しない 奪い返さなきゃ!
昨日、夕食に「メカジキのソテー」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」「もやしの味噌汁」を作りました 魚を定期的に食べようと意識しています 寒い夜は日本酒の熱燗です
昨日、早稲田松竹で「川っぺりムコリッタ」 と「さかなのこ」の2本立てを観ました
「川っぺりムコリッタ」は荻上直子監督による2021年製作映画(120分)です
北陸にある小さな町にある塩辛工場で働き口を見つけた山田(松山ケンイチ)は、社長から紹介された古い安アパート「ハイツ ムコリッタ」で暮らし始める できるだけ人と関わることなく、ひっそりと生きたいと思っていた山田の静かな日常が、隣の部屋に住む島田(ムロツヨシ)が「風呂を貸し手てほしい」と山田を訪ねてきたことから一変する 山田と島田は少しずつ友情のようなものが芽生え始め、夫を亡くした大家の未亡人・南(満島ひかり)、息子と2人暮らしで墓石を販売する溝口(吉岡秀隆)といった住人たちとも関りを持つようになり、楽しい日々を送っていた しかし、山田がこの町にやって来た秘密が島田に知られてしまう
この作品は、荻山直子監督が2019年に発表したオリジナル長編小説を、自身の脚本・監督により映画化したものです
タイトルの「ムコリッタ(牟呼栗多)」は仏教の時間の単位のひとつ「30分の1日=48分」を表す仏教用語で、「ささやかな幸せ」を意味します
山田は過去に詐欺行為で刑務所に入れられ、出所して塩辛工場の社長が”更生のため”彼を受け入れたことが分かります 島田はアパートの裏庭でキュウリやトマトなどを栽培し自給自足の生活を送り、自らを「ミニマリスト」と称していますが、何しろ金がないので、毎日のように野菜を持って山田の家にきては風呂に入り、勝手に炊飯器からご飯をよそい、冷蔵庫から缶ビールを出して飲みます 山田は「世の中にこんなに図々しい人間がいるのか」と思いながらも、一緒に食べて話をするうちに”慣れて”きて、それが普通のことのようになります 島田の生活信条は「毎日生活している中で、少しでも幸せを感じることが出来ればいい 美味しい野菜が採れた。今日も炊き立てのご飯が食べられる。そんなささやかなことでも幸せを感じることが出来れば、人は生きていける」というものです それが「ささやかな幸せ=ムコリッタ」であり、荻山監督のテーマなのです
キャスト陣が素晴らしい 暗い過去を持つ山田役の松山ケンイチはもちろんのこと、図々しくも憎めない島田を演じたムロツヨシの個性的な演技は唯一無二です 未亡人・南を演じた満島ひかりの沖縄アクセントの話し方が凄くいい 墓石を販売する溝口を演じた吉岡秀隆を見て、満男も歳を取ったなぁと思いました
箸を持って山田の家に勝手に上がり込んで、炊飯器のご飯をよそいながら山田に語りかける「ご飯ってね、ひとりで食べるより誰かと食べた方が美味しいのよ」という島田の言葉が強く印象に残っています 人間は人との交わりの中で生きているから人間なんだ、ということを端的に表しています
「さかなのこ」は沖田修一監督による2022年製作映画(139分)です
小学生のミー坊(のん)は魚が大好きで、寝ても覚めても魚のことばかり考えている 父親は周囲の子供とは少し違うことを心配するが、母親(井川遙)はそんなミー坊を温かく見守り、背中を押し続けた 高校生になっても魚に夢中なミー坊は、いつもみんなの中心にいて、なぜか町の不良たちとも仲が良い 卒業して独り暮らしを始めたミー坊は、魚に関係する仕事に就きたいが、水族館の仕事も、すし屋の見習いもうまくいかず悩んでいた そんな時にも魚への「好き」を貫き続けるミー坊は、たくさんの人たちに出会い、助けられて、ミー坊だけが進むことのできる道へ飛び込んでいく
この作品は、魚類に関する豊富な知識でタレントや学者としても活躍する「さかなクン」の半生を、沖田修一監督がさかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生」を基に、のん(能年玲奈)を主演に迎えて映画化したものです
男性の「さかなクン」を女性の「のん」が演じることについて、沖田修一監督は「性別は特に重要でない。中性的な魅力を持つ のんさん なら、違和感なく不思議とすんなり入っていける気がした」と語っています 監督の言葉通り、全く違和感がありませんでした
ミー坊のモデルになった「さかなクン」は、東京都出身、館山市在住。東京海洋大学名誉博士・客員教授を務めています
この映画は「好きなことを根気よく続けていけば、それを理解し支えてくれる家族がいれば、いつか誰かがそれを認めてくれて、引き上げてくれる」ということを教えてくれるのでぎょざいます