人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立劇場オペラ研修所修了公演「コジ・ファン・トゥッテ」を観る ~ 第24期・25期研修生にブラボー! / どうなってる? 「 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」のタイムテーブル

2023年02月19日 07時03分34秒 | 日記

19日(日)。昨日、仕事休みだった娘が、何か思うところがあったのか、重曹でガスレンジ周りの油汚れ落としに挑戦していました 普段、私がレンジ周りを「油汚れ用ウェットティッシュ」で拭きとっていますが、数年前からこびり付いた油汚れがなかなか取れず諦めていたのです 私がオペラから帰ると、レンジと周囲がピカピカになって新品同様になっていました 「3時間かかったよ 3時間だよ」と強調するので、「この度は格別のお働きでした」とねぎらいの言葉を掛けました ほとんど向田邦子の「父の詫び状」の台詞そのものです まあ、普段の家事(炊事・洗濯・掃除・モコタロの世話)は私が一手に引き受けているので、たまにはお働きいただいてもバチは当たらないと思いますが、感謝だけは忘れないようにしています

ところで、例年 5月のゴールデンウィークに東京国際フォーラムを会場に開かれてきた「 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」は、コロナ禍のため2020年から22年まで中止されていましたが、今年5月、4年ぶりに開催されることになりました テーマは「ベートーヴェン」です 音楽祭の公式サイトによると、日程は5月4日(木・祝),5日(金・祝),6日(土)の3日間となっています しかし、出演アーティストや公演プログラムの速報は掲載されているものの、肝心の3日間のタイムテーブルや入場料金・販売方法が公表されていません 各公演の日程・時間調整が難航していて最終スケジュールが決まっていない可能性があります チケット先行発売が2月22日(水)と3日後に迫っているのに、これではどの公演を組み合わせてチケットを取ったらよいか判断できません 一日も早く詳細情報をアップしてほしいと思います

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2959日目を迎え、ロシアの同盟国ベラルーシのルカシェンコ大統領は17日、ロシアを訪問しプーチン大統領と会談、会議冒頭プーチン氏に「ベラルーシはロシアから技術支援を受ければ ウクライナで活躍している攻撃機を製造する準備があると表明、両国の軍事協力の拡大を提案した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ベラルーシもプーチン・ロシアと一蓮托生となって ウクライナへの賠償責任を負う

 

         

 

昨日、新国立劇場(中劇場)で同劇場オペラ研修所修了公演、モーツアルト「コジ・ファン・トゥッテ」を観ました 本公演は2月17、18,19日の3日間、第23期から第25期までの研修生を入れ替えて上演するトリプルキャスト公演です 私の観た18日は第24期・25期の次のメンバーが出演しました フィオルディリージ=大髙レナ、ドラベッラ=前島眞奈美、グリエルモ=松浦宗梧、フェルランド=永尾渓一郎、デスピーナ=富永春菜、ドン・アルフォンソ=田中大輝(賛助出演)。管弦楽=新国立アカデミーアンサンブル、チェンバロ=星和代、指揮=星出豊、演出=粟国淳です

 

     

 

「コジ・ファン・トゥッテ または 恋人たちの学校」はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)がダ・ポンテの台本に基づき1789年から90年にかけて作曲、1790年にウィーンのブルク劇場で初演されたオペラです

物語の舞台は18世紀のナポリ。姉妹のフィオルディリージとドラベッラはそれぞれグリエルモとフェランドと婚約している 男二人は「僕らの恋人たちは貞淑で、浮気なんてしない」と主張する。一方、哲学者ドン・アルフォンソは懐疑的に見ている そこで3人は姉妹が浮気するかどうか賭けをすることにする 男二人は外国人に変装し、お互いの婚約者を誘惑する。最初は誘惑を拒否していた姉妹だったが、ドラベッラが、次いでフィオルディリージが恋に落ち、婚約までしてしまう 最後に男二人は変装を解き、ドン・アルフォンソが種明かしをし、「女はみなこうしたもの」と歌い、2組のカップルは再び愛を確認し合い幕を閉じる

 

     

 

自席は1階13列54番、右ブロック左から2つ目です。13列と言っても、7列目まではオーケストラピットに使用しているため、実質的には6列目です

研修所修了生の公演とはいえ結構な客入りです

新国立劇場の開場記念公演「建・TAKERU」で指揮を執った星出豊の指揮で軽快な序曲の演奏に入ります 何回聴いてもワクワクドキドキ感が止まりません ステージは回転舞台で、2面が入れ替わります 舞台の回転は驚くほど速く、演出・粟国淳の「流れを途切れさせない」という意図を強く感じます

フィオルディリージを歌った大髙レナは東京音楽大学出身のソプラノで第24期生です ソロのアリアはもちろん、ドラヴェッラとの二重唱も美しく歌い上げました

ドラベッラを歌った前島眞奈美は東京藝術大学出身のメゾソプラノで第24期生です 包容力のある歌声で魅力的なアリアと重唱を披露しました

グリエルモを歌った松浦宗梧は東京音楽大学出身のバリトンで第25期生です 歌唱力も演技力もありました

フェルランドを歌った永尾渓一郎は愛知県立芸術大学出身のテノールで第25期生です 軽くソフトな歌声が魅力で、コミカルな演技も印象に残りました

デスピーナを歌った富永春菜は東京藝術大学出身のソプラノで第25期生です 美しい歌唱と演技力でコミカルな役柄を見事に演じ、聴衆を魅了しました

ドン・アルフォンソを歌った田中大輝は昭和音楽大学大学院修了、第52回日伊声楽コンコルソ入選のバスバリトンです 安定感のある歌唱と落ち着いた演技が印象的でした

オーケストラの「新国立アカデミーアンサンブル」はどういう人たちの集まりか分かりませんが、特に木管楽器が素晴らしい演奏を繰り広げていました

この日はモーツアルトの「アンサンブル・オペラ」の魅力を十分に聴くことができ幸せでした 生きてモーツアルトのオペラをライブで鑑賞できることがどれほど素晴らしいことか

ところで、2日目の本公演では第23期生の歌と演技を鑑賞することが出来ませんでしたが、プログラム冊子掲載の「巻頭言」で、オペラ研修所長・永井和子さんが次のように書いています

「第23期生が入所した2020年は未曽有のコロナ禍に突入した頃でした 人が集まることは禁止され、入所式はおろか、研修生はオンラインでの初顔合わせとなりました その年は夏まで対面での研修ができず、全てオンラインで出来る授業にせざるを得ませんでした 希望に燃えて研修をスタートした第23期生の胸のうちはいかばかりだったでしょう」「コロナと共に歩んできた第23期生のこの3年間、不自由だった反面、これまでには無かった得難い経験をバネに、舞台人として今後の力にしていくことを願わずにいられません

コロナ禍のもとでの研修ということでは、第24期生、第25期生も同じことで、マスク着用で歌うとか、何かと不便を被りながらの研修ではなかったかと想像します コロナはまだ続いていますが、オペラ研修所には 引き続き「これからのオペラ界を牽引する人財」を育てていってほしいと切に願っています

 

     

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