人への投資

2017年06月05日 11時04分21秒 | 社会・文化・政治・経済
「町から文化の灯を消したくない」
<奇跡の黒字経営>の地域の書店。
店員にはボランティアの高齢者らも加わる。
取手駅周辺の書店、古本屋の姿を消したが、地方の都市に一軒の書店があるのだ。

国の政策に期待されるのは<人への投資>である。
誰もが期待を持って学び・生活できる。
女性や若者への活躍応援。
豊富な経験を積んだ高齢者が幅広く社会貢献できる仕組みづくり。
<地域は何が起こり、何を求めているのか>
きめ細やかに課題を捉え、政策を実現していく政治が期待される。  


思想の自由 公務員に制約

人は、心の中で何を思うかについて他人や国家に干渉されない権利がある。
憲法19条「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」
「信教の自由」「表現の自由」とは別の条文を設けた。
このように、精神的「自由権」を幅広く保障した例は、世界的にも珍しいといえる。
そんな「思想及び良心の自由」が問われたのが、「君が代ピアノ伴奏訴訟」だった。
2007年、学校行事での君が代伴奏の「強制」を巡り、最高裁が初めての判断をした。
原告は東京都内の小学校に勤めていた音楽教諭の女性。
1999の入学式で、校長から君が代斉唱のピアノ伴奏を命じられ、自らの思想に基づいて拒んだ結果、都教委から懲戒処分を受けた。
教諭は「校長の命令は<思想の自由の侵害、違憲>」と主張し、都教委を相手に処分の取り消しを求めたのだ。
1、2審はともに「公共の利益のために勤務する公務員は、一定の自由は制限される」として、処分を取り消さなかった。
最高裁判決も「伴奏行為と本人の歴史観、世界観は密接に結び付くものではない」と指摘し、校長の命令は違憲ではないと判断した。
近松仁太郎さん

「権力が正義を追求するとき、正義のためにという名目で、不正義な手法を用いることがある。それは今も昔も変わらない。権力の不正を監視し、つかんだ事実で不正を明らかにすることが報道機関の役割だ」
菅生事件から60年以上が過ぎた。川名壮志さん
共同通信社会部取材班キャップだった原寿郎さん(92)は言葉に力を込めた。
警察の不正(策謀)を暴いた取材合戦。
「戸田公徳巡査部長をジャーナリストたちが追求して明るみに出されなかったら、警察は(戸田を)かくしたままだっただろう(中略)その身勝手な振る舞いには怖ろしさを感じる」と作家の松本清張さんは感想を毎日新聞夕刊(1960年1216日)で感想を述べた。
川名壮志さん


そもそも北朝鮮の核ミサイルの狙う先は「米帝国主義」であり、「侵略者米帝からの防衛として核・ミサイル実験を行うのです。
日本が<直接の敵>ではないにもかかわらず、日本政府「集団的自衛権」の名の下に米国の戦争に積極的に参加し、<盾>の役割を演じているのです。
マスコミは連立のように、北朝鮮の凶暴さを争って報道し、今にも核ミサイルを撃ってくるかのようなムードをつくっている。
国民は<恐怖>に踊ろされている。
「国の外に敵をつくり、危機をあって国民まとめる手法は歴史上、繰り返されてきた」ということを、冷静に見極めていかなければならない。
毎日新聞の読者欄「みんなの広場」の投稿であるが、<待てよ!>と反論したくなった。
日本人らを拉致した犯罪国家北朝鮮。
韓国の旅客機を撃墜した北朝鮮。
国のトップが実の兄を暗殺した北朝鮮である。
想定外のことを犯す可能性は否定できない。
米国本土を狙うのではなく、沖縄の米軍基地に核ミサイルを打ち込む可能性はゼロとは言えない。
核ミサイルによって沖縄県民は、多数死ぬであろう。
国民の安全の観点からあらゆることを想定して対応するのが、政府の責任。沼田利根





















第三者に何かを伝え、発奮させる

2017年06月05日 10時57分09秒 | 日記・断片
土曜日は、林さんから携帯メールで「東京・江戸川方面へ政治活動へ行くので、一緒に行きませんか」と連絡がある。
行くつもりであったのに、どうしたことか少しも眠くならない。
横になっても目覚めたまま、そこでいつものようにCSテレビで歌謡チャンネルコーナーやその日の全プロ野球の結果、映像と解説がある野球放送、海外映画の専門チャンネルを観ていたら、午前3時となる。
そこで、散歩へ行く。
20軒に1軒くらいの割合で電燈が灯っている家がある。
友人の肥田さんの家も1階の部屋と2階の部屋が明るい。
また、介護施設に勤めている大村さん(奥さん)の家も2階の窓に灯りが見えた。
散歩で出会う、知人たちの家にも電燈が灯っていた。
約1時間30分、午前4時35分に帰宅。
朝日に染まる東空、木々の香、草の香、カラスが交わす鳴き声、野鳥のさえずり、ウグイスの声もする。
バラ、葵の花。
出会った知人の西田さんが「赤いのに名前は、アオイ」などと言う。
彼は草を千切り匂いをかいだり、かじったりする。
当方も真似てみた。
紫陽花の花も咲きだした。
花の写真は約6000枚、以前はみんなの花のコーナーに投稿していていたが止めた。
一時期、1週間の投稿ランキング枚数で3位に。
投稿した花の名前を付けるコーナーでは1位になる。
そのコーナーでたくさんの花の名前を知る。
「花博士では?」と想うほどに花の名前に精通しているご婦人がいることに感嘆した。
名前を付けられない花は皆無。
誰かが、花の名前を明らかにじていた。
特にサボテンの花には感心した。
よくも花の名を付けたと感嘆!
百合も咲き、アマリリスも咲いてた。
結局、散歩から戻っても眠れあないので、パソコンで囲碁をする。
将棋は全く勝てないので止めた。
午前10時30分、林さんが迎えにくる予定であったが、午前7時に「体調が悪いので、遠慮したい」と断る。
眠れないのも辛いものだ。
午後7時30分に支部の活動者会で取手文化会館へ行く。
痛風、リューマチと想われていたと心配されていた富田さんは、膠原病の初期症状の診断であった。
行きの車の中で、その話となる。
午後8時に寝て、痛みで10時に目覚め、更に2時間後に目覚め、3時の起き、午前4時20分ころ家を出て、つくば市まで。
7時40分のラジオ体操が辛いと言う。
痛みとの戦いである。
当方は、支部会で3番目に体験活動をしたが、みなさんのように原稿に書いてこなかったので、十分に伝えられなかった。
もう少し、大森さんのエピソードを加えれば話題性があった。
20歳くらいの東地区の青年の体験談はフレッシュで良かった。
来年、21歳くらいで、今村さんの娘さんと結婚するそうだ。
また、梅の台地区のご婦人の体験談も内容が具体的で勇気ある行動で感動した。
<物語>ことの必要性、第三者に何かを伝え、発奮させるインパクを改めて感じた。























無意識の領域

2017年06月05日 10時53分58秒 | 社会・文化・政治・経済
公明党は、個々の政策について是々非々で判断できる稀有な政党です。
選挙直前になって、突然調子のいい話を吹聴する。
こうした共産党の姿勢はあきれるばかりです。
なぜ議員報酬削減の議論に当初から協力しなかったのでしょうか。
公明党の提案に対し、自民党も誠意ある対応をしませんでした。
公明党は「身を切る改革」を実行すべきだと苦渋の決断をしたのです。
選挙前だけでなく、普段からどういう心がけで仕事をしているのか。
有権者はそこをきちんと見るべきです。
共産党は選挙直前になって「自分たちは公明党案をさらに上回る25%削減を主張してきた」と胸を張るでしょう。
このような調子のいい主張を真に受けるべきではありません。
国際医療福祉大学教授・川上和久さん

「教育とは、外国人や障害者や女性、被差別出身者などへの差別をなくすためにこそあるのだ」と、強く確信するようになりました。
共産党は「世の中をよくする」「子どもたちのための教育を実現する」という目標よりも、イデオロギーと党派性ばかりを優先させているのではないでしょうか。
「自分たちは絶対に正しい」と信じ、自分たちの主義主張を押し通そうとする。そうした共産党のかたくなな姿勢は、結局は差別する側(問題)を温存することになってしまうと思います。
京都造形芸術大学教授・寺脇研さん

真摯に向き合う姿勢

著者との「人格的な出会い」を感じさせることは、真に優れた書物の特徴です。
私たち一人一人の勝利の体験が、多くの人に勇気を希望をあたえる。
柄谷行人著「憲法の無意識」
自民党などが熱望してきた改憲は実現していないわけですが、それはなぜなのかという背景要因を、独自のアプローチで読み説いた書です。
日本人にとって憲法は無意識の領域の存在になっているのではないか、という作業仮設を立て、論を展開していきます。
先に戦争で日本は大敗し、その結果アメリカから憲法を押し付けられた。
そして、外圧で押し付けられたからこそ、それは無意識の領域を支配するようになった。
無意識の領域にどっかり座っている存在だから、自民党がどんなに改憲しようと思っても、改憲できない-そのような構造になっている、と柄谷氏は言うのです。
「敗北という大きな逆境を乗り越えたからこそ、日本は平和国家たり得た」と柄谷行人さん(哲学者・評論家)は捉えている。
日本国民は、無意識の領域にまで平和志向が広がっている。
作家・佐藤優さん































心に届く音

2017年06月05日 10時51分31秒 | 社会・文化・政治・経済
重要なのは胸に響くかどうか、たましいに届くかどうかです。
音楽には「その人でなければ出せない音」があります。
それはスポーツや舞台芸術をはじめ、あらゆることにも共通すると思います。
一流の人は常にその大切さ思っていて、絶対に侮らない。
むしろ、その一点で全てが決まると思っているように感じます。
私が最も大切にしているのは、自分の気持ちや感じたことを素直に表現し、伝えることです。

芸術は、自分と向き合って深めなければならないものです。
だからといって、人との関わりを失ってはいけなせん。
頭でっかちになって、音楽の力や音楽家の役割を見失うと思うのです。
これからも心に届く音を弾き続けていきたいと思います。
ピアニスト・小山実稚恵さん

 

心に届く音

2017年06月05日 10時51分31秒 | 社会・文化・政治・経済
重要なのは胸に響くかどうか、たましいに届くかどうかです。
音楽には「その人でなければ出せない音」があります。
それはスポーツや舞台芸術をはじめ、あらゆることにも共通すると思います。
一流の人は常にその大切さ思っていて、絶対に侮らない。
むしろ、その一点で全てが決まると思っているように感じます。
私が最も大切にしているのは、自分の気持ちや感じたことを素直に表現し、伝えることです。

芸術は、自分と向き合って深めなければならないものです。
だからといって、人との関わりを失ってはいけなせん。
頭でっかちになって、音楽の力や音楽家の役割を見失うと思うのです。
これからも心に届く音を弾き続けていきたいと思います。
ピアニスト・小山実稚恵さん

 

「やられたら、やりかえす」阪神・岡崎選手

2017年06月05日 10時45分47秒 | 社会・文化・政治・経済
プロ野球セリーグとパリーグとの交流戦。
実力のパリーグ、人気のセリーグの様相となった。
1昨日の阪神の敗退。
糸井選手も肝心なとことでタイムリーが打てない。
福留選手は休養でスタメンを外れている。
しかも、打てない岡崎選手が肝心なところで、スクイズ失敗。
日本ハムに敗退。
そして2日目。
ダメな岡崎選手の起用に「なぜ、梅野選手を使わないの?!」と金本監督の采配に疑問。
だが、その岡崎選手の再度起用が阪神の勝利に結び付く。
「やられたら、やりかえす」岡崎選手の勝利者インタビューの発言。
チャンスを与え金本監督の心の大きさを感じた。
「これが挑む!」の意味であったのか!と感嘆した。
初めてのホームラン、記念ボールを持ち帰る岡崎選手の姿に家族を感動するだろう。
誰にもチャンスを与える。
だから、固定されないレギュラー。
チームは固定されず、<不安定>に見えるがチームが一丸となって「挑む!」姿勢なのだ。
是非、勝ち越してほしい。
広島の買って、1ゲーム差で阪神は広島を追う立場。
追う立場の方が<挑む!>にふさわしい位置(2位)であろうか?
なお、岡崎選手は昨日も、<お立ち台>に立ち勝利者インタビューを受けた。
11回延長戦までもつれ込み、今季2度目のサヨナラ勝ち。
「疲れたけれどうれしい。2日続けて(岡崎)太一が決めるとは。小野はよい球を投げていた。投手コーチの我慢強い指導で、上り(2軍から)目を見せてくれた」
阪神・金本監督

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2017年06月05日 10時34分51秒 | 社会・文化・政治・経済
<自分は地域に貢献するのかを先に考えた方が価値的では?>
それは、仕事も同じだ。
具体的な目標を掲げ取り組む中で、やりがいが深まり、この仕事は良かったと思えてくる。
<仕事に情熱を持ち、自分を磨きたい>と前向きとなる。
周囲の人の挑戦の姿に触れ、自らの価値観を常に刷新し、行動をバージョンアップし続ける-この自己変革の原理。
新たな視点で日々の仕事に臨むからこそ、そこに新たな<楽し>さも見えてくるのだ。

迅速な行動こそ勝利の要諦。
打つべき手を的確・即座に。
地域活動に参加する子どもは逆境を越える力が強い。

他人とくらべず
己の道に確信を持つ人の花はうつくしい

「まず、己の道に確信を持って進んでいる人というものは、それ自体で美しいなと感じます。裕福であるとか貧しいとは関係ありません。その人がどういう生き方をしたのかがはっきりしている。つまり<確信>
があるから美しいのだと思います。
他人との比較ではなく、己とどう向き合うかに努めていれば、他人の畑を見て妬み、嫉むことはなくなり、異なるものを受け入れるられるようになる気がします」
若い人にも、ぶれない軸を持ってほしい。
「なんのために生きるているのかという、生きがいが見つけられるといいですね」
「自分の好きなことで自己実現し、それが社会の何かの役に立てるという認識が持てると、人はきっと生きがいを感じるのなと思います」
好きこそものの上手なれ、という言葉があります。
しかし、人生は、ただ好きなことだけでをすればうまくいくというわけではありません。
無鉄砲では自らの個性を伸ばすことはできない。
「花もそれぞれに良さがありますが、人間もそれぞれの良さがあるものです。そこに優劣はありません」狂言師・野村萬斎さん

ポピュリズムの本来の意味

2017年06月05日 10時27分55秒 | 社会・文化・政治・経済
近年、欧米の先進各国で、移民排斥や保護主義などの極端な主張を掲げる「ポピュリズム」と呼ばれる政党や政治運動が勢いをましている。
ポピュリズムの本来の意味は、政治エリート層に位置付けられる政治家や官僚、メディアに対して、数で上回る大衆が対抗する政治行動であり、エリートに規律を与えるものだ。
つまり、身勝手に私腹を肥やす権力者を野放しにせせず、コントロールする動きと言え、民主主義の重要な機能である。
しかし、近年は「大衆迎合」というマイナスの意味で「ポピュリズム」という言葉が乱用されており、本来の意味とは乖離しているようだ。
世界的に民主主義への懐疑論が広がっているのは明らかだ。
経済の変化に政治が追い付いていない。
これは世界的に広がっている。
既成の政治では対応できない現状に対する有権者たちの不安、不満、そして不信が表われている。

もう一つは、格差の問題が大きい。
グローバル化は格差を拡大させる。
そこに有権者の不信感がある。
民主主義には欠陥もあり、完全ではない。
歴史的に見ても、ドイツのナチ党の台頭、日本でも太平洋戦争に突き進んだ一因に世論の熱狂があったと指摘される通りだ。
世論は往々にして対外強硬路線を支持しがちで、エスカレートすれば戦争やテロを招く。
また、<バラマキ>と言われるような過度な財政膨張を支持すると、国家の財政破綻や高インフレなどの陥る可能性がある。
政治家は大衆に選ばれたリーダーなのだから、大衆への人気取りだけでの、まら政治家が世論調査の結果に右往左往するような大衆迎合主義は良くない。
フランスの思想家・トクヴィルが指摘するように、民主主義にはコミュニティーにおける有権者の当事者の向上が重要であることも指摘しておきたい。
民主主義では、まさにわれわれ大衆が当事者だからだ。
東京財団常任理事・国際大学教授・加藤創太さん

鈴木恵理子 ドクター元ちゃんに共感 

2017年06月05日 10時11分16秒 | 創作欄
ドクター元ちゃん
西村元一さん(58歳)死去=金沢赤十字病院副院長
毎日新聞の医療・福祉面で2016年4月から自らの闘病をつづる「ドクター元ちゃん がんになる」を連載していた。
2013年3月に進行性の胃がんがみつかった。

鈴木恵理子は、毎日新聞に連載されていた「ドクター元ちゃん がんになる」を興味深く読んでいた。
とても励まさせる思いがしていたのだ。
金沢赤十字病院副院長の西村元一さんは、医師の立場でがん患者となって、初めてがん患者自身の思いや苦悩、不安、そして患者家族の立場についてもを深く認識することとなった。
機会があれば、ドクター元ちゃんに会って見たくもなった。
人生についても言えることであるが、当事者にならなければ深くは理解できないものなのだ。
3週間に1回、恵理子は大学病院で化学療法を受けていた。
この日、恵理子は雇われママをしてカラオケスナックのお客の木村守が東京の病院から転院すると言うので、案内をした。
南柏に住んでいる木村は約束の午前8時に、南柏駅の東口バスロータリー付近で待っていた。
恵理子の車を見かけると木村は右手を挙げた。
「自分で1人行っても良かっただけれど、初めての病院は何か不安でね」遠慮して木村後部座席に乗り込んだ。
これまで東京品川の企業系列の病院に通院していた木村は、地元に近い病院に転院するため紹介状をもらって来ていた。
「品川まで通院は大変わだね。病院は近い方がいいのよ」恵理子は振り向いて言った。
木村はプライベートを話さないが、独り身のように想われた。
恵理子の店には週に3度通ってきている。
村田英雄の曲や大川栄作、千昌夫、鳥羽一郎などの歌を歌う。
病院には午前8時30分ころに到着した。
恵理子は2階の血液検査は向かう。
木村は初診の手続きへ向かった。
30分待って血液検査を受ける。
ついで1回の外科外来へ行く。
40分か50分待たされるので、木村の様子を見に行くと、初診カウンターの待会席の最前列に木村が座りスポーツ新聞を読んでいた。
「まだなのね」と背後から声をかけた。
「時間かかりそうだな。飲物売っている店あるか」」と木村は聞くので入院患者見舞いの玄関脇のコンビニに案内した。
木村は恵理子のコーヒー分を買って、「これ飲んでくれ」と笑顔になった。
「ありがとう。早く診療受けられるといいわね」
「ウン~時間かかりそうだ」と木村は顔を曇らせた。
血液検査を終わり、1階の初診待合席へ行くと木村がまだ待っていたので、脇に座る。
「スポーツ新聞、読み終わったのこれ読んでくれ」と木村が渡す。
恵理子は明日からの取手競輪67開設記念の欄に目を留めた。
初診の受付が終わったので、自動受診手続きのコーナーへ案内した。
「診療カードをここに入れると外来診療の案内が印刷されますよ」と恵理子は教えた。
木村は高血圧の2階の外来へ向かう。
そのあとに血液検査に回ることとなる。
恵理子は「ではね。お大事に」と言って1階の外科外来の手続きへ向かった。
木村は競馬をやるが競輪はやらない。
恵理子の血液検査の結果は、前回を変わっていなかった。
「順調ですね。次回は6月23日です」それから、「胸を診ます」と告げ、衣服を脱ぐと手術患部を触診した。
看護師は医師を補佐するように、脇で立ったままカートに乗せたパソコンで問診の内容を打ち込む。
トラブル回避のために同席して、医師と患者の応対を確認しているのだ。
薬剤の副作用について確認する。
「食慾はありますか?下痢、便秘はしていせんか?どこか痛いところないですか?化学療法のあと、腕の痛みは続きますか?怪我はしませんか、免疫が落ちていますから、傷は治りにくいですよ。手のしぶれは?」
恵理子は歯周病になったことを告げた。
歯科医院に通院していた。
また、耳のピアスの穴の周辺がただれたのでピアスはしなくなった。
左目だけ目やにが出ていた。
また、左の鼻の中が傷んでいた、指で鼻穴を傷付けてしまったのだ。
10時15分に化学療法室で受付をしたが、待たされた
7番のベットに横たわり待機していて、点滴が開始されたのは10時55分であった。
カーテン越しに隣の患者と看護師の対話が聞こえていた。
アレルギー(湿疹)が出ていることを患者は訴えていた。
喉の炎症もあると言う。
「炎症で気道がふさがり、窒息する場合もあります。入院していれば対応できますが、自宅では危ないですから、直ぐに病院に来てください」と看護師が注意を喚起するので、恵理子は不安となった。
恵理子も喉が腫れる感じがすることもあったのだ。
恵理子は3時間の点滴であるが、隣の患者のご婦人は5時間の点滴であった。
帰りに制癌剤と肝臓の薬を調剤薬局で処方を受け帰宅した。
3日間~5日間手の痺れがある。
また足の筋肉も痛んだ。

人はなぜ物語を語るのか

2017年06月05日 10時07分45秒 | 社会・文化・政治・経済
物語は、私たちの生活を豊かなものにしてくれる。
また、物語は語り手と聞き手の双方を触発する内発力を持っている。
私たちNPO法人「語り手たちの会」では、語り手が自由に物語の世界に入り込み、物語に込めた豊かなメッセージを届けるために登場人物の心理や物語の展開によって生起する情感を表現して聞き手に伝えています。
私たちは、語りのあり方は物り手の数だけあっていいと考えています。

私たちが生きて体験していることそのものが物語であり、それぞれの人の人生がそのままストーリーといえるでしょう。
本来、物語を語るというのは、自分の内面を吐露することでとです。
私たちが経験・体験したことを語るとき、そこには必然的に一編の物語が立ち現れます。
この物語の世界を、語り手と聞き手が共有することが、語りの醍醐味であり、語りが古来目指してきた理想的なあり方といえるでしょう。
私たちが物語に興味を持つのは、自分とは別の人生に 対する興味だと思うのです。
それは、恋愛と似た部分があるかもしれません。
好きになった相手の中にどのような世界があるか、どんな人生を歩んできたか、それを知りたいという切実な欲求こそが他者と自分がともに生きようと原点です。
互いを触発してくれる物語の持つ内発的な力を活用することが大切だと感じています。
子ども文化研究所・片岡輝所長