▼「今」という一瞬は、無限の未来をはらんでいる。
歴史を動かすものは、瞬時の判断であり、行動である。
その「時」を逃さぬためには、瞬間瞬間を全力で事に当たるのだ。
▼今こそ勝負を決める「まことの時」。
▼自分しか演じられない人生の劇がある。
▼「自身」が変われば「世界」が変わる。
「わが一念の変革」がすべての変革のカギ。
▼「今」という一瞬は、無限の未来をはらんでいる。
歴史を動かすものは、瞬時の判断であり、行動である。
その「時」を逃さぬためには、瞬間瞬間を全力で事に当たるのだ。
▼今こそ勝負を決める「まことの時」。
▼自分しか演じられない人生の劇がある。
▼「自身」が変われば「世界」が変わる。
「わが一念の変革」がすべての変革のカギ。
▼わずかでも「この勝負もらった」と慢心した瞬間、「目の前にいる相手を叩き潰してやる」と闘志に燃える敵にしてやられるもものだ。
▼<必ず勝つ>との闘志が逆転勝利を呼び寄せる。
▼勝利まで諦めない姿勢を心に刻ませる。
▼偉大な目標に向かう気概。
自ら求めて、新たな戦いを起こす覇気と行動力。
▼「教育」は、人間を信頼するという精神性に裏打ちされてこそ価値がある。
▼「人格を形成」し、「平和への理性」を与え、「社会貢献」を教える「人間愛の教育」こそが最も必要だ。
▼教育の目的は、生徒を幸福にすることにある。
▼教育が開く「英知の世界」。
▼「教育」と「文化」と「平和」の普遍的な連帯をいかに広げるかだ。
▼21世紀の地球が直面しているのは<多様性の統一>。
これをどう実現するかだ。
10/20(水) 22:52配信
日刊スポーツ
阪神対ヤクルト 5回裏阪神無死一、二塁、右飛に倒れる小野寺(撮影・上田博志)
<阪神0-0ヤクルト>◇20日◇甲子園
阪神がヤクルトとのシーズン最終戦を引き分け、逆転優勝は厳しくなった。日刊スポーツ評論家の梨田昌孝氏(68)は両軍無得点に終わった試合のカギを解説した。
【図解】セ・リーグ優勝ライン
◇ ◇ ◇
最後までどちらに転ぶかわからなかった一戦は、矢野、高津両監督の采配によって、0対0という究極のドローに終わった。
梨田 阪神ガンケル、ヤクルト高橋の両先発は非の打ちどころのない投球だった。そうは言っても、阪神は点をとって勝たないと終わってしまうわけで、少ないチャンスをモノにしたかった。その点、ベンチワークとしては惜しいというより、もったいない結果になった。
4回まで高橋に完全に抑えられたが、5回に糸原、大山の連打で好機をつくった。阪神ベンチは7番小野寺の初球にバスターをさせたが、これがライトへの凡フライで失敗。後続の坂本、ガンケルも打ちとられた。
梨田 なぜバスターだったのだろうか。定石はバントだ。ヤクルト内野陣のチャージはそうでもなかったし、きっちりとバントで二、三塁にしたほうが得点できる確率は高かったはずだ。小野寺がバントを得手にしていない判断かもしれないが、9番ガンケルを代えるわけにはいかないし、得点圏に走者を進めて、8番坂本にかけるところだった。どこかでバスターエンドランならわかるが、あの場面のバスターは、攻めたというべき作戦とは言えないし、理解に苦しむ。
9回の阪神は、先頭の中野が中前打、続く近本のバントで1死二塁になった。しかし、マルテが一邪飛、糸原が左飛に倒れた。
梨田 ヤクルトは高橋の7回まで80球の球数、投球内容をみたら、もう1イニング任せる選択もあったが、8回からセットアッパー清水へのスイッチを決断した。9回は抑えマクガフがマルテにカウント3-1になった時点で一塁に歩かせることも考えられた。だがマルテの調子が上がっていないと判断したのだろう。そのまま勝負にいったのは高津監督の選手に対する信頼感が伝わってきたし、その采配がはまった。マルテが3-1から配したボール球のスプリットに空振り、最終球も打ちあぐねていると捕手中村が選択したストレートで一邪飛に抑え込まれた。阪神は中野が出塁した4、6回は走らせて揺さぶるべきだった。
今となっては、ヤクルトの甲子園胴上げを阻止したことだけが、唯一の救いになった。
梨田 厳しくなった阪神だが、まだ4試合を残しているし、CSもあるわけで、サンズも佐藤輝も、それぞれが調子を上げていく、つまり勝ち続けるしかないということだ。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】
10/20(水) 22:52配信
日刊スポーツ
阪神対ヤクルト 5回裏阪神無死一、二塁、右飛に倒れる小野寺(撮影・上田博志)
<阪神0-0ヤクルト>◇20日◇甲子園
阪神がヤクルトとのシーズン最終戦を引き分け、逆転優勝は厳しくなった。日刊スポーツ評論家の梨田昌孝氏(68)は両軍無得点に終わった試合のカギを解説した。
【図解】セ・リーグ優勝ライン
◇ ◇ ◇
最後までどちらに転ぶかわからなかった一戦は、矢野、高津両監督の采配によって、0対0という究極のドローに終わった。
梨田 阪神ガンケル、ヤクルト高橋の両先発は非の打ちどころのない投球だった。そうは言っても、阪神は点をとって勝たないと終わってしまうわけで、少ないチャンスをモノにしたかった。その点、ベンチワークとしては惜しいというより、もったいない結果になった。
4回まで高橋に完全に抑えられたが、5回に糸原、大山の連打で好機をつくった。阪神ベンチは7番小野寺の初球にバスターをさせたが、これがライトへの凡フライで失敗。後続の坂本、ガンケルも打ちとられた。
梨田 なぜバスターだったのだろうか。定石はバントだ。ヤクルト内野陣のチャージはそうでもなかったし、きっちりとバントで二、三塁にしたほうが得点できる確率は高かったはずだ。小野寺がバントを得手にしていない判断かもしれないが、9番ガンケルを代えるわけにはいかないし、得点圏に走者を進めて、8番坂本にかけるところだった。どこかでバスターエンドランならわかるが、あの場面のバスターは、攻めたというべき作戦とは言えないし、理解に苦しむ。
9回の阪神は、先頭の中野が中前打、続く近本のバントで1死二塁になった。しかし、マルテが一邪飛、糸原が左飛に倒れた。
梨田 ヤクルトは高橋の7回まで80球の球数、投球内容をみたら、もう1イニング任せる選択もあったが、8回からセットアッパー清水へのスイッチを決断した。9回は抑えマクガフがマルテにカウント3-1になった時点で一塁に歩かせることも考えられた。だがマルテの調子が上がっていないと判断したのだろう。そのまま勝負にいったのは高津監督の選手に対する信頼感が伝わってきたし、その采配がはまった。マルテが3-1から配したボール球のスプリットに空振り、最終球も打ちあぐねていると捕手中村が選択したストレートで一邪飛に抑え込まれた。阪神は中野が出塁した4、6回は走らせて揺さぶるべきだった。
今となっては、ヤクルトの甲子園胴上げを阻止したことだけが、唯一の救いになった。
梨田 厳しくなった阪神だが、まだ4試合を残しているし、CSもあるわけで、サンズも佐藤輝も、それぞれが調子を上げていく、つまり勝ち続けるしかないということだ。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】
10/21(木) 5:15配信
東スポWeb
痛恨のドローに沈痛な様子の阪神ナイン(東スポWeb)
阪神はヤクルトに0―0と痛いドロー決着に終わった。残り4試合で敵の優勝マジック3とされ、逆転Vの可能性はさらに厳しくなった。
燕軍団とはこの日が最終戦。対戦成績こそ12勝8敗4分けと勝ち越し、年間を通じて大失速したわけではない。にもかかわらず、頂点にわずかに届いていない差はどこか。「今現在という点で主力を比較すれば…」と、ライバル球団のセの編成担当が分析した。
「阪神は2、3年前のベテラン頼みではなく、何よりレギュラーと控えの差が年々なくなっている。レギュラーの若返りに成功した点でも、悪いシーズンではないよ」。その一方で「だからこそ、来年以降の編成で『何をすべきか?』は明確になっていると思う」と指摘するのが、高卒入団組の育成だ。それは今季の投打の主要メンバーからも見てとれるという。
「近本、中野、糸原は社会人入団だし大山や今年、頑張った新人の佐藤輝も大卒。ある意味では1年目からある程度、一軍戦力になることを想定して獲った選手。その輪に高卒で入って、ファームで3年ぐらいで鍛えてきた選手が1人、2人と入ってくれば、もっとバランスのとれたチームになる。だから『今年何ができた?』よりも『3~5年前のドラフトで獲った高卒選手がどうなったか?』だと思う。今年のヤクルトはそこにも厚みがあったよね」
この日でいえば、阪神の先発メンバーで高卒入団組はゼロ。一方でヤクルトは4番は高卒4年目の村上、高卒6年目の高橋奎が先発し、7回無失点。さらには高卒2年目・奥川も9勝を挙げている。阪神では今季、一軍定着に至ったのは救援で37試合に登板の2年目・及川雅貴(20)ぐらい。燕軍団とは20代前後の高卒組の台頭に「差」があった。
もちろん、猛虎もその芽が育っていない訳ではない。5月に初勝利を挙げた西純矢(20)と、二軍で4番に座り68試合で50打点をマークした井上広大(20)の高卒2年目コンビに加え、43試合に出場した3年目の小幡竜平(21)など覚醒が期待される人材はいる。
4試合を残し74勝55敗9分け。60勝53敗7分の昨季より数字の上での〝成長〟も見せている。仮にV逸だったとしても、常勝軍団へチーム作りは後退ではなく、まだ道半ば。来季はより「育成力」が試されることになる。
10/21(木) 5:00配信
サンケイスポーツ
甲子園での今季最終戦を終え、高津監督(手前)らはスタンドにあいさつ。さあ、神宮で優勝を決める(撮影・今野顕)
ヤクルトは20日、阪神最終戦(甲子園)に0―0で引き分け、優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「3」とした。先発した高橋奎二投手(24)が7回4安打無失点、8奪三振と快投。
高津臣吾監督(52)の〝秘蔵っ子〟の活躍でスコアレスドローに持ち込む、今季のチームを象徴するような内容で6年ぶりのリーグVへ一歩前進した。最短でのV決定は22日。本拠地での胴上げへ、21日からは神宮球場で広島との2連戦に臨む。
【写真】ヤクルト先発・高橋奎二
1勝分に匹敵する価値あるドローだ。スコアボードに並んだ0、0、0…。九回2死二塁、マクガフが粘る糸原を153キロの直球で左飛に仕留め、両軍合わせて18個目の「0」を刻むと、高津監督はベンチで力強く手をたたいた。
「点が取れなくても負けなかった。勝つことを目標に、負けないこともすごく大事なこと」
指揮官の前向きな言葉が全てを表していた。2位・阪神との今季最終戦。0-11で大敗した前日に続き打線が振るわず、二塁に走者を進めたのは1度だけだった。2試合連続無得点。それでも投手陣が踏ん張り、優勝マジックを1つ減らして「3」とした。まさに、1勝と同価値の1分けといえた。
大一番で快投を見せたのが、先発を託された高橋だ。自己最多タイの4勝目こそ逃したが、7回4安打無失点と仕事を果たし「アウェーの感じも、自分の力に変えようと思っていた。いい意味で、力を抜きながら投げられた」とうなずいた。
三回まで直球、スライダー、カーブを主体に完全投球。四回の2巡目からチェンジアップを織り交ぜ、的を絞らせなかった。七回1死一塁では大山、小野寺を連続で空振り三振斬り。2軍監督時代から熱心に高橋を指導してきた高津監督は「気持ちが乗った投球ができていた」と称賛した。
そんな指揮官が最近、6年目左腕の成長を感じる場面があった。出場選手登録を外れていた9月19日の神宮外苑。ブルペン捕手のミットを借り、高橋のキャッチボール相手を務めると〝直伝の宝刀〟の切れに目を見張った。
「チェンジアップが良くなったね。回転が良くなったよ」
チェンジアップは高橋が2年目だった2019年に当時2軍監督だった高津監督が西都キャンプで習得を指示したボール。「シンカーみたいに横回転をかけるんだ」と助言された左腕は「今年、やっと自分のものにできるようになった」と明かす。この日もそのボールで、ホームベースの奥行きを巧みに使った。
高橋だけではない。奥川、清水、大西、今野ら今季の快進撃を支える監督の〝秘蔵っ子〟ともいえる若き投手陣が、石川、小川、助っ人頼みだった昨季までと違うチームをつくり出している。
昨季4・61でリーグ最下位だったチーム防御率は同3位の3・37と劇的に改善した。スコアレスドローは2リーグ制(1950年)以降で最多タイの3度で、チームのホールド数はセ・リーグ記録の146。0-0は、まさしく今季のヤクルトの強さの一端を示すスコアだ。
「もちろん、いい形で終わりたい」と高津監督は力を込めた。最短でのV決定は22日の広島戦(神宮)。本拠地での胴上げへ、舞台は整った。(横山尚杜)
★リーグ新146ホールド 高橋からバトンを受けた救援陣も無失点で踏ん張った。八回に登板した清水が三者凡退に抑え、自身のプロ野球記録を更新する49ホールド目。これでチームの今季ホールド数が146となり、リーグ新記録を樹立した。九回はマクガフが走者を許しながら無失点。高津監督は「彼らがリリーフとしてチームを支えてきたことを象徴するゲームだった」と賛辞を惜しまなかった。
▼「必ず勝つ」と心で決めるかどうかで、勝敗は決まる。
これが勝負の哲学である。
▼勝利するまで諦めない姿勢を貫く。
▼試練に断固と打ち勝つ!
▼大目的が確立してこそ、中目的、小目的が明確となり、その方法も生まれる。
▼自分らしく生き抜く。
自分らしく語り抜く。
▼どんなに厳しい苦難にも、ひるむこともなく、あきらめることもなく、自身の生き方を貫き通す覚悟だ。
▼目の前の一瞬、一瞬を大切にして挑戦していくことだ。
3/15(月) 7:02配信
47NEWS
実際の拘束具を使った身体拘束のイメージ=「精神科医療の隔離・身体拘束」(長谷川利夫・杏林大教授著、日本評論社)より
精神科病院で医師が5663日(約15年半)にわたり患者の身体拘束を指示していた―。
厚生労働省が2月に発表した初の調査結果で、日本の精神医療のこんな実態が明らかになった。
精神科病院では、全国で約1万人の患者が手足をベッドにくくりつけられるといった身体拘束を受けており、「安易に実施されている」と人権侵害を指摘する声が多い。
エコノミークラス症候群などで死亡する例も出ているが、調査結果を受けた厚労省のコメントは当事者や家族を失望させた。(共同通信=市川亨)
▽平均1カ月以上、認知症も
調査は2019年11月~20年3月に国立精神・神経医療研究センターの山之内芳雄・精神医療政策研究部長(当時)の研究班が、精神科ベッドのある全国の1625病院を対象に実施。回答したうち188病院について、19年6月時点の状況を分析した。
医師が拘束を指示したケースで期間が「1日のみ」はわずか6・6%にとどまり、「2日以上1週間未満」が61・2%と最も多かった。
「1カ月以上」も11・5%あり、「1週間以上」が計32・2%に上った。平均は36日で、最大日数は5663日だった。患者の年齢別では65歳以上が63・0%を占め、認知症患者も多く含まれるとみられる。
(写真:47NEWS)
別の調査では、19年6月時点で拘束を受けている患者は全国に1万875人。調査結果を当てはめると、約3500人が1週間以上の拘束を指示されていたことになる。
精神保健福祉法は①自殺企図や自傷行為が著しく切迫している②多動又は不穏が顕著③放置すれば患者の生命に危険が及ぶ恐れがある―などの場合には、精神保健指定医の指示で患者の身体拘束を認めている。だが一方で「やむを得ない処置であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならない」とも定めている。
期間に上限は設けられていないが、15年半も拘束が必要とは、どんなケースなのか。厚労省の担当者は「詳細は把握していないが、医師が毎日診察することになっているので、その都度、拘束が必要と判断したと思われる」と話す。「このケースを特定して、病院を指導するといったことは考えていない」という。
▽少なくとも12人が死亡
精神科病院の身体拘束を巡っては、エコノミークラス症候群などで死亡した患者が13年以降、分かっているだけで12人いる。17年にはニュージーランド人の男性、ケリー・サベジさん=当時(27)=が双極性障害(そううつ病)で神奈川県内の病院に入院してすぐに体をベッドに固定される拘束を10日間受け、心不全で亡くなった。遺族は、体を動かせなかったことで生じた血栓が死因となった疑いを指摘。長期間の拘束が常態化している日本の精神医療の状況は、ニュージーランドで驚きを持って伝えられた。
石川県内の精神科病院では、統合失調症と診断を受け入院していた大畠一也さん=当時(40)=が約1週間、身体拘束され、エコノミークラス症候群で死亡。両親が病院側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は20年12月、精神保健福祉法などが定めた基準に当てはまらず違法だったとして、慰謝料など約3500万円の支払いを病院側に命じた(病院側が上告中)。
▽「必要最低限の範囲」
今回の厚労省研究班の調査結果では、途中で拘束を解いているケースが一定数見られた。厚労省の担当者は「指示したからといって、実際にその間ずっと拘束しているとは限らない」として、「必要最低限の範囲で行われているものと考えている」とコメント。「5663日が『必要最低限』と言えるか」との質問にも、同様の見解を繰り返した。調査報告書では「2分の1以上のケースは1週間未満」と、数日間の拘束を容認するかのような記述も見られる。
厚生労働省が入る合同庁舎(東京都千代田区)と日本精神科病院協会のビル(東京都港区)
こうした姿勢に、精神障害者の団体からは「狂ってる」との声が上がる。精神障害がある人の家族らでつくる「全国精神保健福祉会連合会」(みんなねっと)の小幡恭弘事務局長は「1週間はかなり長期と捉えるべきだ。5663日なんて、人格剥奪以外の何物でもない。何も有効な治療をしていないという証左だ」と憤る。「外部の目が入らないと、精神科病院の中では異常なことが正常になってしまう」と話した。
「法の要件に当てはまらないのに、『院内のルールに違反した』という理由で拘束されている実態がある」と指摘するのは、NPO法人「地域精神保健福祉機構」(コンボ)の宇田川健代表理事。宇田川さん自身も精神疾患のある当事者で、入院中に身体拘束を何度も経験した。「私は拘束されて一晩、誰も見回りに来なかった。医師の電話1本で行われているケースもあり、かなりルーズに行われているのではないか。長期間の拘束が原因で亡くなった患者は、表面化している以外にも相当数いると思う。拘束後に死亡した件数を明らかにしてほしい」と訴える。
▽病院団体への配慮のぞく
厚労省が「必要最低限」との見解を示す背景には、全国団体「日本精神科病院協会」(日精協)への配慮がのぞく。そもそも今回の調査は日精協の協力が得られず、いったん頓挫した経緯がある。厚労省幹部は「調査結果にはわれわれも問題意識を持っているが、調査の実施までには紆余(うよ)曲折があった。関係者の理解を得ながら進める必要がある」と釈明する。日精協は山崎学会長が安倍晋三前首相とゴルフをするなど、強い政治力で知られることが影響しているとみられる。
日精協は調査結果について「報告書を精査しているところなので、回答は差し控える」として14日現在、見解を明らかにしていない。
精神科病院の身体拘束の実態に詳しい杏林大の長谷川利夫教授は「今回の調査は回収率が低く、ほとんどの病院が回答していない。実際には長期間の拘束指示がもっと行われている可能性がある」と分析。「海外では数時間程度にとどめるのが主流で、日本の状況は異常といえる。中断を挟んでいるケースもあるが、要件を満たさなくなったら解除するのが本来の姿だ」と話す。精神科の人員配置が一般病床に比べて少ないため、「患者の安全」を理由に「とりあえず拘束」するという構造的な問題が背景にあると指摘。そのうえで、拘束過程の録画など事後に検証できる仕組みを設けるよう求めている。
3/15(月) 7:02配信
47NEWS
実際の拘束具を使った身体拘束のイメージ=「精神科医療の隔離・身体拘束」(長谷川利夫・杏林大教授著、日本評論社)より
精神科病院で医師が5663日(約15年半)にわたり患者の身体拘束を指示していた―。
厚生労働省が2月に発表した初の調査結果で、日本の精神医療のこんな実態が明らかになった。
精神科病院では、全国で約1万人の患者が手足をベッドにくくりつけられるといった身体拘束を受けており、「安易に実施されている」と人権侵害を指摘する声が多い。
エコノミークラス症候群などで死亡する例も出ているが、調査結果を受けた厚労省のコメントは当事者や家族を失望させた。(共同通信=市川亨)
▽平均1カ月以上、認知症も
調査は2019年11月~20年3月に国立精神・神経医療研究センターの山之内芳雄・精神医療政策研究部長(当時)の研究班が、精神科ベッドのある全国の1625病院を対象に実施。回答したうち188病院について、19年6月時点の状況を分析した。
医師が拘束を指示したケースで期間が「1日のみ」はわずか6・6%にとどまり、「2日以上1週間未満」が61・2%と最も多かった。
「1カ月以上」も11・5%あり、「1週間以上」が計32・2%に上った。平均は36日で、最大日数は5663日だった。患者の年齢別では65歳以上が63・0%を占め、認知症患者も多く含まれるとみられる。
(写真:47NEWS)
別の調査では、19年6月時点で拘束を受けている患者は全国に1万875人。調査結果を当てはめると、約3500人が1週間以上の拘束を指示されていたことになる。
精神保健福祉法は①自殺企図や自傷行為が著しく切迫している②多動又は不穏が顕著③放置すれば患者の生命に危険が及ぶ恐れがある―などの場合には、精神保健指定医の指示で患者の身体拘束を認めている。だが一方で「やむを得ない処置であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならない」とも定めている。
期間に上限は設けられていないが、15年半も拘束が必要とは、どんなケースなのか。厚労省の担当者は「詳細は把握していないが、医師が毎日診察することになっているので、その都度、拘束が必要と判断したと思われる」と話す。「このケースを特定して、病院を指導するといったことは考えていない」という。
▽少なくとも12人が死亡
精神科病院の身体拘束を巡っては、エコノミークラス症候群などで死亡した患者が13年以降、分かっているだけで12人いる。17年にはニュージーランド人の男性、ケリー・サベジさん=当時(27)=が双極性障害(そううつ病)で神奈川県内の病院に入院してすぐに体をベッドに固定される拘束を10日間受け、心不全で亡くなった。遺族は、体を動かせなかったことで生じた血栓が死因となった疑いを指摘。長期間の拘束が常態化している日本の精神医療の状況は、ニュージーランドで驚きを持って伝えられた。
石川県内の精神科病院では、統合失調症と診断を受け入院していた大畠一也さん=当時(40)=が約1週間、身体拘束され、エコノミークラス症候群で死亡。両親が病院側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は20年12月、精神保健福祉法などが定めた基準に当てはまらず違法だったとして、慰謝料など約3500万円の支払いを病院側に命じた(病院側が上告中)。
▽「必要最低限の範囲」
今回の厚労省研究班の調査結果では、途中で拘束を解いているケースが一定数見られた。厚労省の担当者は「指示したからといって、実際にその間ずっと拘束しているとは限らない」として、「必要最低限の範囲で行われているものと考えている」とコメント。「5663日が『必要最低限』と言えるか」との質問にも、同様の見解を繰り返した。調査報告書では「2分の1以上のケースは1週間未満」と、数日間の拘束を容認するかのような記述も見られる。
厚生労働省が入る合同庁舎(東京都千代田区)と日本精神科病院協会のビル(東京都港区)
こうした姿勢に、精神障害者の団体からは「狂ってる」との声が上がる。精神障害がある人の家族らでつくる「全国精神保健福祉会連合会」(みんなねっと)の小幡恭弘事務局長は「1週間はかなり長期と捉えるべきだ。5663日なんて、人格剥奪以外の何物でもない。何も有効な治療をしていないという証左だ」と憤る。「外部の目が入らないと、精神科病院の中では異常なことが正常になってしまう」と話した。
「法の要件に当てはまらないのに、『院内のルールに違反した』という理由で拘束されている実態がある」と指摘するのは、NPO法人「地域精神保健福祉機構」(コンボ)の宇田川健代表理事。宇田川さん自身も精神疾患のある当事者で、入院中に身体拘束を何度も経験した。「私は拘束されて一晩、誰も見回りに来なかった。医師の電話1本で行われているケースもあり、かなりルーズに行われているのではないか。長期間の拘束が原因で亡くなった患者は、表面化している以外にも相当数いると思う。拘束後に死亡した件数を明らかにしてほしい」と訴える。
▽病院団体への配慮のぞく
厚労省が「必要最低限」との見解を示す背景には、全国団体「日本精神科病院協会」(日精協)への配慮がのぞく。そもそも今回の調査は日精協の協力が得られず、いったん頓挫した経緯がある。厚労省幹部は「調査結果にはわれわれも問題意識を持っているが、調査の実施までには紆余(うよ)曲折があった。関係者の理解を得ながら進める必要がある」と釈明する。日精協は山崎学会長が安倍晋三前首相とゴルフをするなど、強い政治力で知られることが影響しているとみられる。
日精協は調査結果について「報告書を精査しているところなので、回答は差し控える」として14日現在、見解を明らかにしていない。
精神科病院の身体拘束の実態に詳しい杏林大の長谷川利夫教授は「今回の調査は回収率が低く、ほとんどの病院が回答していない。実際には長期間の拘束指示がもっと行われている可能性がある」と分析。「海外では数時間程度にとどめるのが主流で、日本の状況は異常といえる。中断を挟んでいるケースもあるが、要件を満たさなくなったら解除するのが本来の姿だ」と話す。精神科の人員配置が一般病床に比べて少ないため、「患者の安全」を理由に「とりあえず拘束」するという構造的な問題が背景にあると指摘。そのうえで、拘束過程の録画など事後に検証できる仕組みを設けるよう求めている。
この記事だけでは、どこに違法性があったかは不明ですが、この判決は精神科での身体拘束の認識を変えるものになるでしょう。
身体拘束は、精神保健指定医が診察し、それ以外の方法がない環境で、患者さんに①自殺企図または自傷行為が著しく切迫している②多動や不穏が顕著である③精神障害のために,そのまま放置すれば患者の生命にまで危険が及ぶ恐れがある場合において、認められています。
統合失調症の場合は、幻覚や妄想の症状に左右されて、不穏興奮に至り、他患者や病院スタッフに粗暴行為を働いたり、スタッフの指示に全く従えない場合もあり、やむなく身体拘束が必要なケースはあります。
ただ、拘束中はほぼ同じ姿勢なので血栓が出来やすく、エコノミークラス症候群にならないように細心の注意を払います。例えば、身体拘束中は24時間ずっと点滴をつないでいたり、血液の凝固を阻止する薬剤を継続投与して対策をとることも多いです。
10/20(水) 21:23配信
日本テレビ系(NNN)
新型コロナウイルスの変異株について、国立感染症研究所は、アルファ株とデルタ株の遺伝子が混ざった新たな変異株が国内で6人から検出されたと発表しました。ただし、感染性が高まるなどの影響はないと考えられるとしています。
国立感染症研究所によりますと、今年8月12日から9月1日に採取された検体で、感染力が強いとされている変異株のアルファ株とデルタ株の遺伝子が混ざったウイルスが6人から検出されたということです。
この変異株は、国内で流行したデルタ株がベースとなっていて、遺伝子全体の1割程度でアルファ株の遺伝子への組み換えが起きていたということです。組み換えが起きた箇所は、感染性やワクチンや薬の効果に影響が生じる「スパイクタンパク質」に関連する箇所ではないため、デルタ株より感染性などが強くなる可能性はないと考えられるとしています。
異なる株による遺伝子組み換え事例はイギリスから報告がありますが、デルタ株とアルファ株の遺伝子が混ざった変異株の報告は、これまでにないということです。
国立感染症研究所の脇田隆字所長は、「ある人がデルタ株に感染した後、まだウイルスが体内にある段階で、アルファ株に重複感染した可能性がある」と説明しています。
6人から検出されたウイルスの遺伝子配列はほぼ同一で、起点となる人から、ほかの5人にうつった可能性があるということですが、この株による感染が広がっているという報告はないということです。
10/20(水) 22:29配信
共同通信
石川県の精神科病院で2016年、入院中の大畠一也さん=当時(40)=が死亡したのは違法な身体拘束が原因だとして、両親が病院側に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は病院側の上告を受理しない決定をした。19日付。請求棄却の一審判決を変更し、病院側に約3500万円の支払いを命じた二審名古屋高裁金沢支部判決が確定した。
判決によると、大畠さんは16年12月、統合失調症と診断され、金沢市民生協会が運営する同県野々市市の病院に入院。医師の判断で手足や体を拘束され、一時解除された後にエコノミークラス症候群で死亡した。
10/20(水) 20:44配信
デイリースポーツ
7回、空振り三振に倒れ、悔しがる大山(撮影・北村雅宏)
「阪神0-0ヤクルト」(20日、甲子園球場)
奇跡の大逆転Vを目指す阪神が痛恨の引き分け。首位・ヤクルトの優勝マジックは1つ減って「3」となった。
【写真】打線の援護なくマウンドへ向かうガンケル
先発のガンケルは抜群の制球力でツバメ打線を圧倒した。圧巻は青木、山田、村上と3者連続三振に斬った四回。右打者の懐にツーシームを投げ込んで攻め立て、外角に逃げるスライダーやフォークも効果的に決まった。村上に対しては3打席連続三振。7回2/3を4安打無失点の快投でチーム全体を鼓舞した。
前夜16安打11得点の打線はヤクルトの先発・高橋の前に試合終盤まで沈黙した。連打で無死一、二塁の好機をつくった四回は、小野寺がバスター失敗で浅い右飛。坂本とガンケルも左腕に封じられ、流れを呼び込めなかった。七回は1死から糸原が遊撃内野安打で出塁したが、大山と小野寺が連続三振。甲子園に虎党の「あ~」という落胆の声が響いた。
九回も1死二塁のサヨナラのチャンスをつかんだ後続が倒れた。
勝利を飾れば今季の甲子園での勝ち越しも決まっていたが、それもお預け。シーズンは残り4試合。最後まで諦めない姿を見たい。
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10/20(水) 23:16
コロナ対策を政府に助言する専門家組織は20日夜、一部の地域ではすでに「リバウンド」の兆候があるとの分析をまとめました。
厚生労働省アドバイザリーボード 脇田隆字座長
「若干ここにきて感染者が下げ止まりであったり、少しリバウンド(再拡大)気味というところが見てとれる」
厚労省アドバイザリーボードの脇田座長は最新の感染状況の分析を行った会合の後に会見し、「全国的に減少傾向」としながらも、北海道や青森などではすでにリバウンドの兆候があるとの見解を示しました。
そのうえで、第6波の感染拡大を早期に掴んで抑え込むため、感染者の濃厚接触者を特定してPCR検査を徹底することが重要だと呼びかけました。(20日21:39)
2021/10/20(水) 06:00 0 5
弥彦競輪場で21〜24日まで開催される「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」。
当レースでは、昨年優勝した脇本雄太(32歳・福井=94期)が欠場となり、S級S班の選手は7名となった。KEIRINグランプリの出場を狙い、白熱したレース展開が期待される。
10月19日現在のSS選手とS1選手の出走情報は以下のとおり。
地区 | 選手名 | 競走得点 |
---|---|---|
北日本 | 佐藤慎太郎 | 117.17 |
北日本 | 新田祐大 | 117.52 |
関東 | 平原康多 | 117.14 |
南関東 | 和田健太郎 | 116.00 |
南関東 | 郡司浩平 | 117.78 |
中国 | 松浦悠士 | 114.64 |
中国 | 清水裕友 | 114.62 |
地区 | 選手名 | 競走得点 |
---|---|---|
北日本 | 永澤剛 | 110.34 |
北日本 | 新山響平 | 112.09 |
関東 | 吉田拓矢 | 114.76 |
関東 | 長島大介 | 111.86 |
関東 | 諸橋愛 | 115.09 |
関東 | 鈴木庸之 | 111.81 |
南関東 | 鈴木裕 | 113.92 |
南関東 | 岩本俊介 | 110.62 |
南関東 | 松谷秀幸 | 110.07 |
南関東 | 深谷知広 | 115.35 |
南関東 | 渡邉雄太 | 110.77 |
中部 | 浅井康太 | 113.63 |
近畿 | 野原雅也 | 112.57 |
近畿 | 村上義弘 | 111.00 |
近畿 | 稲垣裕之 | 112.33 |
近畿 | 村上博幸 | 111.37 |
近畿 | 東口善朋 | 113.33 |
近畿 | 稲川翔 | 114.47 |
近畿 | 古性優作 | 119.78 |
近畿 | 松岡健介 | 111.00 |
近畿 | 村田雅一 | 112.11 |
中国 | 岩津裕介 | 113.11 |
中国 | 柏野智典 | 110.33 |
四国 | 香川雄介 | 111.92 |
四国 | 小倉竜二 | 115.39 |
四国 | 阿竹智史 | 112.64 |
四国 | 小川真太郎 | 110.00 |
四国 | 太田竜馬 | 116.00 |
九州 | 園田匠 | 110.51 |
九州 | 山田英明 | 111.88 |
九州 | 山田庸平 | 112.64 |
九州 | 中川誠一郎 | 111.22 |
九州 | 中本匠栄 | 112.33 |
2021/10/20(水) 17:00 0 0
JKAは20日、20〜24日までフランス・ルーベで開催される「2021年UCIトラック世界選手権大会」の出場選手を発表した。
当レースの短距離種目では、東京五輪に出場した脇本雄太(32歳・福井=94期)と新田祐大(35歳・福島=90期)が代表を退き、全選手が初の世界選手権となる。
女子のチームスプリントでは、世界選手権経験者の太田りゆ(27歳・埼玉=112期)をはじめ、梅川風子(30歳・東京=112期)、佐藤水菜(22歳・ 神奈川=114期)が世界の壁に挑む。
2024年に開催されるパリ五輪に向け、新たなチームJAPANのデビュー戦。強豪選手たちの戦いぶりに注目したい。
10月20日時点の参加選手と出場種目のスケジュールは以下のとおり。
種目 | 出走予定 | 選手名 |
---|---|---|
男子チームスプリント | (予選〜決勝) | 小原佑太 寺崎浩平 山崎賢人 |
女子チームスプリント | (予選〜決勝) | 梅川風子 太田りゆ 佐藤水菜 |
女子スクラッチ | (決勝) | 梶原悠未 |
種目 | 出走予定 | 選手名 |
---|---|---|
男子ケイリン | (1回戦〜決勝) | 山崎賢人 松井宏佑 |
女子スプリント | (予選〜準々決勝) | 太田りゆ 梅川風子 |
男子スクラッチ | (決勝) | 窪木一茂 |
女子エリミネーション | (決勝) | 梶原悠未 |
種目 | 出走予定 | 選手名 |
---|---|---|
女子オムニアム | (予選・決勝) | 梶原悠未 |
男子1000mタイムトライアル | (予選・決勝) | 小原佑太 |
男子4000m個人追い抜き | (予選・決勝) | 今村駿介 |
女子スプリント | (準決勝〜決勝) | 太田りゆ 梅川風子 |
種目 | 出走予定 | 選手名 |
---|---|---|
男子オムニアム | (予選・決勝) | 橋本英也 |
男子スプリント | (予選〜準々決勝) | 山崎賢人 寺崎浩平 |
種目 | 出走予定 | 選手名 |
---|---|---|
男子スプリント | (準決勝〜決勝) | 山崎賢人 寺崎浩平 |
女子ケイリン | (1回戦〜決勝) | 太田りゆ 佐藤水菜 |
男子エリミネーション | (決勝) | 橋本英也 |