手塚 治虫 (著)
「なんとしてでも、地球を死の惑星にはしたくない。未来に向かって、地球上のすべての生物との共存をめざし、むしろこれからが、人類のほんとうの“あけぼの”なのかもしれないとも思うのです」幼少の思い出から、自らのマンガ、そして未来の子供たちへの想いまで。
1989年、他界した天才マンガ家・手塚治虫、最後のメッセージ。
『ガラスの地球を救え』
『地球は死にかかっている』
といった手塚治虫の心の声が書かせた本でしょう。
手塚治虫の漫画のアイディアは、手塚治虫の体験と関心から来ていることがよく解る本です。
子どもたちは未来人、未来人は宇宙人となっていく。
そんな、素晴らしい未来を実現するためにも、今 地球人類の危機をぼくたちが叫ばなければならないのである。
一部抜粋
P.12 人間がどのように進化しようと、物質文明が進もうと、自然の一部であることには変わりはないし、どんな科学の進歩も、自然を否定することはできません。それはまさに自分自身=人間そのものの否定になってしまうのですから。
P.24 昭和六十二年に尊敬するウォルト・ディズニーに捧げる『森の伝説』というアニメをつくりましたが、人間が開発と称して森の木を伐っていくのに、森の動物や草木が反乱をおこすという話です。
自然への畏怖をなくし、傲慢になった人類には必ずしっぺ返しがくると思います。
P.52 ぼくが、アニメーション映画に力を注いできたのも、一つには、この軍国主義による映画の効用を逆手に取って、夢や希望に目を輝かすことのできる子どもたちに育ってもらいたいからです。
P.181 子どもは大人からの真剣なメッセージにはかならず、耳を傾けて来る感性をちゃんと持っています。
『地球は死にかかっている』
といった手塚治虫の心の声が書かせた本でしょう。
手塚治虫の漫画のアイディアは、手塚治虫の体験と関心から来ていることがよく解る本です。
子どもたちは未来人、未来人は宇宙人となっていく。
そんな、素晴らしい未来を実現するためにも、今 地球人類の危機をぼくたちが叫ばなければならないのである。
一部抜粋
P.12 人間がどのように進化しようと、物質文明が進もうと、自然の一部であることには変わりはないし、どんな科学の進歩も、自然を否定することはできません。それはまさに自分自身=人間そのものの否定になってしまうのですから。
P.24 昭和六十二年に尊敬するウォルト・ディズニーに捧げる『森の伝説』というアニメをつくりましたが、人間が開発と称して森の木を伐っていくのに、森の動物や草木が反乱をおこすという話です。
自然への畏怖をなくし、傲慢になった人類には必ずしっぺ返しがくると思います。
P.52 ぼくが、アニメーション映画に力を注いできたのも、一つには、この軍国主義による映画の効用を逆手に取って、夢や希望に目を輝かすことのできる子どもたちに育ってもらいたいからです。
P.181 子どもは大人からの真剣なメッセージにはかならず、耳を傾けて来る感性をちゃんと持っています。
しかも、それが夢をかきたてるおもしろいものであれば、どんなに目を輝かせてくれることでしょう。
30年ほど前に書かれた本にも関わらず、まさに現代の私たちが考えなければならない事が書かれています。文章もとても読みやすく短いので中学生位のお子さんにもお勧めします。
20年以上前のエッセイであり、その時代背景は、さらにその前の昭和30~50年代となる。
にもかかわず、全く色褪せないそのメッセージ性に強く感動する。
世の中は、すべてが悪、すべてが善で存在するわけでなく、色々な局面を持ち混在して
いる。その世の中の現実を漫画で描き、人間の脆さ、悲しみ、勇気、希望を作品とした
手塚氏の哲学的な思想が、大変よく表れている。
ラストの「宇宙から眼差しを持て」では、未来の予想と地球人として如何に、俯瞰的
に地球をみて、宇宙人として、この緑と水の惑星を愛し、救うか!その想いに、感銘
します。もっと、手塚作品を読みたくなりました。
にもかかわず、全く色褪せないそのメッセージ性に強く感動する。
世の中は、すべてが悪、すべてが善で存在するわけでなく、色々な局面を持ち混在して
いる。その世の中の現実を漫画で描き、人間の脆さ、悲しみ、勇気、希望を作品とした
手塚氏の哲学的な思想が、大変よく表れている。
ラストの「宇宙から眼差しを持て」では、未来の予想と地球人として如何に、俯瞰的
に地球をみて、宇宙人として、この緑と水の惑星を愛し、救うか!その想いに、感銘
します。もっと、手塚作品を読みたくなりました。
手塚治虫さんの作品は、こども時代に図書館で見たことがありました。
今は、30才を過ぎ手塚治虫さんの作品に再度ふれてから、私はこんなにもメッセージが込められていたことを感激と衝撃を受けながら読んでいます。
今現在の私たちに起こっていることを、手塚治虫さんは何十年も前に想像していたのです。
未来のこどもたちのために、地球を守るために出来ること、何か始めなくてならないと強く思います。
どうかどうか、手塚治虫さんの思いがたくさんの人に伝わり、どうかどうか、化学技術の発達が素敵な未来のためでありますように。