▼深遠な洞察は、広く人生全般の問題に適用することができる。
洞察力とは「本質」を見抜く力・方法
洞察力とは、「物事の本質を見抜く力」のことです。
よく「観察力」と似た意味で捉えられることがありますが、観察はあくまで「表面的な部分を注意深く見る」行為です。
洞察力は、「表面的な部分」を含め、さらにそこから「見えていない部分」まで見抜いていく力です。
なので、洞察力が高い人は、当然、観察力も高いという関係性になります。
状況を正確に把握したり、問題の本質を見抜くことができるため、適切な判断や効果的な改善策を考案することができます。
相手の本心や意図を読み取ることができるため、コミュニケーションがスムーズに進みます。
察知する能力が高いので、先回りした行動により、「気が利く人」と好意的な印象を持ってもらえることもあります。
冒頭でも説明しましたが、洞察力は「表面的な部分」を含め、さらにそこから「見えていない部分」まで見抜く力です。
当然、表面的な部分をよく見る「観察力」も、備わっています。
特徴②:物事をゼロベースで捉える
本質を見抜くことの阻害要因として、個人の主観や思い込み、先入観があります。
洞察力が高いと、こうした要因を「ゼロ」にした、まっさらな状態で物事を見ることができます。
様々な視点から物事を見ることで、本質は浮かび上がってきます。
「洞察力のある人は主観で物事を捉えない」と先述しましたが、代わりに、様々な側面から見ようとします。
本質は、複数の情報をつなぎ合わせることで、明らかになります。
つなげるだけの情報を持っていることを前提とするので、日ごろから周囲に興味関心を持ち、様々な情報をキャッチしています。
洞察力を鍛えるためには、やはり「物事を注意深く観察する癖」をつけることがスタートになります。
具体的な特訓方法は、周囲の人や身の回りで起こることに対して、「いちいちよく見てみる」ことです。
人を対象とする場合は、放つ空気感やコミュニケーションの特徴、表情、仕草などをよく観察してみましょう。
ただし、ジロジロと露骨に見てしまっては、相手に「気持ち悪い」という印象を与えてしまいますので、さりげなく行ってみてください。
洞察力を鍛えるためには、「思い込みや先入観」を捨てることと、自身の「思考の癖」に気づくことが必要となります。
そのためには、「クリティカルシンキング(批判的思考)」という、意識的に自分の考えを批判的にみる思考法の習得が有効です。
クリティカルシンキングを鍛えることで、主観や先入観に捕らわれずに物事を見る力が養われていきます。
一方で、クリティカルシンキングは、書籍を読んだり、動画を観ただけでは、なかなか習得が難しい思考法でもあります。
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