イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む (平凡社ライブラリーoffシリーズ)宮本 常一平凡社このアイテムの詳細を見る |
父推薦の「日本奥地紀行」。
早速図書館で予約して借りてきました。
そのときに、一緒にこの本も借りてきました。
お父さんが読んだのこっち?
それとも両方読んだのかな?
宮本氏のこの本は、晩年の講義の録音から書き起こされているもので、「日本奥地紀行」を読みながら、宮本氏が解説を加えると言う興味深いものです。
そのため、全編話し言葉です。
ロッキード事件まっさかりのころらしく、彼独特のロッキード事件観がチラッと書かれています。ロッキード事件のころは子供だったし、ちゃんと理解していませんが、古い日本人の商売の仕方では普通だったのかな??
面白い視点ですね。
とこんな風に書いたら、わけがわからない方が多いと思いますが、面白い本なので、ぜひ読んでみてください。
イザベラバード本人の本も読み始めました。
当時、西洋人はほとんど足を踏み入れていない土地に、イギリス人女性が一人で乗り込むという面白さ。(しかもこの人は特に仕事があるとかではなく、ただ単に旅行したいと思って行ってるんですよ)
でも「女性一人旅は危ないよ」などど言って止める人もあまりいないのです。
それだけ、日本の旅が安全だったということらしいです。
実際、江戸時代から女性の一人旅は普通に行われていたので、西洋人だから珍しいがられることはあっても危険はないということ。
とはいっても、このイザベラさん、
勇気の有る女性であることは間違いないですね。
一人でイギリスから日本までやってきていることからしてすごいです。
日本人にとっては【当たり前すぎて】特に記録に残さなかったこととか、比較対象がないために、価値を認めなかったことなども、彼女の外国人という視点が生きて、今の私たちが読んでもとても楽しく読める本です。
蚤がとても多かったと言う話は、ちょっときびしいなぁ。
タイムマシンに乗って過去の日本に行ってみたいと、ずっと思っていますが・・・のみは勘弁だなぁ。