キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 5

2013年07月14日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」





<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく語順どおりに直訳して英語のまま理解したいと考えています。



JW:Henry, your parents both died and you were, what, seven years old?
ヘンリー、君の両親は二人とも亡くなって、君は、ええと、7歳だったっけ?


HK:I know, but…
ええ、わかります。でも...

JW:That must be quite a trauma. Have you ever thought that maybe you invented this story, this… to account for it?
それはかなりのトラウマになったはずだ。今までにこう考えたことはある?君がこの話を作ってしまったのだと、これを...説明つけるために。

account for:説明する

HK:That’s what Dr Mortimer says.
それは、モーティマ先生も同じことを言ってます。


JW:Who?
誰?


SH:His therapist.
彼のセラピスト


HK:My therapist.
僕のセラピストです。


SH:Obviously.
分かりきってる。


HK:Louise Mortimer. She’s the reason I came back to Dartmoor. She thinks I have to face my demons.
ルイズ・モーティマ。彼女が、僕がダートムアに戻った理由です。(=彼女に言われてダートムアに戻りました。)彼女は、僕は自分の悪魔と向かいあわなければならないと考えています。


SH:And what happened when you went back to Dewer’s Hollow last night, Henry? You went there on the advice of your therapist and now you’re consulting a detective. What did you see that changed everything?

そして、君が昨夜デュワーズホロウに戻った時に何が起きたんだ?ヘンリー?君はセラピストの助言に従ってそこへ行った。そして今、君は探偵に相談に来てる。何を見たんだ?全てを変えてしまうようなものを?

※いつのまにかシャーロックもヘンリーって呼んでる・・・・

HK:It’s a strange place, the Hollow. Makes you feel so cold inside, so afraid.
そこは変わった場所です。そのくぼ地は。中にいるととても寒く感じて、そしてとても怖い。

Hollow:くぼ地


SH:Yes, if I wanted poetry, I’d read John’s emails to his girlfriends, much funnier. What did you see?
分かった。もし僕が詩を読みたいときは、ジョンのガールフレンドへのメールを読むから、そのほうがもっと面白い。何を見たんだ?


HK:Footprints. On the exact spot where I saw my father torn apart.
足跡を。僕の父が引き裂かれたまさに同じ場所に。


JW:A man’s or a woman’s?
男の?それとも女の?


HK:Neither. They were…
どちらでもありません。それは・・・


SH:Is that it? Nothing else? Footprints. Is that all?
それだけ?他には何も?足跡。それで全部?


HK:Yes, but they were…
ええ、でも、それは・・・・


SH:No, sorry, Dr Mortimer wins, childhood trauma masked by an invented memory. Boring! Goodbye, Mr Knight. Thank you for smoking.
いや。申し訳ない。モーティマ先生の勝ちだ。作られた記憶により覆い隠された子供時代のトラウマだ。つまらない!さよなら、ナイトさん。煙をありがとう。



HK:What about the footprints?
足跡の件はどうなんです?

What about~~:~~はどうなったんです?~はどうしたんです?

SH:Oh, well, they’re probably pawprints, could be anything, therefore nothing. Off to Devon with you. Have a cream tea on me.
ああ、それは、動物の足跡でしょう。可能性はいくらでもある。だから何でもありません。デヴォンにお帰りなさい。クリームティーをおごりますよ。



HK:Mr Holmes, they were the footprints of a gigantic hound!

ホームズさん、それは、巨大な猟犬の足跡だったんです。


SH:Say that again?
今なんて?


HK:I found footprints, they were…

僕が足跡を見つけて、それは...



SH:No, no, no, your exact words. Repeat your exact words from a moment ago, exactly as you said them.
ちがうちがう。正確に言ったとおりに。一言一句さっき言ったとおりの言葉を繰り返して、自分が言ったのと全く同じに。


HK:Mr Holmes, they were the footprints of a gigantic hound.

ホームズさん、それは、巨大な、猟犬の、足跡、だったんです。

きました!正典と一言一句たがわぬ台詞!


SH:I’ll take the case.
事件を引き受けましょう。


JW:Sorry, what?
え?何ですって?


SH:Thank you for bringing this to my attention, it’s very promising.
ありがとう、この事件を僕の注目するところへ持ち込んでくれて。これはとても期待出来そうだ。

promising:前途有望な, 見込みのある, 期待できる


JW:No, no, no. Sorry, what? A minute ago footprints were boring, now they’re very promising?

いや、わからん、ちょっと待てよ、なんだ?1分前は足跡がつまらなくて、今は期待できそうって?

SH:It’s got nothing to do with footprints. As ever, John, you weren’t listening. Baskerville, ever heard of it?
足跡には何も関係ないが、相変わらずだ、ジョン、君は聞いてなかったんだ。バスカヴィルって聞いたことあるか?

got nothing to do with:とは関係がない

JW:Vaguely. It’s very hush-hush.
なんとなくね。すごく極秘だとか。

Vaguely:漠然と,あいまいに; かすかに.
hush-hush:ごく内々の,極秘の.


SH:Sounds like a good place to start.
そこから始めるのがよさそうだ。

HK:Ah, you’ll come down, then?
ええと、じゃあ、あなたも来てくれるんですね。


SH:No, I can’t leave London at the moment, far too busy. But don’t worry, I’m putting my best man onto it. Always rely on John to send me all the relevant data, as he never understands a word of it himself.
いや。僕は現在ロンドンを離れられない。多忙を極めてるんだ。しかし、ご心配なく、最高の人材を差し向ける。いつもジョンに全ての関連データを送ってくれるように頼んでいるんだ。彼自身にはその意味するところは全く分からないまでもね。

relevant :適切な,妥当な,関連のある


JW:What are you talking about, you’re busy? You don’t have a case. A minute ago you were complaining…
何の話をしているんだ?お前が忙しい?事件なんて一つもない。1分前に不平たらたら...


SH:Bluebell, John! I’ve got Bluebell! The case of the vanishing glow-in-the-dark rabbit. NATO’s in uproar.
ブルーベルだ、ジョン。ブルーベルがある。暗闇で光るウサギ失踪事件だ。NATOが大騒ぎしてる。

in uproar:大騒ぎで

※あ、NATOが出てきた。オオゲサな物言いが好きなホームズらしい

HK:Oh, sorry. You’re not coming then?
ああ、ごめんなさい。じゃあ、あなたは来ないんですね?


JW:Oh. OK. OK. (THROWS A CIGARETTE CASE)

はぁ、分かった、分かった。(とタバコを骸骨から取り出してシャーロックに投げる!)


SH:I don’t need those any more, I’m going to Dartmoor. You go on ahead, Henry, we’ll follow later.
こんなものはもはや不要だ。僕はダートムアへ行くんだ。君は先に行っててくれ、ヘンリー。僕らは後から行く。


HK:Sorry, so you are coming?
え?ということは、あなたは来る?


SH:Twenty-tear-old disappearance? A monstrous hound? Wouldn’t miss this for the world!
20年も前の失踪?怪物のような猟犬?何があっても逃してなるものか!

monstrous:奇怪な,巨大な,怪物のような.
for the world:断じて、決して



(221Bの前の路上)
JW:Oh. Looks like Mrs Hudson finally got to the wife in Doncaster.
おや。ハドスンさん、どうやらとうとうドンカスターの奥さんのところまでやってきちゃったようだ。

SH:Hmm. Wait till she finds out about the one in Islamabad. Paddington Station, please.
うん、彼女がイスラマバードの奥さんのことも見つけるまで待とう。パディントン駅まで頼みます。

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