キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

バックステージへ♪

2014年05月30日 | └─恩師
5月27日 小澤征爾&水戸室内管弦楽団@ミューザ川崎
続きです。

開演前、客席に大学の恩師がいらしていたので挨拶に行きました。2年ぶりくらいにお目にかかりました。先生は今日は静岡出張から駆けつけられたのだそう。84歳になられるのにお元気だ!そして終演後にもご挨拶しようと思ってロビーで待っていたら、「君たち時間大丈夫?楽屋に行ってみようよ。」と連れて行ってくださいました。
キャードキドキ。

実は楽団のスタッフをやっている同級生から、終演後はマエストロが大変お疲れになるので(そのお世話で?)私たちに会いに行けないという断りのメールが入っていました。そうだろう、そうだろう。それなら今夜は彼にも挨拶なしで失礼しようと思っていたのですが、先生が連れて行ってくれるところまでは行ってもいいかな。先生は水戸の団員さんには昔馴染みが結構いらっしゃるみたい。


楽屋口。
先生はいわゆる顔パスです。


ステージ裏は二重構造になっていて、楽団員さんのいる広いところとマエストロのいる奥の部屋(楽屋)があります。楽屋の前はスタッフの人が何人もいます。楽団員の皆さんはもうラフな服に着替えて撤収していくところでした。恩師は顔見知りの楽団員さんに声をかけたり、私たちを紹介してくれたりした後、奥の部屋に入っていきました。私たちはもちろん広いところで待機です。待っている間、恩師の知り合いの音楽記者さんとお話できたんですが、クラシック音楽の素人の質問にいろいろ答えていただけて勉強になりました。お名前を聞きそびれた。いつかまた会えるかな?

そんなことをしているうち、スタッフの同級生にも会えました。仕事中で忙しそうでしたが、彼も恩師にはもちろんご挨拶。そしていろいろこのコンサートにまつわる話をしてくれました。(というか恩師に話してたのを聞いてただけ。業界の話、固有名詞も知らないしであまりよくわからなかった…勉強しよう)


そして、楽団員さんがほとんど帰ってしまったあと、小澤征爾さんが奥の部屋から出てきました。ボストンレッドソックスの真っ赤なスタジャンに、ニューバランスのスニーカーでした。

きやー!
生オザワ!
生セイジ!



そしてなんと恩師が私達をマエストロに紹介してくれました。
不思議とそんなに緊張しませんでした。そういうの飛び越える魅力溢れる方なんでしょう。マエストロは24歳のオーボエ王子をつかまえて「こいつまだ24才なんだぜ」などと繰り返し、悔しそうでした。何だろ?とてもおちゃめな感じが漂ってました。
今回の演奏会、前半は「指揮者なし」での演奏でしたが、スタッフの話によるとリハーサルでは、ばしばし指揮してたそうです。できるだけ体力温存していただきたいのに、始まったら止められない…ようなお話でした。なんだかとっても「らしい」ですね。恩師とは中でも話をしたんだと思いますが、外でもいろいろ話してました。「サイトウキネンでベルリオーズやるよ。」とか。まだまだ残って話したそうでしたが、スタッフに「そろそろ帰りますよ」と促されていました^^。


オーボエ王子(笑)にもお疲れさまーと声をかけることが出来ましたが、ニコニコ手を振ってくれる好青年。
カワイイ!




実は私、20年以上前に一度小澤征爾さんに会ったことがあるんです。その時は征爾さんのお母様もいらしてて、茶話会みたいなイベントが開かれ、友達に誘われて参加したのだと思います。小澤征爾さんの兄弟が揃ってアカペラで黒人霊歌を披露してくれました。それはお母様のためだったと思いますが、ものすごく貴重な体験です。その時の写真がどこかにあると思うのですが、どこにしまったかなぁ。




さて、会場を後にしたあと、随分遅くなってたのですが、恩師と友人と川崎銀柳街あたりに繰り出して呑みました。
御年84歳の先生を深夜まで連れ回してしまいましたが、満州の話、戦時中の話、先生の苦学の話、今の集団的自衛権の話、コンサートの話、小澤征爾さんの話、たくさん聞かせていただきました。う~時間が足りない!
先生はその日は静岡出張から直接コンサートを聴きに来て、翌日は宇都宮だというので、今夜は家に戻らず(先生の家川崎なのに)、東京駅前のホテルに泊まるとおっしゃってました。今度大学の同期会を5年ぶりにやるので、先生もお誘いしたら、もう先約有とのことでした。「いつなら大丈夫ですか?」と尋ねると、「2015年まではいっぱいなので、2016年なら」との話になり、今なんと2年後の同期会の計画が進行しています2年後まで予定ギッシリってすごいですね。超人?!先生、いつまでもお元気で。



素晴らしい音楽を聴き、いろんな人に会って、いろんなことが起こった夢のような一夜でした。

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