父を語る (1972年) | |
小沢さくら 東京 中央公論事業出版 |
課題図書その3
小澤征爾氏のお父様小澤開作氏のことを家族がまとめた本。
小澤開作氏についてはほかの人が書いた本もありますが、まずはここから行こうかと思います。
小澤開作氏は、山梨の貧しい農家に生まれ、それでも歯科医になるべく勉強をし、さらに勉強をしたいとドイツに向かおうと思っていた。シベリア経由で行こうと思ってまず満州にわたりそこで働きつつ機会を待っていたところで、石原莞爾らと出会ってしまい、歯医者をやめて政治活動家になっていくのだそう。そうして、五族協和の理想に燃えた活動をしていたが、最終的には満州から追放され、太平洋戦争の開戦前に日本に戻ってくることに。戦時中は立川に住んだが、特高が張り付く日々だったらしい。戦後は川崎で歯科医を再開したとか。
ここまでは、先生に聞いた話。相当豪胆な人物で、武勇伝の数々があるのだそう。本には詳しく書いてあるらしいので、楽しみ。