キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

大田区町工場の底力! 小野製作所

2014年11月03日 | ☆旅行─東京散歩
「オオタノカケラ」ワークショップにもう一回参加してきました。前回とても楽しかったので、友人にも声をかけて行ってきました。





そして、その近所にある町工場を見学してきました。
この工場の方がイベント会場に遊びにいらしてて、「工場見に来るかい?」とお誘いいただいたのでした。

大田区矢口にある小野製作所です。


(機械の説明をしてくれる小野さん)

職人さん一人の小さな工場です。
経営者の小野さんはこの道50年以上の大ベテラン。22歳くらいの頃に、馬込にあった従業員50人くらいのゲージの工場に就職し、修行をして30台で独立したそうです。もともとは蒲田に工場を持っていたそうですが、マンションを建てるということで立ち退きにあい、矢口に移ってきたのだとか。

工場は木造2階建。
トタンで覆われた町工場長屋の一角にあります。
中は一坪半程。とても狭いところです。
そこに、旋盤の機械と研磨の機械が置いてありました。
古くてボロボロに見える建物ですが、中はとても整理整頓されていてきれい!!机の引き出しの中も整然としています。机の上のボールペンも向きも揃えて綺麗に整列してた。
もちろん部品も。。


(ずらりと並んだ金属を削る刃物、様々な大きさ、形の物が揃っています)

「几帳面じゃなきゃこの仕事はできないよ。千分の一ミリの仕事をしてるんだから。」とは小野さんの弁。
私みたいなズボラな人間ではとても務まらないなーと思いました。

休日にもかかわらず、仕事のことをいろいろ説明してくださり、実際に機械も動かして見せてくれました。


(研磨の機械で実際に削っているところ。火花が飛び散っています。)

この工場では、主に計測機器の部品を作っているそうです。
そのためとても正確な仕事を求められ、機械では千分の5ミリまでの設定ができるようなのですが、小野さんはその腕と勘でさらにそこから5倍の精度を打ち出すことができるのだそうです。


(機械の設定の一目盛りは5ミクロン)


(こちらは旋盤)

作った部品のサイズを実際に測って見せてくれましが、どこを測っても1ミクロンの単位までしっかり揃っていました。すごーい!!


(1ミクロン単位まで計測する機器で測ってるところ)


この道50年以上という小野さんの後継者はいないそうで、この技術ができる人がどんどんいなくなってるとおっしゃってました。勿体無いことですね。
いろんなところから見学に来るそうで、テレビの取材も受けたり海外から見学者も来るそうです。人が来るのは嬉しいようで、町工場に足を踏み入れるの初めての私のようなど素人にもわかりやすく説明してくれました。



またいつでもおいでと言ってもらえましたので、今度は何か差し入れ持って行こうかな?
小野さん、ありがとうございました!


YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
台湾旅行一覧 ただいま64回
海外旅行一覧 ただいま123回?