去年のうちに読了した本。
ヒマラヤ登山のノンフィクション3冊目。
これは、1996年に実際に起きた大量遭難事件の当事者(生還者)が書いたレポート。
ヒマラヤ登山の技術的な面だけでなく、利害関係なども含めてとても複雑な状況を理解する助けになった。エベレスト登山と言っても聖域ではなく、下界の社会と変わらないこともわかった。
この本を書いた人は、もともとジャーナリストでエベレスト登山のことを記事にするために登山隊に入った人。図らずもこの遭難事件の当事者となったため、体験に加えてさらに色々な取材を重ねてこの本を書いたそう。迫力があった。
この遭難事件には関係者が多く、当事者の書いた本をあと2冊あるらしい。
それも読んでみたいと思います。
この1996年の遭難事件は2回映画化されている。新しい方の映画がネットでレンタルできたので見てみた。2015年の作品。 話は割合にシンプルになっていて本の中身と違うところもあったけれども、実際の登山の様子などが映像で見れるのは分かりやすかった。