20年来の友人に誘われて、千駄木にある旧安田楠雄邸へ出かけてきました。
友人はここに住んでいた安田さんの親戚だそうで、子どものころに来たこともあったのだそう。一般公開されてから、初めての訪問だったそうです。
素晴らしい邸宅。
素晴らしい邸宅。
大正時代の日本家屋が関東大震災、戦災もかいくぐり、奇跡的に残されていました。
東京都指定名勝 旧安田楠雄邸庭園【 東京都文京区】
旧安田楠雄邸庭園は、かつて学者、実業家、文化人が多く住み大邸宅が多く存在した屋敷町、千駄木(東京都文京区)にあります。
邸宅と庭園は、「豊島園」の創始者である実業家、藤田好三郎(ふじたよしさぶろう)によって1919~1920年に造られました。関東大震災後、旧安田財閥の創始者・安田善次郎の女婿である安田善四郎が藤田家からこのお屋敷を買い取り、安田家の所有となりました。そして1995年、当主の楠雄氏が他界した後、夫人により公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)に寄贈され現在に至ります。
友人の高祖父は明治天皇の侍医で、曾祖父は森鴎外と一緒にドイツ留学したとか、いろいろ興味深い話をきいたことがあります。
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応接室(洋間)家具は元の住居のものだそうです。
この変わった形のテーブルは上が回転するらしい。
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2階の客間の書院。
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昭和初期に新妻のために改築された台所。
北向きなのにガラスの入った天窓のおかげでとても明るい。
銅製の流し台はアイランド!お客も多かったのでしょうね。
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網戸が付いた食器棚は双方向から取り出し可能。
硝子戸の向こうは女中さん部屋(この建物には2か所あり)。
友人の話によると、友人のお父さんも小さいとき(戦前)はきょうだいひとりひとりに「姉や」がいたのだそう。
別世界!
友人も世が世なら近づけない「おひい様」だったのかも~。
友人も世が世なら近づけない「おひい様」だったのかも~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/21/1e1996a9bb8c3badaeba593fcc9f00e6.jpg)
家族の茶の間についた水や。
ここで簡単なお茶は沸かせるようになってるんですね。
便利ですね~。
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応接室を囲むサンルームの床はゴム製のタイル。
大正時代にこういうものがあったのですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/13/fccb7dd1febf4125233925f36eadcc4b.jpg?1665106308)
四季折々の風情が楽しめる庭。
枝が曲がっている大木は柏だそう。
この家の屋号も「かしわ」だったのだとか。
このお宅は庭に防空壕もまだ残っているそうです。
石造りの立派なものだそうです。
こんな古いお宅を見るのは結構好きですが、ゆかりのある人と見るというのはまた格別でした。案内してくださるボランティアスタッフの方も親切で、大事に守っていらっしゃるのがよくわかりました。
それにしても、いかに立派な建物とはいえ、大正時代に建てられた家に平成まで創建時のまま大事に暮らしていらっしゃったとは、安田楠雄夫人のお人柄がしのばれますね。