今朝のヤフーニュースにこんな記事がありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090803-00000507-san-soci
学校の授業だけでは泳げない子供たちが増えているんだそうです。
ちょっとびっくりしました。
女子の半数が「カナヅチ」の中学もあるとか。
東京都内らしいですが、プールのない学校なのかな?
運動は体力づくりやチームワークを学ぶなど、いろいろな意味があるでしょうが、水泳は、命にかかわる技能なので、できればみんなに泳げるようになってほしいですね。
さて、その昔、私の入学した小学校には、プールがありませんでした。
それでも水泳の授業はありました。
洗面器を家から持参し、水を張って顔をつけ、「ぶくぶくぶくぶく」する練習。
(かわいいでしょ?)
それと、年に一度だけ、バスを仕立てて町のプールのある小学校まで行っての実地練習。
上級生になると、川で泳ぐ授業があったそうですが、低学年はさすがに危ないからか、川での授業はありませんでした。
この授業内容では、泳げるようになるのは難しそうですが、夏休みに川に遊びに行って、友達と遊んでいるうちに少しは泳げるようになったようです。
川で泳ぐとはいっても、ちゃんと地域ごとに遊泳区域が決まっており、竹で囲ってありました。
父兄の人たちが交代で監視に出てくれていて、こどもたちは、かまぼこ板の「命札」(というそうです。ネットで知りました)を持って泳ぎに行ってました。
10歳の夏、プールのある町の学校に転校しました。
同級生は1年生からプールの授業を受けているので、泳げない子はほとんどいませんでした。
私は息継ぎなどがヘタで、25メートル泳げなかったので、恥ずかしかった記憶があります。
友達に追いつくため、夏休みのプール開放で友達に教えてもらったり、テレビで研究したりして自主トレしてました。
余談ですが、村の学校と町の学校の違いを痛切に感じたのが、このプールの授業と音楽の授業でした。
町の学校にはいっぱい楽器があって、同級生たちが器用に弾くのがまぶしかったものです。(負けたくないので、自主トレしました~)
そんなわけで、水泳には少なからずコンプレックスを持っていた私ですが、中学を出て高校へ入る頃には、なんとか人並みに泳げるようになっていました。
私の通った高校には50mプールがあり、卒業するまでに生徒を全員泳げるようにするという校風でした。
県下のいろいろな中学から生徒が集まるので、かつての私のように、学校にプールなかった、という同級生もいました。
夏休みの前になると、水泳の授業でテストがあります。
クロール、平泳ぎそれぞれ50メートルを制限タイム以内に泳ぐというものです。
これに合格しないと、夏休み前の短縮授業中に毎日水泳の特訓を受けなくてはならなくなります。
今から思うと、親切な制度だったと思いますが、泳げない人にとっては地獄の特訓です。
これが、毎年夏になると繰り返されます。
そのため、1年の時には泳げなかった人も、だんだんと泳げるようになったのではないかと思います。
プールがあれば、みんな泳げるようになるのにな~と思っていました。
私の入学した小学校も、私の転校後数年したら立派なプールができました。
こうやって、教育環境は整ってきているし、昔と違ってスイミングスクールも増えていて、通わせてる人も多い印象だったのですが、むしろ泳げない子供が増えているのですね。
せっかく学校にプールがあるのに、もったいないですね。
ちゃんと使えばいいのに。
夏休みのプールの開放もないのかしら??
ところで、大学の水泳の授業では、フォームのビデオ撮影や、素もぐり、フィンを使う練習、高飛び込み、水球などいろいろなユニークなものがありましたが、一番役に立ってるのは、立ち泳ぎの習得です。
立ち泳ぎができるようになったおかげで、海でもおぼれない自信がつきました。
立ち泳ぎこそ、子供のうちに教えといたほうがいいかもしれませんね。