高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

新春企画 ~この30年で一番変わったことはなんですか? その4

2019-01-25 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
★ この30年で一番変わったことはなんですか? ★

香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

『自分が農家になったこと』
畑が付いた民家を購入し土佐山田町に家族で引っ越したのが2003年のこと。
家庭菜園5年間を経て、2008年5月に営農し始めて現在に至っています。
正直なところ、自分が職業欄に「農業」と書くようになるとは当時全く思っていませんでした。
人生って先はわからないものですね。だから面白いです!
「念ずれば花ひらく」という言葉が好きですが、ただひたむきに積み重ねた結果の上、
成し遂げられるという意味だと思います。
農家になったからこそ、それまで見えてなかったものが見られるようになりました。
ホントありがたい!!

高知市 かざぐるまの山本たか子です。

あまりにも変わったことが多くて何を書いてよいかわかりません。
“一番変わったこと”というわけではなく、変わったことの中の一つを書きます。
13年前に35年間務めた仕事を退いた後、オーガニックマーケットに縁ができ、
同時期に「食品の裏側」という本を読んで、毎日摂っている食事について目が覚めました。
また、マーケットの関わりから土といのちへ繋がって、今に至っています。
(数年間、朝倉の大学官舎に住んでいながら、土といのちのことを全く知りませんでした。灯台下暗しとはこのことでしょう)
これから更に世の中も、私の身辺もどんどん変わっていくことでしょう。
よりよく変わっていくように願うばかりです。

香美市 さくらベーカリーの明神充です。

30年前といえば、中国に初めて旅行した頃です。
真冬の北京駅前に夜到着したのですが、駅からはみ出した人々が何千人もいて、その熱気でごった返していました。
切符を買う風でもなく、列車に乗る予定がある風でもない老若男女が、
布団や衣類とは思えないものを体にぐるぐる巻きつけて、寒さをしのいでいました。
後で聞いた話ですが、彼らはあてもなく北京にたどり着いた出稼ぎ労働者とその家族だったようです。
最近テレビで北京駅周辺の光景をみました。
私の見たあの駅とはまったくの別世界。
この30年間で一番変わったと私が思うのは、お隣の国中国です。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2019年2月号より転載しました。
コメント
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