高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

勇気百倍農園だより 11月5日記

2015-11-27 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
須崎市 勇気百倍農園の濱口宗久です。

私の農業

私の今行っている農業は、
いわゆる有機農業といわれるものです。
私の有機農業とは、有機質の肥料を使用し、
化学合成の農薬と化学合成のミネラル資材を使用しないことです。

多くの人は、有機農業は農薬を使用できないと思っています。
私も以前はそう思ってました。
有機農業でも農薬が使えることを知り、驚きました。
使えることは分かりましたが、
だからと言って農薬と呼ばれるものにアレルギーがあり、
去年まで使用しませんでした。

私は就農2年目ですが、1年目の虫との戦いで、
かなりの野菜のロスをだした私は、
天然成分でできた、自分が納得できる農薬なら
使用しようと考えを変えました。

今使っている農薬は、
除虫菊の成分を抽出した農薬、微生物農薬、
100%醸造の米酢の3種類を使用しています。

農薬も使用しますが、防虫対策の基本は
不織布といわれる白い布を使用することです。
現在の私の畑は、不織布で野菜を覆っているので、
白一色で傍から見ると
何を作っているか判らない畑となっています。


不織布の働きは、虫の侵入を出来るだけ抑えることです。
不織布は虫の侵入を完全に防ぐものでないので、
虫が侵入した場合は、手作業での防虫対策となります。

ところで話は変わりますが、
私の農園名の勇気百倍農園は、
ジブリのおもひでぽろぽろのセリフで、
有機農業は、勇気の出る農業 勇気の要る農業から付けました。

実際不織布で囲っただけの防虫対策では、
白い布で囲っているだけに虫の侵入に気付くことが遅れ、
一畝分の野菜の全廃棄も1回だけではありません。
これは化学農薬を使えば対策が簡単に出来ることで、
周りの農家から農薬を使ったらと、何回も言われました。

実際今までの苦労が全て無になってしまうので、
精神的には結構まいりますが、
安心安全でおいしい野菜を作りたいと思いで
始めた有機農業ですので、
勇気百倍で乗り切っています。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』12月号より転載しました。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-11-27 11:51:58
勇気百倍の意味がわかって感動しました。今まで勝手に「100パーセントゆ~うき~、もうがんばるし~かな~いね」を歌っていました!
返信する
Unknown (管理人)
2015-11-28 17:07:24
そうなんですねぇ。おもひでぽろぽろなんですね。
濱口さんの野菜から勇気がもらえそうです。
返信する

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