昨夜は、駅前にある「民宿旅館 サロベツ会館」に泊まりました。


(サロベツ会館の夕食)
幌延町は原子力関連施設の誘致を進めた結果、「幌延深地層研究センター」、関連研究所の「幌延地圏環境研究所」も開設されたとありましたから、その工事関係者なのかの長期滞在者が多いようでした。
幌延駅は、宗谷本線の中では大きな駅で、木造上屋のあるホームと、駅舎にはJRの窓口のほか,観光案内所や沿岸バスの窓口が併設されていました。

さて、今日はいよいよ稚内。乗る列車は宗谷本線稚内行き普通列車。
○幌延 06:21発
・下沼 06:28着 06:28発
・豊富 06:36 06:36
・徳満 06:41 06:42
・兜沼 06:50 06:57
・勇知 07:02 07:03
・抜海 07:11 07:25
・南稚内 07:37 07:38
○稚内 07:42着
6時頃稚内方面から、キハ54が2両でやってきて、1両は私たちが乗る稚内行き。片方の1両は6時3分発名寄行き普通列車に分かれました。
幌延の地名は、アイヌ語のポロ・ヌプ(大きな平原)に由来するとおり、ここからサロベツ平野が広がっています。

昨日からの雨は上がりましたが、雲が厚く今日もあかり景色を楽しむことが出来ないかもしれないという不安を抱えての出発です。
私たち2人の他1人を乗せた列車は、幌延を出発しました。

下沼までは、国道からも離れてひたすら防雪林に囲まれて走るため、あまり開放感を感じません。

下沼の地名は、アイヌ語のパンケ・ト(下の沼)が語源。下沼を出ると、途中、林に囲まれて見通しが悪い所もありますが、牧草地の中を進みます。左手には、パンケ沼、ペンケ沼があるサロベツ原野が広がっているのですが、天気のせいかよく見えません。

豊富は、幌延よりは規模の小さい駅ですが、特急も停まります。

豊富からは、高校生を中心に10名ほど乗ってきました。まだ6時半を過ぎたのにと思いましたが、次の列車は8時19発なので、この列車に乗らないと部活などに間に合わないのでしょう。
豊富から徳満までは、牧草地の中を進みました。

徳満を過ぎるとしばらくは右手に国道が40号線が併走するのですが、次第に離れ兜沼に向かいます。
サロベツ原野の北の端にある、その姿がかぶとに似ていることから名づけられた兜沼が10分の所にある、兜沼駅。

ここでは、上り一番列車待ち合わせのため7分停車。
左に兜沼を見て出発ると、この先は丘陵地帯となり、牧場風景が見られます。
勇知駅は、日本最北の貨車駅。駅前は立派な診療所。


抜海までの車窓は丘陵地で、平坦なところは牧草地になっていました。
天気が良ければ、日本海と利尻山が見えてくると抜海のはずですが…

抜海は交換駅で、上り札幌行き特急スーパー宗谷2号行き違いのため14分間停車。
抜海港から利尻・礼文を結ぶ人だけでは乗れない貨物フェリーが出ていた時代もありますがいまはそれもなく、駅舎は開業当時の建物と貫禄がありますが、駅前はさびしいものでした。

抜海から南稚内の間は、宗谷本線のハイライト、景色が良いところです。
周辺は丘陵で,木も生えず熊笹のみが茂っている。突然左に視界が開け、断崖の上から雄大な利尻山を望むはずでしたが…。

晴れているときには列車の運転手さんが最徐行をしてくれるので、シャッターを切るには十分な時間があるはずなのですが…。
海岸線を離れ、「こまどりスキー場」が見えてくるとまもなく南稚内。

南稚内駅は宗谷本線以前に開通した天北線の終点として開駅し、当初は「稚内駅」でした。その後宗谷本線も開業したのですが、利尻・礼文・樺太航路の港まで距離があるということで、現在の稚内駅まで延長され、稚内港駅となったのですが、まもなく稚内港駅を稚内駅、稚内駅を南稚内駅に名称を変更したそうです。
今でも稚内の中心は稚内駅よりも南稚内駅のほうにあり、地元市民の利用者は南稚内のほうが多く、特急も全列車停車します。

この普通列車からも、20人ほどの人が降り、残ったのは私たちを含め5人でした。
右手に、宗谷北線運輸営業所の車庫をみて高架を過ぎると終点稚内。

稚内駅は、「稚内駅前地区第一種市街地再開発事業」の一環として工事中で、シンボルの車止めの所にある「最北端の看板」も一時撤去中。1面のホームも、片側の線路が撤去されていました。

すべての事業が終わるのは平成24年3月の予定だそうです。

(指宿駅・鹿児島駅・東京駅から、稚内駅までの距離が書かれていました。)

稚内発14時12分発旭川行きで戻るため、稚内滞在時間は6時間30分。そこで、宗谷バスの定期観光バス「日本最北端と北海道遺産巡り」に乗ることにしました。この観光バス、事前の予約不要で稚内駅を8時20分に出発し、12時に戻ってくるので、時間的に都合がよいのです。

コースは、日本最北端なので「宗谷岬」と、52ある北海道遺産のうち稚内にある「稚内港北防波堤ドーム」と「宗谷丘陵の周氷河地形」が中心となります。


つづく


(サロベツ会館の夕食)
幌延町は原子力関連施設の誘致を進めた結果、「幌延深地層研究センター」、関連研究所の「幌延地圏環境研究所」も開設されたとありましたから、その工事関係者なのかの長期滞在者が多いようでした。
幌延駅は、宗谷本線の中では大きな駅で、木造上屋のあるホームと、駅舎にはJRの窓口のほか,観光案内所や沿岸バスの窓口が併設されていました。

さて、今日はいよいよ稚内。乗る列車は宗谷本線稚内行き普通列車。
○幌延 06:21発
・下沼 06:28着 06:28発
・豊富 06:36 06:36
・徳満 06:41 06:42
・兜沼 06:50 06:57
・勇知 07:02 07:03
・抜海 07:11 07:25
・南稚内 07:37 07:38
○稚内 07:42着
6時頃稚内方面から、キハ54が2両でやってきて、1両は私たちが乗る稚内行き。片方の1両は6時3分発名寄行き普通列車に分かれました。
幌延の地名は、アイヌ語のポロ・ヌプ(大きな平原)に由来するとおり、ここからサロベツ平野が広がっています。

昨日からの雨は上がりましたが、雲が厚く今日もあかり景色を楽しむことが出来ないかもしれないという不安を抱えての出発です。
私たち2人の他1人を乗せた列車は、幌延を出発しました。

下沼までは、国道からも離れてひたすら防雪林に囲まれて走るため、あまり開放感を感じません。

下沼の地名は、アイヌ語のパンケ・ト(下の沼)が語源。下沼を出ると、途中、林に囲まれて見通しが悪い所もありますが、牧草地の中を進みます。左手には、パンケ沼、ペンケ沼があるサロベツ原野が広がっているのですが、天気のせいかよく見えません。

豊富は、幌延よりは規模の小さい駅ですが、特急も停まります。

豊富からは、高校生を中心に10名ほど乗ってきました。まだ6時半を過ぎたのにと思いましたが、次の列車は8時19発なので、この列車に乗らないと部活などに間に合わないのでしょう。
豊富から徳満までは、牧草地の中を進みました。

徳満を過ぎるとしばらくは右手に国道が40号線が併走するのですが、次第に離れ兜沼に向かいます。
サロベツ原野の北の端にある、その姿がかぶとに似ていることから名づけられた兜沼が10分の所にある、兜沼駅。

ここでは、上り一番列車待ち合わせのため7分停車。
左に兜沼を見て出発ると、この先は丘陵地帯となり、牧場風景が見られます。
勇知駅は、日本最北の貨車駅。駅前は立派な診療所。


抜海までの車窓は丘陵地で、平坦なところは牧草地になっていました。
天気が良ければ、日本海と利尻山が見えてくると抜海のはずですが…

抜海は交換駅で、上り札幌行き特急スーパー宗谷2号行き違いのため14分間停車。
抜海港から利尻・礼文を結ぶ人だけでは乗れない貨物フェリーが出ていた時代もありますがいまはそれもなく、駅舎は開業当時の建物と貫禄がありますが、駅前はさびしいものでした。

抜海から南稚内の間は、宗谷本線のハイライト、景色が良いところです。
周辺は丘陵で,木も生えず熊笹のみが茂っている。突然左に視界が開け、断崖の上から雄大な利尻山を望むはずでしたが…。

晴れているときには列車の運転手さんが最徐行をしてくれるので、シャッターを切るには十分な時間があるはずなのですが…。
海岸線を離れ、「こまどりスキー場」が見えてくるとまもなく南稚内。

南稚内駅は宗谷本線以前に開通した天北線の終点として開駅し、当初は「稚内駅」でした。その後宗谷本線も開業したのですが、利尻・礼文・樺太航路の港まで距離があるということで、現在の稚内駅まで延長され、稚内港駅となったのですが、まもなく稚内港駅を稚内駅、稚内駅を南稚内駅に名称を変更したそうです。
今でも稚内の中心は稚内駅よりも南稚内駅のほうにあり、地元市民の利用者は南稚内のほうが多く、特急も全列車停車します。

この普通列車からも、20人ほどの人が降り、残ったのは私たちを含め5人でした。
右手に、宗谷北線運輸営業所の車庫をみて高架を過ぎると終点稚内。

稚内駅は、「稚内駅前地区第一種市街地再開発事業」の一環として工事中で、シンボルの車止めの所にある「最北端の看板」も一時撤去中。1面のホームも、片側の線路が撤去されていました。

すべての事業が終わるのは平成24年3月の予定だそうです。

(指宿駅・鹿児島駅・東京駅から、稚内駅までの距離が書かれていました。)

稚内発14時12分発旭川行きで戻るため、稚内滞在時間は6時間30分。そこで、宗谷バスの定期観光バス「日本最北端と北海道遺産巡り」に乗ることにしました。この観光バス、事前の予約不要で稚内駅を8時20分に出発し、12時に戻ってくるので、時間的に都合がよいのです。

コースは、日本最北端なので「宗谷岬」と、52ある北海道遺産のうち稚内にある「稚内港北防波堤ドーム」と「宗谷丘陵の周氷河地形」が中心となります。


つづく