旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

最北端 稚内への普通列車の旅10 帰路 小樽まで

2015-01-20 05:07:44 | 最北端 稚内への普通列車の旅
 旭川発16時9分発岩見沢行き普通電車。2日目と同じルートを、逆戻りするので、時刻表は省略します。

 旭川駅の特徴の一つ、改札口を出ると、ガラス戸の仕切りがあります。 冬の寒さが厳しいからでしょうか。これも駅が新しくなるとなくなる運命。


 乗る電車は、小樽から旭川まで乗ってきたのと同じ711系の赤い電車。


ホームで電車を待っていたら隣のホームに、16時5分発札幌行き「特急旭山動物園号」が入ってきました。


 旭山動物園の元飼育員さんで現在は有名な絵本作家である、あべ弘士さんデザインのこの列車、1号車ホッキョクグマ、2号車オオカミ、3号車ライオン、4号車チンパンジー、5号車ペンギン、と絵が描かれています。中には、それぞれの動物のハグハグチェアーなどがあり子どもに大人気の電車です。



 さて、旭川を定刻に発車したものの、天気はあいにくの曇天。
 来たときと同じように、車窓の景色を楽しむまでとはいきませんでした。
 伊能・納内間から見る神居山。山頂のラジオや防衛庁の中継施設も雲の中。


 気がつけば、711系の中でもこの電車は冷房車。

 電車は3両編成でしたが、ほとんど乗客はいませんでした。


 車内広告には、「京浜急行」の広告が。現在は普通電車としてしか使われていないものの、函館本線の小樽- 札幌- 旭川間の他、千歳線・室蘭本線の札幌-苫小牧-東室蘭-室蘭間でも使われているため、新千歳空港利用者をターゲットとした広告でしょう。
 それにしてもJRの電車の中に、私鉄の広告が。


 岩見沢には17時52分の到着。13分の待ち合わせで、今度は手稲行き「区間快速いしかりライナー」に乗り換えです。
 「いしかりライナー」に使われている電車は721系といわれるもので、岩見沢まで乗ってきた711系の後継車です。もちろん冷房付き。


 「いしかりライナー」の他に、「エアポート」として、千歳線・室蘭本線の札幌-苫小牧・新千歳空港間で使われています。


 岩見沢18時5分の発車なのですが、「臨時特急フラノラベンダーエクスプレス4号」が先行しました。


 4号に使われていた列車は「ノースレインボーエクスプレス」というJR北海道6番目のリゾート車両で、5両すべてがハイデッカー、さらに3号車は2階建てになっているものです。


 「ねぶたエクスプレス」(函館・青森駅間)、「さくらエクスプレス」(函館駅・弘前駅間)として青函トンネルを通って来たこともありました。
 岩見沢を定刻に発車して、区間快速というものの札幌まで途中11駅ある中で、高砂・森林公園・厚別・苗穂の4駅だけを通過し、札幌に18時42分に到着しました。
 この電車は手稲行きなので、その先にある小樽に行くために、札幌発18時54分発小樽行き「区間快速いしかりライナー」に乗り換えることにしました。


 札幌を定刻に発車しました。乗った電車は、札幌まで乗ったものと同じ721系。車内の扉にはスズランのイラストが描かれてあります。


 札幌を過ぎたら天気も回復に向かっているのか、青空が見えてきました。
稲穂19時8分。まだ、明るさがありました。


 これもまた、区間快速というものの、小樽まで13駅あるうち通過すする駅は、桑園・発寒中央・発寒・稲積公園の4駅のみ。
 19時35分、小樽駅4番線に定刻に到着しました。
 隣の5番線には、お座敷列車「くつろぎ」(キハ400-500番台)が停まっていました。のぞいてみると、室内はカーペット敷きの掘り炬燵となっていました。



 今日の乗車実時間7時間24分。移動距離170.6㎞。

 この日小樽は、「おたる潮まつり」の2日目でした。「おたる潮まつり」というのは、それまで実施されてきた「港まつり」「競争花火大会」などを統合して開催されるようになったお祭りとのことで、「潮ねりこみ」といって、「おたる潮音頭」「潮おどり唄」を踊りながら練り歩いている最中でした。


 つづく