「北斗星」は1988年(昭和63年)、本州と北海道を結ぶ青函トンネル開通と同時に誕生したブルートレインです。運転区間は上野駅・札幌駅間で、シャワー付きのA寝台個室「ロイヤル」、フランス料理のディナーが楽しめる食堂車「グランシャリオ」も連結され、「豪華寝台特急」として大人気を得ました。最大3往復まで増発されたこともありますが、グレードアップ版の「カシオペア」が設定されたこともあり、最後は1往復の運転となりました。
DD51形ディーゼル機関車は、非電化区間がある北海道内の函館駅・札幌駅間で先頭に立っていました。
おまけとして付いていた時点では運転されていましたが、2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正で、車両の老朽化と北海道新幹線の走行試験のため、定期運行を終了しました。
その後、臨時列車として運転されましたが、8月23日上野着の臨時列車での運行を最後に完全廃止されました。
「北斗星」の廃止によって、57年弱にわたって運行された「ブルートレイン」の歴史にも幕を閉じました。