四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

神代植物公園(4月6日)

2011-04-08 11:47:00 | 武蔵野
4月6日 快晴、初夏の陽気、20℃

神代植物公園を再び訪れました。



神代曙が満開になっていました。新たにプラカードのような表示板が地面に刺してあり
Prunus × yedoensis cv. jindai akebono
ソメイヨシノに似ているが色が濃く形態学的に異なる点もあり、この原木に神代曙と命名された。エドヒガンと他種との雑種と思われる。
と書かれていました。
話を総合すると「エドヒガンと他種との雑種と思われる枝がワシントン市から送られた。それをソメイヨシノの台木に接木したものがこの神代曙の原木」ということになります。
学名"Prunus x yedoensis cv. jindai akebono"は、神代曙がソメイヨシノ("Prunus x yedoensis )系の園芸品種であることを示しています。



ハナモモ「源平枝垂」。見事に咲き分かれ、上の方の枝に赤、下の方の枝に白と桃色の花が咲いています。背景の中央左のピンクの花は寒緋桜。



関東産の「通鳥(かよいどり)」。ピンクの中に赤の絞りの見られる椿で、雄しべ・雌しべは隠れているようです。



こちらは、熊本産の「長楽(おさらく)」。雄しべが花の中心に際立って大きく広がった品種です。同じ椿でも品種によって随分大きい変化があるものです。



シマサルスベリ(島百日紅)の根元付近のカントウタンポポ。至る所にセイヨウタンポポがみられる中、カントウタンポポが長い年月、この場所に生えて残っていると思われます。近年、地面を掘り返した後に生えるタンポポはセイヨウタンポポのことが多くなっています。



菜の花の花壇にセイヨウミツバチが飛んでいました。



ハナアブの一種「アシブトハナアブ」も来ていました。ミツバチよりも行動がゆっくりで撮影しやすい。
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相模原公園のミツバチはどこから来るのか?

2011-04-05 19:14:00 | ミツバチ
相模原公園の早咲きの桜や菜の花畑には沢山のミツバチがやってきます。
そこで、近所ではどうかと思って回ったところ、相模原公園から3km以上離れた公園のおかめ桜にも(3月31日、満開)、3.5km以上離れた、高遠から移植された小彼岸桜の並木にもミツバチは全く見られませんでした。


小彼岸桜(4月5日)

セイヨウミツバチは養蜂家の巣箱から2km位の距離を飛ぶことが知られています。それでは相模原公園にこれだけ沢山のセイヨウミツバチが来るのはどうしてだろうか?

山田養蜂場に問い合わせたところ、
「養蜂家は数箇所から数十箇所の養蜂場をもっていて季節に合わせて巣箱を移動させます。菜の花と桜は初春に有力な蜜源・花粉源になるので、相模原公園の桜の開花に合わせて養蜂家がちかくに巣箱を移動させている可能性はあります」
との回答をいただきました。
相模原公園に話を聞いても、近くに巣箱が置かれているのではないかとの見方をされていました。

やはり、相模原公園近くの畑地や雑木林のどこかに巣箱が置かれ、そこから飛んで来るのではないかと思います。

3月31日、相模原沈殿池辺りを歩いたところ、草にセイヨウミツバチが止まっていました。巣箱と相模原公園の間を通う途中で小休止していたのかもしれません。



最近、何処へ行ってもミツバチがいないか注意して歩いています。
4月1日、神代植物公園でもミツバチは見かけませんでしたが、4月2日、自由が丘から都立大学まで歩く途中、住宅の庭に咲く桃の花で2,3匹のセイヨウミツバチが吸蜜しているのを見付けました。都会の家が密集するど真ん中で飛んでいるとは意外なことでした。個人養蜂家がこの辺りにいるということでしょうか。



都立大学駅近くで昼食の店を探していたら「蜂」の文字のある看板が目に飛び込んで来ました。何と蜂の家と書いてあります。この偶然にも驚かされました。
まゆ最中、季節のお菓子などの他に、「はちの日餅」というのもあり、毎月8日にそれぞれの季節にあわせてご用意する生菓子、とのことです。
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ミツバチは散りかけた桜にも集まる

2011-04-03 20:26:00 | ミツバチ
3月31日

相模原公園のグリーンハウス横と駐車場のおかめ桜(合計22本)は2割から8割位散っている状態でしたが、まだミツバチは集まっていました。



イベント広場の西側に1本あるおかめ桜はちょうど満開で、ミツバチが多く来ていました。中にはニホンミツバチらしいのもいましたが、大半はセイヨウミツバチです。
ヒヨドリも器用に首を曲げて真横から花に嘴を突っ込み、吸蜜していました。

イベント広場南側の玉縄桜(花の4割が褐色に変色)もおかめ桜(8割が散っている)も盛り過ぎでしたが、ミツバチはそこそこ来ています。春めき桜は満開~盛り過ぎでしたが、多数のミツバチが来ていました。



今日の観察で、相模原公園の玉縄、おかめ、春めき桜には、盛りの時期を過ぎてもセイヨウミツバチが集まることが分かりました。

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神代植物公園

2011-04-03 15:58:00 | 武蔵野
---「深大寺界隈」より続く---

深大寺の開山堂北門を出て神代植物公園に入りました。神代植物公園に来たのは41年ぶり、その時はバラ園を訪れました。当時は神代植物園と呼んでいた記憶があります。



深大寺門を入ると雑木林が広がり、モミジの新緑が芽生え、左手には見上げるような高さのやぶ椿が立っていました。写真では分かりにくいですが、赤い花が咲いています。



ユリノキ大木の向こうに、コブシと白木蓮、ヒュウガミズキ、サクラなどが見えます。



ここの白木蓮は風格を感じさせる古木で、手前に花を付けた枝が垂れ下がり、目の高さより下にも花があります。若い女性が師匠に写真の手解きを受けていました。
「先生、木蓮はどれ位の角度で撮るのがいいですか?」「真横からがいいな」
その教えに倣って真横より少し上より撮る。



花の名前は控え損ねました・・・





枝垂桜。「別名『糸桜』ともいう。この桜は平安時代の昔から寺院や庭園に植えられていたもので、京都の祇園に咲く桜はつとに有名です」と説明がありました。



寒緋桜とレンギョウ。ここの寒緋桜は相模原公園のものより明るい桃色でした。





枝垂桜。先程の枝垂桜とは別の種類です。





神代曙。札には「ワシントン市から送られた枝を、接ぎ木して育てた木です。平成3年に神代曙と名付けられました」と書かれています。
調べると「染井吉野にワシントンから送られた枝を接ぎ木したら、染井吉野よりもピンクの色が濃く、咲くのも早い桜になった。神代植物公園に原木がある」というような説明も見られました。
立派な染井吉野も並んで植えられていましたが、チラホラ咲き始めの段階でした。



山野草園では、タチツボスミレ、ヒカゲツツジ、春蘭などが木々の下に咲いていました。写真はキクザキイチゲ(菊咲き一華)です。

神代植物公園はとても広く(486,537平方メートル)、約4,800種類、10何本・株の植物が植えられているそうです。見たのはその一部分です。神代植物公園の樹木はとても健康状態が良好で大きく育っていると感じました。開園(戦後すぐ)から長い年月が経った歴史を感じさせます。

※相模原公園は238,000平方メートル、神代植物公園はその約2倍の面積です。

4月1日の天候(府中、13時) : 快晴、16℃



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深大寺界隈

2011-04-03 10:47:00 | 武蔵野
4月2日は一日中快晴の予報で、調布市の深大寺・神代植物公園行きを決めました。



先ずは深大寺近くの手打ちそば屋へ。木のぬくもりのある落ち着いた店で、天ざるをいただく。深大寺そばは江戸時代からの400年の歴史があり、徳川家光が鷹狩の帰りに立ち寄り賞賛したと云われています。



深大寺水車館。
この辺は武蔵野台地の湧水の流れを利用し水車がいくつもあったそうですが、最後に残された水車を復活させた小屋がこの水車館です。
展示回廊には武蔵野台地の暮らしや水車での粉の挽き方の説明が展示されていました。



展示回廊には「武蔵野台地の湧水池分布図」(矢嶋仁吉「武蔵野の集落」(1970)より作成)がありました。武蔵野台地中央部の標高50~60m辺りには深大寺周辺の野川、仙川の湧水や井の頭池、善福寺池、三宝寺池など多くの湧水が見られ、そこを源とした川が東の方向に谷を作って流れています。
僕は幼少より青年時代まで武蔵野台地(村山、鷺宮、練馬、石神井)で過してきたので、この地図を見て故郷近くに来た懐かしさを感じました。



深大寺の門前には手打ちそば屋や甘味処などの店が軒を連ねています。鬼太郎茶屋は甘味処兼鬼太郎グッズの店です。



鬼太郎茶屋の屋根にはリモコン下駄が乗っかり、その下で目玉のおまんじゅうなどが売られています。



深大寺近くで手打ちそば屋が並ぶ風景。中央の店は昭和30年代を想い起こさせます。全部で30軒程の店があります。



深大寺に咲くシデコブシ。今まで見た中でもっとも紫色の濃い花でした。
前日に遊歩道で行き会った婦人が「深大寺のシデコブシはとてもきれいだった」と言っていたのがここに来る切っ掛けになりました。



境内には句碑・歌碑がたくさんあります。これは中村草田男の句碑。
  萬緑の中や 吾子の歯 生え初むる



深大寺の釈迦堂。その後、本堂をお参りして神代植物公園へ。   (続く)
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