7日に、市議会一般質問を行いました。
認可保育所の増設を軸に待機児童ゼロを求めた質問では、申込数は計画を上回っている一方、施設整備が計画より約100人下回っている現状を転換すべきだと求めたのに対して、子ども生活部長は「さまざまなものを組み合わせていく」と答弁しました。私からは「基本は認可保育所の整備で対応すべきだ」と求めました。
学童保育の問題では、「支援の単位」ごとに空間を分けていく考えが示され、一歩前進です。
以下、壇上で行った質問です。
日本共産党市議団の一員として、通告に基づき一般質問を行います。
(1)
はじめに、子育て一番の町田市を求めて質問します。
町田市でも現在、来年度に向けて、保育所の申し込みが行われています。あるお母さんは「宝くじ当たるような気持ち」だと表現していました。私も、かつて保育園に落ちた親の一人であり、今年度の入所の申し込みをした親の一人として同じ気持ちであります。
少子化と言われていますが、どの社会でも子どもたちは宝です。新しい命の誕生をお祝いしたいと思う気持ちと同時に、保育園の申し込みではライバルとなっているのが現実です。ある保育園では、0歳児保育の定員を上回って新しい命が誕生したことで、「このうち誰かが入れないんだよね。小学校には待機児童はいないのにね」という会話が交わされるほどです。
待機児童対策について、認可保育所の増設を軸に規模とスピードを引き上げて取り組むことをくり返し求めてきました。町田市も「19年度に待機児童を解消するために柔軟に対応していく」ことを答弁しています。子ども・子育て支援事業計画との関係で待機児童対策の到達点はどうかお答えください。
また、今年4月の待機児童の確定値を見ると、182人の待機児童のうち181人は0〜2歳児です。ここへの緊急対策を講じなければ、19年度の待機児解消は絵に描いた餅となってしまいます。0〜2歳児の緊急対策を行うべきだと考えますが、お答えください。
子ども・子育て支援新制度移行に際しての対応についてもここで改めて確認をしていきたいと思います。公定価格の中に家賃補助が導入されたことによる対応はどう変化したのでしょうか。
また、保育所運営における「加算」等のあり方についても基本的考えをおしめしください。
学童保育クラブの問題も深刻です。保育所の申し込みが増加の一途をたどっているということは、それは学童保育クラブの問題と一体不可分です。
私は、第2回定例会の質問で、学童保育クラブの増設や完全分割化が必要ではないかと求めました。その際「増設はしない」という答弁でしたが、一方で「場合によってはそういった分室をつくっていくというのは十分検討」とも答えています。
先日、日本共産党市議団で市内の学童保育クラブを視察しました。100名を超える在籍児童がおり、おおむね40人とされている「支援の単位」は3つですが、実際の保育、すなわち「生活の単位」は2つのグループで行われていました。そうなると「支援の単位」とは一体何なのでしょうか。私は、「支援の単位」を名実ともに「生活の単位」とすべきだと思います。小学校では1組、2組とクラス分けがされ、担任の先生がいるように、学童保育クラブも同じように「生活の単位」を明確にして活動することが必要ではないでしょうか。市長の見解を伺います。
この項目の最後に、子どもセンターつるっこ脇のプールの活用について伺います。この場所は、つるっこができて10年以上が経過した今なお、そのままにされています。この場所について何かしらの検討が行われたのか調査をしても、何も出てこないというのが現状です。公有地は市民の財産です。10年以上も塩漬けになっているこの場所を市民のために活用することは論を待ちません。私は、周辺住民のみなさんとの意見交換をしつつ、子ども関連施設として活用すべきだと考えますが、市の見解を伺います。
(2)
次に、住み慣れた地域で暮らし続けられる町田市を求めて質問します。
「住み慣れた地域で暮らし続けたい」という願いは、多くの人たちに共通する願いとなっています。これは、町田市高齢者福祉計画でも、また介護保険事業計画でも謳われている基本的な考え方ですが、どのような形でこれを実現していくかが重要です。
一つめの基軸としては施設への入所です。特別養護老人ホームの整備を引き続き行うことを強く求めます。
もう一つが、地域密着型の事業展開です。町田市の介護保険事業計画にも、地域密着型サービスについて「住み慣れた地域で暮らし続けるためのサービス」とわざわざ銘打っています。地域密着型特養の増設で自宅の近くに住まいの拠点をつくること、小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護などのサービスを使うことで、在宅でも暮らし続けられるようにしていくことが求められていると考えます。
そこで、次の3点について市長の見解を伺います。
(1)住み慣れた地域で暮らし続けるために何が必要だと考えているか。
(2)地域密着型特養の整備が必要だと考えるが市の認識を問う。
(3)小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の必要性について市の認識を問う。
以上、壇上からの質問とします。
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