◆交通ストライキを「迷惑だ」と言っていてよいのだろうか？

　今日、ＡＮＡ（全日空）のグループ会社のパイロットで作る労働組合が、労働条件の改善などを求めて、ストライキに入っています。国内線１４９便が欠航する見通しとのことです。

　このことを伝えるＮＨＫのお昼のニュースを見ていたら、インタビューされたおじさんが、「国民に迷惑のかかるようなことは、本来つつしまなければいかんね」と語っていました。

　これを聞いて、以前書いた言葉を思い出しました。

　２００８年１０月１４日のブログで次のように書いていました。

「ヨーロッパでは、鉄道労働者がストを行うと、利用者はがんばれ、と声援をおくるそうです。それは、鉄道労働者の賃金や権利が向上すれば、やがては自分たちの産業の労働者の賃金や権利も向上することを知っているからなのです。
  ところが、日本では、通勤に迷惑だからやめろ、などと、本来仲間で力を合わせなければならない国鉄労働者の足を引っ張った、との話。」

　目先の利害だけでなく、大きな視点で社会をとらえることが大事なのだなぁ、と思います。この観点に日本人が立つようにならないと、世の中はなかなか良くならないのではないでしょうか。

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