5月22日、「冷凍ミカン 横浜市が給食使用中止 児童の安全配慮」というニュースが流れました。下記は東京新聞からです。
市立小学校の給食で県内産冷凍ミカンの使用を中止している横浜市は二十一日、独自に測定した冷凍ミカンの放射性セシウム濃度が最大一キログラム当たり八・八ベクレルだったと発表。セシウムが検出されたのを受け、六、七月も冷凍ミカンを給食に使用しないことを決めた。
市健康福祉局の桐ケ谷成昭・担当理事は「国の新基準値(同一〇〇ベクレル)を大きく下回り、健康上の問題はないが、食材を選択できない給食の特性と、子どもへの配慮から、献立変更可能なものは、あえて使用しない。できる限り、(セシウム濃度)ゼロを目指す考えだ」と説明した。
市によると、給食で使用予定の約六十万個のうち、二千六百八十個をつぶして五十五検体に分けて測定。四十六検体から同三・二~八・八ベクレルを検出した。九検体は検出限界以下だった。
冷凍ミカンには、東京電力福島第一原発事故前の二〇一〇年に収穫されたものも含まれていたという。
この報道に接し、あらためて綾瀬市の考え方と比較してみたいと思います。以下は、今年の3月議会での私の質疑に対する教育総務部長の答弁(要旨)です。
2月14日に群馬県産のシメジについて検査をした中で、5.7ベクレル/kgという数字が出てきました。これについてはだいぶ検討させていただいたという経過がございます。検討の中身としては、まずそれがどの程度の影響があるのかということです。いろいろな数字の見方、影響度の捉え方というのがあるとは思いますが、自分たちの選択できる基準値として、国が食品の流通にかかわる基準としているのが一つのものさしとしてございます。一般の食品に関しては4月以降100ベクレル/kgに下げていこうと、より厳しい基準でみていこうというような動きがございます。当方としては、2月のその時点では、その100ベクレルを目安として判断させていただきました。100ベクレルが基準値と言っている中で5.7という数字ということが一つありました。あともう一つは、使用しているものがシメジということで、実際の食品の中では微量であると、1食あたり8グラム程度使うということですので、それから内部被曝実効線量を推定しますと0.000457マイクロシーベルトというようなきわめて微量になるというようなこともありまして、安全であると判断したところであります。
横浜市の担当者が語った「食材を選択できない給食の特性と、子どもへの配慮から、献立変更可能なものは、あえて使用しない。できる限り、(セシウム濃度)ゼロを目指す考えだ」という立場に綾瀬市も立ってもらわなければなりません。
子どもたちは、いたるところで放射性物質を取り込んでしまっています。一つひとつは微量でもそれが毎日のように蓄積されていくことを考え、より安全なサイドでの対応をしなければならないと思います。