12月14日、参院教育基本法特別委員会で、教育基本法改正案(改悪案)が自民・公明によって強行採決されました。衆院につぐ強行採決は、教育を論ずるにもっともふさわしくない悲しいできごとです。
戦後つくられた今の教育基本法は、戦前の教育が、朝鮮半島や中国大陸、そして南太平洋諸島への侵略戦争に協力する日本人をつくるための教育になっていたことを反省して、国家権力が教育内容に無制限に介入しないようにしようとしたものです。
それをあらわした条文が「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」とした第10条です。今回改悪されると、この教育基本法の一番たいせつな原点が投げ捨てられ、国による教育の統制、画一化が進めやすくなります。
このままではおそろしい時代に逆もどりです。
でも、日本人は歴史の過ちを繰り返す前に気づくにちがいないと楽観的に思いながら、今、自分にできること、やらなければならないことに全力で取り組もうと思います。
今日、国会周辺ではたくさんの方が抗議行動をくりひろげています。私も歴史に一石を投ずる一人として参加してきます。 (ここまでは、国会に向かう電車の中で記しました)
▲たくさんの方が国会前で抗議の意志を示しました。リレートークのなかで「学問の自由はあるが、教育の自由はない」と言ったある県の教育長の発言が紹介されていました。
▲安倍首相にたくさんのイエローカードが貼られていました。イエローよりもうレッドカードを出したいです。
▲小池晃参議院議員、仁比聡平参議院議員もかけつけ、途中経過と自民・公明の横暴を批判。頼もしい代表です。
このあと、午後5時50分に参議院本会議で強行採決され、教育基本法の改悪が成立してしまいました。平和と民主主義を守るたたかいは、次のステップに入ります。いっそうがんばらねばなりません。
強行採決の直後、志位和夫委員長が行った抗議集会での報告は、こちらをご覧ください。