昨年6月、あるイベントのために
乾しいたけ1㎏をご提供いただきました。
その時の記事はこちらです。
この乾しいたけ、イベントだけでは使い切れず、
かと言って、家庭の冷蔵庫に保存できる量ではありません。
そこで、乾燥剤とともに密閉容器に入れ、
床下収納庫に保管することにしました。
そして、必要な分だけ、出して使っていました。
しかし、1年以上も過ぎ、乾しいたけがしっとりしてきました。(-_-;)
そこで、こんなふうにザルに並べ、干し直すことに。
しかし、ザルに並べながら、乾しいたけをよく見ると、
「これって食べても平気なのかな?」と思うものもあり…。
そこで、日本産・原木乾しいたけをすすめる会様を通じて、
専門の機関に調べていただきました。
皆さまも、乾しいたけを見て
不安に思われることがあるかもしれませんので、
これは共有させていただこうと思います。
●表面に黒い斑点があるもの
これは、生しいたけが雪の下で長い間、ほだ木についていた場合、
あるいは、水滴がカサに着いた場合に、
カサに黒い斑点が付くことがあります。
この物自体は問題はなく、食べても影響はありません。
●ふちの辺りが紫がかっているもの。
湿った乾しいたけを何度も乾燥させると、色は濃くなりますが、
紫がかっているということは、通常の変色とは異なります。
●表面に白い粉が付いているもの
これに関しては、ネットで調べると
「この白い物質は、マンニットである。」と書かれたものもありました。
マンニットは、昆布の表面に付く白い粉で、うまみ成分です。
しかし、通常ではしいたけではマンニットは発生しないとのこと。
つまり、保存環境や期間から考えて、
この白い粉は「カビ」ではないかという結論に達しました。
●軸がやけに黒いもの
これは、冬に収穫したものによく見られます。
こうしてみると、黒い斑点や軸が黒いということは
心配しなくても大丈夫なようですね。
しかし、この乾しいたけ、
保存状況から見て、風味や味など品質に
かなりの劣化が生じているようなので、
「お使いいただくことは避けていただいたほうが良いように思います。」
とのご回答をいただきました。
最後まで使い切ることができず、本当に申し訳なく思います。
でも、今回学んだことは、しっかりと受講生さんたちに
お伝えしていきたいと思います。
日本産・原木乾しいたけをすすめる会様、
ありがとうございました。