収穫終盤期のアイスプラントは、
酸味が増し、葉や茎に紫色が現れます。
酸味はリンゴ酸、紫色はアントシアニンですが、
収穫終盤期に、この2つが増えてしまうのはどうしてでしょうか?
理由を調べてみました。
● リンゴ酸が増える理由
アイスプラントは、夜間に二酸化炭素を取り込み、それをリンゴ酸に変えて
液胞にため込みます。昼間はそのリンゴ酸を使って光合成を行います。
しかし、葉が老化してくると、光合成能力が低下し、ため込んだリンゴ酸が
使われずに残ってしまいます。
そのために、酸味を強く感じてしまうのです。
●アントシアニンが増える理由
すべての植物は、アントシアニンを合成する能力を持っており、
一般に植物が環境ストレスを受けた時に合成されます。
葉が老化したアイスプラントは、葉緑体が弱っています。
その葉緑体を紫外線から守るために、アントシアニンが作られます。
アントシアニンが日傘の役割をして、
できるだけ長く光合成ができるように助けてあげているのです。
植物は、生まれてから死ぬまで、その場所を動けません。
それだからこそ、何としてでも生き延びようとします。
その強さ、したやかさを見習わなくては・・・と
いつも思っています。
お野菜がより身近に感じられますね。
「わかりやすい」と言われることが
一番うれしいです。(^^)
ありがとうございます。
池上彰さんのようなお話ができるように
頑張ります!
判りやすい解説です^^
勉強になります
ありがとうございます