宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

草や木、水にさえ

2006年12月15日 | Weblog
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いじめ自殺などが相次ぐなか、子供の電話相談
「チャイルドライン」が11月6日から1カ月間
行った集中相談で27都府県から9万件を超える
アクセスがあったことが分かった。
NPO法人「チャイルドライン支援センター」によると、
相談内容を十分に把握できた約4000件のうち、
いじめやいじめにつながる人間関係についての相談は
1200件超。「死にたい」という言葉をすぐに使う
子供も目立った。

これまでには「給食をこぼしたら『死ね』といわれた。
クラスのみんなが『死ね』と言い出した」(中学生)と
いう相談もあった。
同センターでは、相次ぐ自殺報道などの影響もあり、
語彙が少ない子供らは「つらさや苦しさを『死にたい』
という言葉でしか表現出来ない傾向にある」と分析。
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仏教書を数多く執筆されている桑田二郎氏は「エイトマン」
や「月光仮面」などの有名な漫画を世に出された方ですが、
わたくしは世代の隔たりがあるためか、桑田氏に関しては、
そうした漫画家というよりも、仏教者という印象の方が
強いです。

氏は42歳前には「自堕落な生活」を送り、また幾度も
自殺を試みて失敗しているという方ですが、氏の
一つの本の挿絵には「死神」が描かれています。

その骸骨姿の「死神」は、「本日開店」「サービスモットー」
「団体割引!!」などの札を掲げて、苦しむ人に様々な
手段を勧めています。
苦しむ人は「生きるのいやだ、死ぬのいやだ、どっちも
いやだー」と叫んでいます。

この今回のニュースを読んで、そのイラストを思い出し
ました。
子供達は互いに、また自分に対し安易に「死」という
言葉を用いている様ですが、本当はこの「生死の拒否」
と解する方がより現実的かもしれないと感じました。

また「語彙が少ない」とは特に近年の傾向である様に
思います。最近は子供のみならず大人までもが語彙が少なく
なり、メールなどに関しますトラブルや悶着が絶えないのは、
そうした点が大きな一因であると指摘されている方も
おられます。
その中で嫌悪感や批判を示すのにただ「死」という表現しか
出来ないのは、色々な意味で本当にまずいと思います。

また桑田氏は仏教的な立場に立っておられる方ですが、
「死神」の存在について記しておられます。
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「"死神"などと言うとバカに迷信ぽく聞こえるでしょう。
無理もない!
世の中に一般に伝わっている死神の概念は確かに迷信
そのものだから、その様に聞こえて当たり前。
しかしここで言う死神はそんなものではありません。
迷信の死神は、物語の中から生まれたイメージに過ぎない
のですから殆ど実害を被らないけれど、"霊"に係わった
死神はそうはいかない。
バカにすると本当にやられてしまいます。」
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そうして同氏は心の持ち方によってはそうした存在に
魅入られてしまい、場合によっては取り返しのつかない
事態を招くという事を語られていました。

例え氏の言う様な"死神"的な存在を信じないとしても、
絶対他人に向かって言ってはいけない言葉であると
思います。
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