宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「優しさの種」

2006年12月09日 | Weblog

「今絵かきの心には、この世界の全てのものが
輝いて見えました。
目の前に広がる山々も、風に揺れる野の花も、
その全てがかけがえのないものに思えて
なりませんでした。」

先日書かせて頂いた絵本「碧空のかけら」
届きました。


この絵本はどのページも優しさや温かさに満ちていますが、
個人的に最も心に残ったのは、日本人の絵かきと
一人のチベット人の男の子が別れる場面でした。

「絵かきの悲しげな顔を見たチベット人の子供は、
小さな両手で絵かきの手をそっと握ると、広い広い
空を見上げて言いました。
『この空、どこまでもずっと続いているから……
僕達、いつだって一緒だよ。』」

この絵本の後書きの一部です。

「チベット仏教の教えに精神的支柱を置くチベットの
人達は、大人も子供も、まずお祈りする事から一日が
始まります。
彼らは自分達の幸せのために祈るのではありません。
生きとし生けるもの、その全ての平和と幸せのために、
朝に夕に深い祈りを捧げるのです。
チベットの人達は、この世に存在するものは全てが深い所で
つながっていて、自分一人だけの幸せなどあり得ない、という
事を、心の大切な場所で知っています。」

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