宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

P氏と「サヨナラ」

2006年12月16日 | Weblog
こちらのクリスマスカードは、日本の年賀状に
相当するものである様に感じています。
その中で様々な挨拶やこの年の出来事などを
報告し合うのですが、嬉しいニュースもあり、
その反対もあります。

一つのカードの中で、今年の五月に以前御世話に
なった人の亡くなった知らせを受け取りました。
以前から重い心臓病を抱えていた人で、また
高齢でもありました。

彼は一つの保険会社を設立した人で、退職後は
所有するいくつかの家を貸家にして管理をして
いましたが、丁度わたくし達がこちらに来て、
とりあえず部屋を借りねばならない状況にあって、
彼の御世話になりました。

詳しくは聞きませんでしたが、第二次大戦か
朝鮮戦争で憶えたらしく、わたくしと別れる
際はかならず日本語で「サヨナラ」と言ってくれました。
他の日本語は何度伝えても忘れてしまいましたのですが、
この「サヨナラ」だけは完璧な発音でいつも
言ってくれました。

その家を出た後も、彼の娘が引き継いだその会社に
御世話になっていたわけですが、今も彼の「サヨナラ」の
言葉が耳に残っています。

「残念に思って むなしく自分の時を過ごす事のないように、
また自分自身を哀れに思って 他の人々を不愉快にさせない
ように お守り下さい。」
(はじめての祈り/ウィリアム・バークレー)
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