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「菩薩は自利、利他の二利を具えているものと
されます。
自分を高め、同時に他を高める。
網の目のようにかかわり合ったわたくし達
一人ひとりが単独で向上できるわけはありません。
我人共に高まる。
極限においては己を忘れ他を利する所にまで
いくべきものでしょう。」
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近年のいわゆる「スピリチュアリズム」では
自分を高めるという発想が抜けている、
努力する事を厭う人の安易な逃げ場所になって
いるという意見を一つの掲示板で目にしました。
わたくし個人は現在の日本の全ての「スピリチュ
アリズム」に関して把握しているわけではあり
ませんが、90年代前半以前の何かのハウツーをして
自分の能力や精神力を高めるというようなものは少なく、
かわって「癒し」「ポジティブ・シンキング」という
発想や娯楽性に主眼が置かれているものが多いように
感じられます。
そうした影響なのか、昔はそれほど多くなかった
のですが、伝統的な宗教などに対しても宗教の掲げる
理想や水準に自分が追いつこうとするのではなく、
それらの水準を自分の水準に引き合わせようとする
人が少しずつ増加してきた印象があります。