宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

顔が教えてくれたこと

2007年04月17日 | Weblog
某書からです。
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5、6年前、私がヨガ・スクールの事務室で
経理の仕事をしていた時のことです。
入り口のブザーを丁寧に鳴らして50代半ば
ぐらいの実直そうな紳士が一人入ってきました。

「趣味のいいインテリアですね、こちらの教室は。」
などと話し始め、穏やかな感じです。

「実は私の息子は新宿の某デパートの紳士服の
仕立てをやっていましてね。
大きなデパートですから同じ柄の生地で何着も
オーダーがあり、余った生地でスーツが一着できるんです。
余った生地は仕立ての職人の手元に残りますので、
無料のスーツが作れるんです。
うちの息子あたりが格安の値段でお売りしているんですが、
お宅さまもちゃんとした教室を持った信用出来る方ですから、
如何でしょう。
市価の三割の値で注文を承りますので、一着スーツを
御作りになってみませんか?」
と、高価そうな生地を私に見せます。

話しにも筋道が通っているし、信用出来そうな雰囲気だし、
高価なものが格安で入手出来るチャンスのように思え
ました。

「内金として二万円払って頂ければ、生地見本と
注文伝票を置いていき、明日息子が寸法を取りに
伺います。」

二万円なら私の財布の中にありました。
その時は新しいスーツが必要という訳でもありません
でしたので、少し考える表情になった時、オイシイ話を
たたみ掛けて来るのです。

「私の近所に肩凝りと腰痛に悩んでいる人がいましてね。
何かいい方法がないかって頼まれてくるんです。
それに妹の娘が肥満に悩んでいまして、こちらに
入会させましょう。」

二人が入会して指導料を払ってくれればスーツ一着
以上の計算になり、相手を信じて決める気持ちになり
ました。
そしてその紳士に1メートルぐらいまで近づいて財布を
取り出そうとポケットに手を入れながら彼の顔を見た
時です。
何か熱気のようなものが私の瞼に感じられたのです。

その熱気はチクチクする不純なものです。
私はもう一度確認するように強く彼を見つめました。
すると、こちらの心の内を覗きながら計算している
表情が一瞬見えたのです。
私は考え直して、その話しを断りました。

その日の夜、同じビルの囲碁教室やいけばな教室の先生に
聞いたら、やはり同じ男が同じような話を持ちかけて
来て、生徒を紹介すると言われたそうです。
二人は喜んで、内金として二、三万円を払って注文したと
言います。
それから寸法を取る約束の日がきても何の音沙汰もなく、
二人は騙された事に気がつきました。

それから二ヶ月ほどたったある日の新聞に、
「デパートの余り生地で格安の洋服が作れると騙して
金を取った詐欺師が捕まる!
被害者約百十数名、被害総額は500万円余」という記事と、
犯人の写真が載りました。
もちろん、その男でした。
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人相学と言っても、研究者などで若干判断や表現が
違う場合がありますが、ネット上でも色々と情報が
掲載されています。

「三白眼の目」というものは知っていましたが、
「四白眼の目」というものはこれまで知りませんでした。
http://marumiyap.web.infoseek.co.jp/face/
column/sub3/kaotextsub3.htm
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