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80年代に出版された某西洋占星術家のエッセイからです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
夕日をバックに木立がシルエットに映る夕暮れは、美しいけれど
寂しい晩秋の景色ですね。
だんだん日が短くなって、一日があっけなく終わるような気がする
けれど、秋の夜長に色々考え事をするのもいい事です。
皆さんの年頃は細胞分裂が活発ですから、昨日考えていた事と、
今日考えている事が全く違ったりする事も大いにあり得ます。
でもそれでいいと思う――それより困るのは、何も考えずに
ボンヤリ一日を送ってしまう事、
そんな無気力少女にならないで下さいね。
さて、次はごく最近私が感じた事ですが、皆さんはどう思い
ますか?
考えさせるキッカケとなったのは、本当に些細な事です。
ある日電車に乗っていた時に、座席に座っている人の顔が
みんな同じに見えたのです。
ビックリして見回してみると、立って外を見ている人も、
私の前に立っている人も!
誰か知り合いと一緒に乗ってお喋りしている人以外は、
みんな始終表情を変えずに乗っていたのでした。
その表情が、私にはとっても恐いものに見えました。
口元をへの字に曲げ、目元に険しさのある顔つきをして、
つまらなさそうな顔をしていた少女は、恐らく皆さんと同じ
くらいの年齢でしょう。
なぜあんな顔をして乗っているのかしら?
私は不思議に思ったのです。
でもその少女にしてみたところで、日常的に面白くない事が
山のようにあるわけではないでしょう?
ただ誰も自分の事を知っている人がいない空間に、ちょっと
だけ身を置く事になった時に、人は皆同じような顔つきになって
しまうのかもしれません。
意識してそういているわけではなく、ただ、単に無意識に……。
今、ロンドンのバスに乗った時の事を思い出したのですが、
お年寄りも子供も少女達も、動きのある表情をしていたように
思います。
それは旅した時の感傷もあるにしても、私にはそう思えました。
別に電車の中でいつも頬がゆるみっ放し、ことさら表情を作って
ニコニコしている必要もありませんが、少なくとも恐い表情だけは
サヨナラした方が良さそうです。
これは電車の中だけでなく、人を待っている時やその他一人で
過ごしている時、全てに言えるでしょう。
一度自分の表情について考えてみるといいわね。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
これが書かれたのは80年代で、90年代末になると、こわばった
表情というよりも、疲れた表情をしている方が圧倒的に増えた
記憶があります。
自分の表情に無意識になる所で、その人の本当の顔が表れる
のかもしれません。
しばらく帰国していないので現在はわかりませんが、穏やかな
表情の人が増えている事を希望しています。
80年代に出版された某西洋占星術家のエッセイからです。
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夕日をバックに木立がシルエットに映る夕暮れは、美しいけれど
寂しい晩秋の景色ですね。
だんだん日が短くなって、一日があっけなく終わるような気がする
けれど、秋の夜長に色々考え事をするのもいい事です。
皆さんの年頃は細胞分裂が活発ですから、昨日考えていた事と、
今日考えている事が全く違ったりする事も大いにあり得ます。
でもそれでいいと思う――それより困るのは、何も考えずに
ボンヤリ一日を送ってしまう事、
そんな無気力少女にならないで下さいね。
さて、次はごく最近私が感じた事ですが、皆さんはどう思い
ますか?
考えさせるキッカケとなったのは、本当に些細な事です。
ある日電車に乗っていた時に、座席に座っている人の顔が
みんな同じに見えたのです。
ビックリして見回してみると、立って外を見ている人も、
私の前に立っている人も!
誰か知り合いと一緒に乗ってお喋りしている人以外は、
みんな始終表情を変えずに乗っていたのでした。
その表情が、私にはとっても恐いものに見えました。
口元をへの字に曲げ、目元に険しさのある顔つきをして、
つまらなさそうな顔をしていた少女は、恐らく皆さんと同じ
くらいの年齢でしょう。
なぜあんな顔をして乗っているのかしら?
私は不思議に思ったのです。
でもその少女にしてみたところで、日常的に面白くない事が
山のようにあるわけではないでしょう?
ただ誰も自分の事を知っている人がいない空間に、ちょっと
だけ身を置く事になった時に、人は皆同じような顔つきになって
しまうのかもしれません。
意識してそういているわけではなく、ただ、単に無意識に……。
今、ロンドンのバスに乗った時の事を思い出したのですが、
お年寄りも子供も少女達も、動きのある表情をしていたように
思います。
それは旅した時の感傷もあるにしても、私にはそう思えました。
別に電車の中でいつも頬がゆるみっ放し、ことさら表情を作って
ニコニコしている必要もありませんが、少なくとも恐い表情だけは
サヨナラした方が良さそうです。
これは電車の中だけでなく、人を待っている時やその他一人で
過ごしている時、全てに言えるでしょう。
一度自分の表情について考えてみるといいわね。
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これが書かれたのは80年代で、90年代末になると、こわばった
表情というよりも、疲れた表情をしている方が圧倒的に増えた
記憶があります。
自分の表情に無意識になる所で、その人の本当の顔が表れる
のかもしれません。
しばらく帰国していないので現在はわかりませんが、穏やかな
表情の人が増えている事を希望しています。